ライチの旬は短い
だから、生のものが出回る今のうちに、食べるだけ食べておくのです。
つい数年前までは、生のライチなんてとても希少で高価だったように思います。でも今は近所の八百屋でまで見かけるほど。値段も驚くほど高いわけではないし、拍子抜けしてしまいました。
ちなみにわたしが見ているのはどれも中国からの輸入物。日本でも沖縄あたりで作っていたりするのでしょうか。ハワイにいたときに売っていたもの(おそらく地元で作っていたのだと思う、、、確信はないけど)と比べると、ずいぶん大振りな気がします。
てなわけで今年は、ここぞとばかりにせっせと買って食べてます。
で、そのついでというわけなのですが、せっかく手軽に手に入る時期なので、ちょっと手を加えてみようではないか、というわけで、ここ1週間ばかり
旅行の記録をアップする傍ら、ライチのお菓子を続けて作っていました。
まずは簡単にゼリーに。
皮をむいて種を取ったライチをゼリーで固めただけ。ゼリー部分は、もともとはシャンパンなどスパークリングワインにしようと考えていたのですが、酒屋でふと気が向いて、シードル(りんごで作った発泡酒)に変更。
ちょっと食前酒のような趣の一品になりました。
次は焼菓子。
クランブルです。生のライチに火を通すなんてもったいない気もするけれど、去年ハワイにいたときに作ったマンゴとパパイヤのクランブルに、たまたまあったライチを入れたら思いのほかおいしかったことを思い出して作ってみたもの。今、日本でマンゴとパパイヤを買うのは高いので(汗)、今回はグレープフルーツを合わせてみました。いや何となく合いそうな気がしたので。
クランブル生地は、ごく普通のものですが、刻んだアーモンドとしょうがの砂糖漬けで歯ざわりに変化を加えるのが好きです。
…が、今うちには生のアーモンドがなかったので、代わりにピスタチオとアーモンドパウダーを混ぜて投入。まあいいよね。
ライチは多少、火を通しても味や歯ざわりに劇的な変化はないのですが、甘味が凝縮された感じになります。それがグレープフルーツの苦味とさわやかさと合っていて、これはかなりヒットだと思った(自己満足)。しょうがもいい感じ。
そのままでもいいんだけれど、ついついクランブルにはアイスクリームを合わせてしまうのでした。
それからもうひとつ、また冷菓を。
ライチとしょうが風味のパンナコッタ。最初のゼリーとは趣を変えて、ムースとかババロア、あるいはチーズケーキのような乳製品仕立てのものを、と考えて、結局落ち着いたのが簡単なパンナコッタでした。
ほんとうは生地に直接ライチを混ぜ込もうと思ったのですが、今フードプロセッサーやミキサーのようにライチをピュレにできる道具が手元にないので断念。結局、パンナコッタ生地にはしょうがで風味付け(牛乳と生クリームにバニラと一緒にしょうがの薄切りを投入)するだけにして、仕上げにかけるシロップにライチの絞り汁を混ぜることに。シロップはほかに砂糖、レモン汁、しょうがの絞り汁を入れています。
冷やし固める時間をじゅうぶんに取らずに撮影したので、この通りふるふる、やわやわ。本当はもっと固く仕上がっています。
ライチは甘いので、しょうがの辛味がよく合います。って単にわたしがしょうが好きなだけかも(汗)。
ちなみにライチにさくらんぼを埋め込んだのは深い意味はありません。赤くてかわいいと思ったんだけど、ちょっと、妙。。。
と、とりあえずこんな3点を作ってみたわけですが、、、どれも「ライチがあってこその一品」という感じではないんですよねぇ。。。うーん、やっぱり生をそのまま食べるのがいちばんおいしいと認めざるを得ないのだろうか(汗)。
道具さえあれば、ライチをピュレにしてシャーベットとかアイスクリームなんかを作ってみたいものです。来年はできるかなあ。