山の桜はちょうど満開でした
おばあちゃんと一緒に花見に行こう、とドライブに出かけた午後
外は着こんだ上着もいらないほどの暖かさでした。
信州の山もすっかり春めいて、桜以外の花もらんまん。
そして桜もらんまん。
しかし、
つつじも満開です。桜とつつじって一緒に咲くの、、?
さぁー、、?
そしてこぶしも
満開。
これって木蓮だよね?と言って母に笑われたのは内緒にしておきます。すでに散っているのもあり。と、思えば向こうの山のこぶしはまだつぼみ。日が当たる場所と当たらない場所の差のようです。太陽の力ってすごいねえ。
だって、日蔭は涼しいくらいだし。
あっ、涼しいのはそろそろ夕方だからかも。急げ急げー、
ということで次の桜。む、
むむ、、
で、でかい。。
高台の上の寺の脇に立つ大きなしだれ桜(階段の反対側にももう1本あった)は、下から見上げると、よけいに大きく見えました。
というか、どこからどう見ても大きい。
やたら感心していたら、いやいやまだまだ、と意気込む母(※運転ありがとう)
ハンドルを握る手にも力が入ります。(たぶん)
うっそうとした林道を抜けて
おお、
おお、、、
で、でかーーっ。。
比較対象がお墓しかないので、いまいちわかりづらいかもしれませんが、背丈も枝幅もとにかく大きい。なんだかお城のようにそびえたっていました。こちらでよく通る道のそばにも大きなしだれ桜があって、それが
この記事の最初の写真なのですが、あれも大きいと思っていたけれど、、、これはいや、すごいねーほんとに。
しだれ桜もすごかったけれど、その周りにもうっそうと草木が生い茂って、ちょっと不思議な雰囲気。
今年最初の
桔梗*追記:まちがえました、山吹でした(汗)を見た、と嬉しそうな母。
その
山吹と絡まりあっていたのが、ちょこんちょこんと松ぼっくりがついた枝。金柑くらいの大きさで、ずいぶん小さい松ぼっくりだよねえ、と話していたら、後で聞いたところによるとこれは唐松なのだとか。ほぉー。
山吹と唐松ぼっくりを1本ずつ頂戴して、再び車に乗り込み
ずいぶん西日が強くなってきましたが、さらに次なる桜スポットへ
またお寺、
違った、神社。
じゃなかったお寺(どっちだ!>自分)。名前すら覚えてませんごめんなさい。
いや、お寺なんですが、すぐ隣合わせに神社もあって、というかお寺のなかにお稲荷さんもあったりして、、よくわかってません(汗)。ここは、お寺の前の大きなしだれ桜が有名らしいのですが、さっきの巨大なのを見た直後だと、うーん、そうでもないねえ、みたいな。
いや、もちろん立派なんですけどね。
そして、普通の(?)桜も
こちらも満開でした。
件の隣の神社(の分社?)。奥に写っているのは大きな杉の木。折れていますがまだ新しい枝も出て、生きています。こちらは本当に前、中に人が住んでいた(!)らしいです。いやほんとに。
さて、
そろそろ帰り方向に向かいますか。(あ、でもまだ帰り道に寄る場所はあるのですけどね、花見なのにまだお弁当も食べてないし。)
というわけでさっそく(?)寄り道 ^▽^
普通の(?)桜並木
こちらも満開、そろそろ散り始めかな
花吹雪。(注:やらせです。頼んでもいないのに、落ちている花びらを集めて5回くらい降らせてくれました。撮影協力ありがとう。>母)
そのあとも、車に乗って進んで
桜を見つけては止まって降りて撮り、の繰り返し。
ときには、降りなくてもすぐ手元に見えたりも。
ちっこくてかわいい鯉のぼりも。
そして、昔ながらの大きな鯉のぼりもあちこちに見かけました。そうかあ、もうそろそろ5月だものね、としみじみ。
そんな時期に、こんな満開の桜を見るなんて、なんだか不思議な感じです。
ようやく、本日最後の目的地へ
お寺。今度こそほんとにお寺。名前は聞かないでください。
何年か前の秋に紅葉を見た、「近所のお寺」と同じ場所です。紅葉もすばらしかったけれど、桜も美しい。
この日、行きがけに寺の前を通りすぎたときは、結構人もいましたが、このときはもう夕方遅い時間のせいか、地元の中学生(?)カップルを見かけたくらいで、ひっそりと静まりかえっていました。
今度こそ本物の(?)木蓮。ずいぶん大きい花でびっくり。
さーて、ようやくお待ちかねの
お弁当。ってコンビニで買ったおにぎりとお茶とお菓子ですけどね。ほんとうは、お花見用にお弁当とお菓子でも作って…と、ちらっと思ったのですが、そんなことを言っていたら桜が散ってしまうので(!)、あっさりあきらめたのでした。ちなみに、おにぎりの横のは、漬物ではなくて、スイートポテトです。一緒に置くのはちょっとヘンだったかな(汗)。ま、いっか。
