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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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さようなら、おうちレストラン
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週末の朝ごはんは、いつもより時間があるので、いつもよりゆっくり食べられるのがいいですが、作ってくれる人々もいつもより時間があったりして、食べるほうはよけいに嬉しかったり。
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自分では作らないけど作ってもらうととても嬉しいもの、フルーツシェイク。ラズベリーとバナナとグレープフルーツ…だったか、それともすいかだったか、、、忘れてしまいました(だって4か月前だから、、汗)。おいしかた。
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自分では作れないので作ってもらうと嬉しいもの、パンケーキ。ちいさなフライパンでパンケーキを焼きつつ、添えるバナナを砂糖とバターで焼きつつ、コーヒーが淹れられる、しあわせな週末の朝の台所の光景でした。

この日はパンケーキにバナナとマンゴのソテーとベーコン添え。メープルシロップたっぷりで。それからゆっくりワイナリーめぐりに出かけたのでした。しあわせな週末。
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パースに滞在した数日間は、そうやって近郊のワイナリーに連れて行ってもらったり古い港町に連れて行ってもらったり近所のビーチにでかけたりはしましたが、結局パース市内にはまったく出かけず、移動の際に通り過ぎただけ。有名なKing's Parkも、夜にちょこっと立ち寄っただけだったし。それ以外は…帰る直前まで自分の作業をしていたような(汗)。近所に、友人夫妻ごひいきのヨーロッパ風のおいしいケーキ屋さんがあるとかで、ある日奥様と一緒に散歩がてら出かけたのだけれど、その日は定休日で閉まっていたし(悲)。
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友人の奥様いわく、ほぼひとめぼれで決めて買った、というその家は、天井が高くてキッチュな小物があちこち置いてあって、居心地のよい、すてきなおうちでした。

到着当日の夜はすばらしい手料理を振舞っていただきましたが、パースを発つ前日、最後の夜ごはんは、何がいい?という友人に、迷わず、手料理!と答えた図々しい客(>自分)。メニューはシェフまかせ。というわけで、一緒に買い物に出かけて、いざ準備。
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平日、昼間仕事をした夜に、パスタを打つところから始めちゃうのってなんだかすごいぞ。。。
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ふむ、今日はラムのローストですな。(←ラム好き)
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ということは、今晩はパスタとラムですね(わくわく)

…と、思っていたら、
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まったく違うものが出てきました(!)。いわしのフライとケイパーのサラダ。いや、この日は前回と違って料理の過程をすべて見ていたわけではないので、こんなの作っていたのを知りませんでした。なのでちょっと驚き。もちろんおいしかったです。

じゃあ、さっきのパスタとラムは、、、?
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むむっ
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ビーツのペストと芽キャベツのパスタ、ローストラム添え。なんとパスタとラムはひと皿の料理で出てきたのでした。この鮮やかな赤は、ビーツをピュレにして作ったペストの色。軽くソテーした芽キャベツの緑との色のコントラストが美しい。ひとつのレシピを見て作ったわけではなく、友人が「なんとなく」自分で考えて組み合わせたひと皿だったとのことですが、これ、個人的には今までに食べたなかで最もおいしいと思う類に入る料理でした。

ちなみにこの日も夫妻のお友達が来て4人での食事だったのですが、その彼女は食べる前は芽キャベツ嫌いだと言っていたけれど、「うーん、悔しいけどおいしいわ」と言ってました。本当においしかった。自分じゃ絶対作れません。

〆は先日ワイナリーで飲んだシェリー(の残り)とともにデザート
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りんごとバナナ、ぶどうのクランブル。ええと、この日は料理を作ってもらう代わりにデザートはわたしが担当しました(汗)。もとはというと、パースに来る前にオークランドで買ったニュージーランドの料理雑誌Cuisine (Issue #116, May 2006)に載っていたCaribbean Pieというレシピで、バナナが入ったり、ラム酒を効かせたりするあたりがカリビアンだったのではないかと。で、パイ生地を作る時間がなかったので勝手ににクランブルに変更。果物をバターと砂糖とともにフライパンでソテーして、そこにクランブル生地をふってそのままオーブンへ。…手の込んだ食事を締めるにはあまりに手抜きなデザートですが(大汗)、とりあえず喜んでいただけたようなのでよかった。ということにしておきます。。

のんびりお茶を飲んで、おしゃべりをして最後の夜を過ごしました。


そして、出発の朝
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この日もからっと晴れ。パースにいる間はほんとうにずっと青空でした。
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前の晩、クランブルを作ったついでにもうひとつお菓子を焼いていました
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チョコレート、洋梨、ピスタチオのマフィン。友人が編集に携わる料理雑誌Spice Magazine の2006年秋号が、ちょうどその頃出たばかりで、中身を見せてもらいながら、あーこれは絶対好き、と思って試したもの。「お菓子を作るのが初めてでも[*訂正:"たまにしかお菓子を焼かない人でも"でした。大変失礼しました!]失敗せずに作れる」と書いてあったとおり、簡単だったけどおいしかったです。

この日は夕方のフライトでしたが、平日なので友人夫妻はもちろん仕事。市内から空港に出るバスを予約しておいたので、パースの中心部の仕事場に出る友人が、出勤時にわたしの大荷物を先にオフィスまで持っていってくれて、わたしはぎりぎりまで自分の作業をしたあと路線バスで市内に出て彼のオフィスに寄り、バスが出る場所まで送っていただきました。
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パースに行く前、行ったことがある人がみんな口を揃えて「パースはいいよ~」というものだから、本当に期待して出かけたのですが、実際のところ、パース市内はほとんど見ずに終わってしまいました。でも、みんな、パースがいいというのは市内そのものではなくて、街がコンパクトにまとまっていて暮らしやすいところや、ビーチがきれいなところ、リラックスした雰囲気などがいいんだよ、と言ってくれたので、その意味ではパースを満喫できたかなあ、と思った数日間でした。

料理が好きで、インテリなのだけれどユーモアがあって楽しい友人とその奥様は、長く東京に住んでいたので日本びいき、ということを抜きにしても、本当に温かく迎えてくれて、リラックスした滞在になりました。オーストラリアの主な都市はだいたい東海岸にあるなか、パースはぽつんと離れているので、確かに行きやすい場所ではないかもしれないけれど、訪れる機会があって本当によかったと思います。
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遠いところ来てくれてありがとう、またいつでもおいで!と見送ってくれた友人。ありがとう、また行くよ!

ということで、パース滞在はおしまい。パース滞在中の写真はまとめてこちら(ぜんぶで140枚くらいあり)、今日の記事のぶんはこちら。約3週間、タスマニアからオークランド、そしてパースと東へ行ったり西へ行ったりした後、最後にふたたびメルボルンに戻ります。時は5月に入り、オーストラリア滞在も残すところ1週間と少し。
by zo.chika | 2006-09-14 23:48 |