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冬深まり、色失せる山奥。
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ブラック・フォレスト・トライフル
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夏の初め、店頭に濃い紫のアメリカンチェリーを見かけるようになると、必ず思い出すお菓子があります。それがこれ。ココア味のスポンジケーキにキルシュ風味のカスタードクリームと生クリーム、そしてアメリカンチェリーを重ねるトライフルです。




チェリーの旬が真っ盛りになって値段が下がったときを狙って作ります。もともと使っていたレシピは、藤野真紀子さんの昔の著書『イギリスで夢のようなティータイム』(ニューサイエンス社, 1992)。初版で買って、それから実際にこのお菓子を作ったのは何度かですが、作るか作らないかにかかわらず、毎年この時期には必ず思い出します。

レシピの名前、「ブラックフォレスト」は、もちろんドイツの有名なお菓子Schwarzwaelder Kirschtorte、つまり「黒い森のさくらんぼのケーキ」から来ています。フランス語でもForet Noire、同じく「黒い森」という名で知られるこのケーキは、チョコレート、チョコレート味のケーキにキルシュ風味のクリーム、さくらんぼで作るもので、こちらもわたしの大好きなお菓子です。ただ、自分で作るときは、瓶詰めのダークチェリーやサワーチェリーを使うことが多かったので、こちらはさくらんぼの旬でなくても作っていたように思います。

さて、この「チョコ味のスポンジ」「キルシュ風味のクリーム」「さくらんぼ」という要素を、イギリスの伝統的なお菓子であるトライフルに仕立てたのがこのレシピなわけですが、そもそもチョコレートとさくらんぼはよく使われる組合せなので、出来上がりとしては、味に斬新さがあるわけではありません。でも、旬のさくらんぼを楽しめるお菓子として、これからも多分、毎年アメリカンチェリーを見るたびに思い出すことでしょう。
by zo.chika | 2005-06-17 04:29