腰かけておにぎり食べていたら、突然お寺の鐘がゴーンと鳴って、うわっ、と驚いて時間を見たら5時半頃。3時過ぎに出かけて、3時間足らずでこんなにいっぱい桜をみられたら十分ですよね。
ほんとうは、ここのお寺で桜が見られたらいいや…くらいに思っていたのですが、母があっちこっち連れまわしてくれたおかげで、期待以上にたくさん桜が見られて、大満足。いや実際、今年分の桜は満喫できたかと。
それにしても、ずっと座っていると寒くなってきて、山は昼間は暖かくても日が落ちると冷えるんだよねえ、と実感する。立ち上がって車に向かいながら、こんなに連れまわして、おばあちゃん疲れちゃったかな、寒かったかな、とふと思う。
いや、おばあちゃんはもう、寒さも感じないところにいるんだもの。
もう疲れることもなく、わたしたちよりよっぽど元気にしてるよね、きっと。
先日、長らく病を患っていた祖母が他界しました。ここ数か月は、骨折を機に複数の合併症を併発して入院生活を余儀なくされ、2月には危篤状態になって親族が呼び出されたこともありました。そのときはなんとか持ちこたえてくれましたが、もう高齢なこともあり、いつ、容態が急変してもおかしくない状態でした。そう覚悟はしていたつもりだったものの、訃報はやはり突然の、重い衝撃でした。
葬儀の日は朝から快晴で、雪を戴いた山もはっきり見えていました。この時期は、晴れていても靄がかかったように山も霞んで見えるのにね、と聞きました。
その日の昼はカメラは持ち歩いていなかったので写真はありませんが、夕方、叔母と一緒に犬の散歩に出た際に、カメラを持っていきました。
母の実家は何年も前にきれいに建て替えられましたが、まだ古い家や町並みが残る界隈です。
近所のお宮さんの桜も満開でしたが
その向こうが、また、、
いやはや、これまた立派なしだれ桜が。
このあたりはしだれ桜の古木が多いんだそうです。それは、その翌日の花見でさらに実感することになるのは、ここまで写真でみてきたとおりです。
わたしが東京から着いたのはその前日、お通夜の日。新幹線を降りて、東京と変わらない暖かさに驚いたのですが、そのときまさに桜が満開を迎えていました。いつもより少し遅めだったようです。
長野に来る前、今ちょうど桜が満開だよ、おばあちゃんに見せてあげたかった、と電話口で声を詰まらせる母に、いや、おばあちゃん、きっと見てるよ、だってもう病院のベッドで寝ていなくていいんだもの、と言うのが精いっぱいでした。
お通夜の帰り道、桜並木がきれいだという場所の近くを通ったので、少し寄っていきました。
ちょうちんでライトアップされて、暗闇にオレンジ色に染まった桜並木。
月もきれいでした。
夜桜もいいけれど、桜が満開のうちに、昼間にお花見に行こうね、おばあちゃんと一緒に、と言って母と出かけたのが、そのお通夜の2日後、つまりお葬式の翌日でした(時系列がわかりづらくてごめんなさい)。
その日は昼間25度まで気温があがるという予報で(ほんとに暖かかった)、しかも翌日は雨だというので、寝坊したけれど(わたしが)、あわてて出かけたのでした。
こんなに桜がきれいなときにおばあちゃんが亡くなったら、これから毎年、桜が咲くたびにおばあちゃんのこと思い出しちゃうなあ、と犬の散歩をしながら叔母が寂しそうに言っていたけれど、わたしもそう思ったし、きっとみんなそう思ったのだと思う。
高校生の頃、祖父が他界して長野に来たときは11月の終わりの紅葉も終わった頃で、それまで夏休みにしか長野に来たことがなかったわたしにとっては、初めて見た夏以外の長野でした。長野の家に近づく車のなかから、降るような星空を見上げながら、おじいちゃんが呼んでる、と思ったのを覚えています。
最近になって、秋や冬にも長野に来ることも増えたけれど、桜の時期に来るのは今回が初めてでした。特に今年は、
桜の見頃を逃したなぁ、などとのんきなことを思っていたので、祖母に呼ばれて桜を見たように思えてならないのです。
おばあちゃん、きれいな桜をありがとう。
祖母が容態を崩したときに、祖母やわたしたち家族親戚にお気遣いをいただき、お見舞いの言葉をかけていただいた皆様、残念な知らせをこんな形でご報告することをご容赦ください。訃報が届いたあとにお悔やみをいただいた皆様、どうもありがとうございました。そして、慌ただしさにかまけてメールなどのお返事が遅れている皆様ごめんなさい。わたしはこうしてブログも更新しているくらいですし、元気にしています。
長く、個人的な話を最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。次回からはまた普段どおり、相変わらずのぼちぼち更新ですが、どうぞよろしくお願いいたします。