10月前半という意味ですが。。。
というわけで
雪見温泉の話はとりあえず無視して(!)10月のカナダ西海岸(ビクトリア・バンクーバー)滞在の話に戻らせていただきます。(いつもながら強引 汗)
カナダに着いたのは10月のはじめ。カナダ初上陸です。
バンクーバー空港で見る夜明け。
そのままバンクーバー市内には寄らず直接ビクトリアへ。ビクトリアがあるバンクーバー島(※ちなみにバンクーバーの町はバンクーバー島にはないのです、、ややこしい)にはバスとフェリーを乗り継いで行きます。フェリーに乗っている約1時間半の間、壮大な自然が目の前に
…広がっていた、と思うのですが、疲れていたせいかほとんど外も見ず、というかフェリーが動き出したのも気づかなかった(汗)。気づいたらこんな感じだったので慌てて写真を数枚撮ったくらい。
そんなわけで(?)ビクトリアに到着。最初の印象は静かな郊外の高級住宅地という感じ。滞在中、本当にお世話になった
yukunさんには、あちこち連れて行っていただきました。
10月最初の週末に迎えたカナダのサンクスギビングのほかにもいろいろ。とりあえずはビクトリアのダウンタウンとか
こぢんまりしてかわいらしい街でした。夏の間は避暑地としてにぎわうらしいのですが、わたしがいたときはすっかり静かになっていました。もう10月ですから。
そうは言ってもだいたい好天に恵まれ、日が差していれば暖かい陽気。なのでときおりお散歩も。たとえばダウンタウンにほど近い地区のかわいらしい通りとか
ティールームや古本屋、チョコレート屋などがお行儀よく並んでいて、店をひやかしながら歩くだけでも楽しかったです。
そしてyukunさんのご近所も。わんこのお散歩にご一緒させていただいたり
道路の先に海が見える道が好きです
よく晴れた日の夕方、海の照り返しがまぶしい。
さらにまたちょっと車を走らせると反対側にも海
海の向こうはバンクーバー(のはず)。
あるいは、週末の1日を使ってちょっと遠出も
ビクトリアはバンクーバー島の南端あたりに位置するのですが、そこから少し北上。その日はあたり一面が濃い霧で覆われていて寒い朝でした。道中もあまり景色は見えなくて残念でしたが
こんなのは見ました。トーテムポーール
あ、あれは…?
そうこうするうちに最初の目的地に到着
ファーマーズマーケット
小さくてもファーマーズマーケットってどうしてこんなに楽しいんでしょうかねえ。
そして、移動がてら先ほどの場所に寄ってみる
このオレンジの山はかぼちゃでした。好きなの取って量り売りというのはよく見るのですが、こんな山盛りはすごいぞ。
それから海沿いのレストランで昼ごはん。
…まあ、この天気じゃ何も見えないのですが。。
寒かったのでわたしはクラムチャウダーを。パンをくりぬいた中に入っているやつです。yukunさんたちはフィッシュ&チップス(山盛り)を召し上がってました。
満腹になったところでまた少し移動して
今度はワイナリー。もう、どこへ行ってもワイナリーに連れて行っていただけるわたしです(^▽^;)
Cherry Point Vineyardsのワインでは、サンクスギビングのときにいただいたブラックベリーのポートがここのでした。他のワインもひととおり試しましたが、やっぱりこのポートがおいしかったです。
おなかいっぱい&少し飲んでいい気分なのでした。(寒かったけど)
帰り道、一日車の中にいたワンコ様たちも外の空気が必要というわけで
小さな川の流れる公園でちょっぴり散歩。
ずっと天気がよかったのであまりそう思わなかったけれど、やはり冬が近い気配がそこここに漂っていました。
長くなるのでここではあまり紹介できていませんが(ってもうじゅうぶん長いですが 汗)、この日の様子は
こちらの写真(スライドショー)でもう少し詳しくご覧いただけますのでご興味とお時間のある方はどうぞ。
さて、こんなふうに比較的のんびりした時間を過ごしたビクトリアでの約2週間
特にyukunさんのお宅ではたくさんおいしいものをいただいただけでなく、美しいキッチンをお借りしてお菓子を作らせてもらったりもしました。
たとえばこんなんとか(ぶ…ぶさいくだ、、大汗)
クリームを載せて見た目
ごまかしたましになったこれはアップル・アップサイドダウン・コーンミールケーキ。雑誌
Gourmet (October 2006) に載っていたレシピです(
ここでも見られます)。バターとブラウンシュガーでソテーしたりんごとくるみを型の底に敷いた上にコーンミール入りの生地を流しいれて焼き、ひっくり返すと底に敷いた分が上になってトッピングになるというわけですが、その、ひっくり返すところがうまくいかなくてこんなことに(涙)。まあ、見た目はともかく、作るのは簡単だし結構おいしかったです。レシピにはありませんが生地にローズマリーを刻んで入れました(だって好きだから)。
そのへんのお店では、季節柄、果物といえばもうりんごと梨くらいしかなくなっていたのですが、とあるお店で桃やネクタリンを見つけて思わず買い込んだので、それもお菓子に。
桃とネクタリンのパイ。そもそもは
このレシピを見て作ろうと思っていたのですが、結果的にはかなり違ったものになりました。フルーツは甘いデザートワインで煮て、火からおろしたところで生のバジルの葉を入れて冷やします。パイは甘くないタルト生地にブラウンシュガー、刻んだくるみ、バターをふって焼いたもの。マスカルポーネと生クリームを合わせたクリームを添えていただきました。写真ではよくわかりませんが、黄桃それから黄色と白のネクタリンを使っています。今年の初め、
オーストラリアにいたときに気づいたことですが、日本のような桃を見つけるのが難しい外国では、白いネクタリンはヘタな白桃よりもよっぽど日本の桃に近くて、そのまま食べてもジューシーでおいしい。逆に、日本で見かけるネクタリンはだいたい黄色いやつなので、白いのも手に入ったらいいのになーと思うほど。
さて、同じ素材を使ってもうひとつ
ネクタリンとラズベリーのタルト。こちらはタルト生地と果物を一緒に焼きこんだタイプのものです。基本的な構成は
このあたりを参考に、甘くないタルト生地にフランジパン(アーモンドクリーム)と生のラズベリーを詰め、上にネクタリン(ここでは普通の黄色いもの)のスライスを並べて焼きました。焼き上がりがやけに地味だったので、桃とラズベリーのジャムを薄く塗って艶出し。
これも、見た目はともかくなかなかおいしかったです。先のパイでも思いましたが、このタルト生地はなんてことない
レシピなのだけれどおいしくてよかった。桃系とラズベリーもよく合う組み合わせですね。夏の終わりの味です。
以上、夏の終わりのような暖かさと冬の初めの薄暗い寒さを両方体験した10月のビクトリア(とその近隣)でした。のんびり過ごしたときも、外を出歩いたときも、わたしにとってはすべて貴重な時間です。先に書いたとおり今回がわたしにとっては初めてのカナダだったのですが、その初めての滞在でこの国についていっぺんにいい印象を抱いたのは、もちろんカナダがすてきな国というのもあるでしょうが、お世話になったyukunさんと、yukunさんを通してお会いした多くの方々のおかげである部分が大きいと思います。改めて、皆様どうもありがとうございました。
滞在最後の数日にがくんと寒くなったビクトリア。こんな霧の朝、ふたたびフェリーに乗って今度は
バンクーバーの町に向かいます。