作るの数日、食べるの数分、ですが。
お楽しみの
えさ おやつタイム。 ♪
きょうの
えさおやつ(しつこい)は~、ボッコンチーノ。まあるく焼き上げた生地に、バターやはちみつなどを合わせたシロップをからめ、粉糖をふって仕上げた、油で揚げていないのにドーナツのような味のするお菓子です。
ロンドンでお世話になった
mappetさんは、みなさんご存知のお菓子作り名人ですから、どんなお菓子もおいしいのですが、そんなmappetさんが作ってくれるお菓子のなかでもいちばん好きかも!というくらい好きなお菓子です。(詳しくは
mappetさんのこちらの記事を参照ください。)
前回お世話になったときも作っていただいていて、今回もロンドンに着く前からしつこくリクエストしておいたのでした。何度食べてもおいしい~。そして、盛り方によっては
こないだのえさに負けずとも劣らず犬のえさっぽいじゃないですか。というわけで玄関の前で撮影。食べるときはちゃんと家の中でいただきましたよ、、念のため。
さて、このボッコンチーノは、増沢恵子 著、『天然酵母でつくるお菓子―だから、自然の甘みがあって、体にやさしい。』(文化出版局、2005)という本のレシピで、この本のお菓子は
ホシノ天然酵母という酵母を使って作るものだそうです。酵母を起こすのに24時間、それを使って作った生地を何時間も寝かせつつ作るお菓子の数々は、ふつーーのドライイーストを使ったパンすら満足に焼けないわたしとしては、自分で作るというのはありえないので、ちゃっちゃっちゃ~と作るmappetさんが神々しく見えました。…その割には、「ちょっと~、これとあれも作ってよ~」と偉そうな態度でしたが >自分  ̄▽ ̄;
というわけで、こちらの本はどれもおいしそうなので、せっかく酵母を起こし(てもらっ)たので、ここぞとばかりに他にもいろいろ作っていただきました。
モンブランのような見た目のこちらはグジェール。グジェールとは通常、シュー生地にチーズを入れて小さく焼き上げた甘くないスナック(ワインとともに食されることが多い)だと思うのですが、こちらの本ではマロンクリームを絞ってマロングラッセを載せて仕上げた、正真正銘甘いお菓子。食べてみると、確かにシューっぽい食感があっておもしろい。ちなみに今回はマロンコンフィというのを載せてもらいました。マロングラッセと何が違うのかは、
こちらのお店に問い合わせて聞いてみてください(嘘)。
同じく、ふわっとした食感のお菓子
こちらはフレンチパフという名前のお菓子。出来上がりは2種類で、ひとつは栗を入れて焼き上げて、コンデンスミルク入りのクリームを真中に絞って仕上げ。もうひとつは黒ごまのクリームを生地の上に絞り出して焼き上げています。もとは同じ生地なのに、結構違う仕上がりになっておもしろい。こちらの本のお菓子は、酵母が入っていると言ってもパンのような感じはあまりしないのですが、このお菓子については結構パンぽい生地だったかも。ロールパンのような食感でした。
酵母を使っているとはわからないお菓子、もうひとつ
ふちがぱりっとしておいしそう…ではなくて、、これはタルト生地を空焼きしているところ。そう、タルト生地にも酵母が入っているのです。不思議~。mappetさんは、伸びがよくて扱いやすい生地だとおっしゃっていました。
で、できたお菓子
いかにもさわやかそうな見た目のこちらは、タルトクリシェと名づけられたもの。タルトの中身は、セミドライピーチとクリームです。
で、そのクリームは、レシピには「発酵フレッシュクリーム」と書いてあるのですが、日本で作るとこれはサワークリームになるんでしょうか。今回はクレームフレッシュを使って作っていただきました。セミドライピーチは日本だとフランス産のものが出回っていると思います。ここでは、それとは少し違うものですが、近所にお買い物に出かけたmappetさんが「売ってた~!」と連絡をくれたので、よーしそれなら、というわけで作っていただくことに。
発酵クリームを使ったフィリングってどんなのだろうと思われる方もあるかもしれませんが、感覚としてはヨーグルトとチーズを合わせた感じといいましょうか。甘いピーチと酸味のあるクリームがよく合っていてとてもおいしかったのですが、mappetさんはチーズもヨーグルトも大嫌い(!)。なので、これは6月の初めにお誕生日を迎えたエルビス(チーズケーキ好きなだんな様)へのお誕生日ケーキということになったのでした。というわけで、おめでとう! >エルビス(遅)
そして、おめでとう!といえば
こちらはお祝いのお菓子。いえ、本でもそういう名前がついているのです、ほんとに。こちらも以前お邪魔したときに
mappetさんが作ってくださったもので、フリーズドライのいちごとホワイトチョコレートを包み込んで焼き上げたお菓子は、タルトのような、ケーキのような不思議な食感。今回もまた「不思議だよね~」と言いながら食べました。
で、これを作っていただいたのが、わたしが
ロンドンに到着した直後。その後は、上にご紹介したお菓子のほかにも、スコーンとか(
あんな写真しかありませんが)、ワッフルとか(
2回も作っていただいたのに写真取り損ねた)、、そして実はボッコンチーノに至っては3回も(うち1回はわたしは食べてませんが)作っていただきました。ってこれは全部この『天然酵母でつくるお菓子』の話ですからね、、、
それ以外にも山ほどお菓子作っていただきました(写真がないのも多数。↑はルバーブのタルト)。ほんとに、何かのスイッチが入ったように(焼き菓子のスイッチですかね)お菓子を焼いてもらいっぱなしの3週間でした。…その前にしばらく小麦粉絶ちをしていたmappetさんは体がびっくりしたみたいで、最後の頃は体調崩されてしまっていて申し訳なかったです(涙)。ごめんよ~。。わたしはまあ、たぶん数キロ太ったくらいですかね、、ええ文句は言えません。って実は言ってますけど(!)。
で、この「お祝いのお菓子」も、最後にもう一度作っていただきました。
というのも、6月の初めにうちの姉の誕生日があったので、それを知ったmappetさんが「じゃあ、お祝いのお菓子でも焼こうか~」とおっしゃってくださったので、ありがたくお言葉に甘えさせていただきました。ケーキを焼きっぱなしの状態で大事に日本に持って帰り、食べるときに粉糖をふって仕上げたのがこちらでした。1か月遅れのハッピーバースデー。
さて、粉糖をふったのはいいけれど、お祝いにふさわしい飾りがない…と思っていたところに思いついたのが、ロンドンで買ってきた
チョコレートの真珠。さらに、それだけだと寂しかったので、
姉に「なんかかわいい石はないかね~」と聞いたら、パイライトというメタリックな小さな石と、マザーオブパールに樹脂をかぶせた(?)変わった石を載せてくれました。
というわけで
先日のクイズの答えは「ケーキ本体と金銀のボールは食べられて、白い石と小さい石は食べられない」でした。ちなみにお皿と布も食べられませんよ。
…の、わりには、こちら↑の写真には食べられない石だけを載せてますが(汗)。ロゼのスパークリングワインを買ってきてみんなで乾杯しました。ちなみにうちの姉、「お友達のmappetさんがお祝いにってお菓子を焼いて持たせてくれたんだよ~」と言い聞かせておいたのに、実際に食べたときには忘れていたようで、「えっこれ手作りなの!?」「買ったんじゃないの??」とみんな大変驚いておりました。買いたくても売ってない貴重なお菓子ですね。
というわけで、ロンドンではまたしても、さんざんお菓子を焼いてもらい、一緒に遊んでもらい、何から何まで(ロンドンを出た後まで)すっかりmappetさんとご家族の皆様のお世話になった3週間でした。どうもありがとーう!! >
mappetさん
そして7月の初めのその日、奇跡的に真夏のように晴れて暑かったロンドンを発ち、梅雨のさなかの蒸し暑い東京に戻ってまいりました。
帰ってくるなり30度を超える暑い日が続き、はやくも昨年の夏の悪夢にうなされつつぶっ倒れておりました…(大汗)。mappetさんには
「目指せ5キロ増!」とか言われてましたけどね、、5kgとは言いませんが数キロは増やして帰国しましたが、あの数日間でたぶん落ちました(暑さのあまりほとんど飲み食いできなかったので)。しかし、春にアメリカで増やしてきた分がまだありますけどね。というか、その
アメリカ旅行の写真もまだ全然途中でありますね。ええ、しばらく高飛びの予定はないので、せこせこと写真の整理とブログ更新を頑張ろうと思います。とりあえず、今回のパリ・ロンドン滞在を急ぎ足で振り返った写真は
こちらに(別画面でスライドショーが開きます)。
というわけで、梅雨が明けそうであけない東京です。
ほおずき市でした。
先週はやや暑さも落ち着いた日もあって、外出時はありがたい限り。
しかし夏本番はまだこれからだという噂じゃないですか。。ふ。金魚すくい。夏休みですね~。