去年の春は京都に桜を見に出かけたものですが
今年は見ることのない桜に思いをはせつつ、せめてピンクのものを。というわけでルバーブのお菓子です。って、いかにも取ってつけたような理由ですが、まさにそのとおりだったりします。。。(実際に作って食べたのはしばらく前ですので、、)。日本では旬であってもまだ割高感のぬぐえないルバーブ。去年は初夏ごろ、
ちまちまと冷菓を作ったものですが、オーストラリアでは今が旬…かどうかは不明ですが、、、先日、
フードイベントで美しいルバーブを買い損ねて悔しい思いをしたあと、一部の店では見かけます。
というわけで、まずはわたし的お約束、クランブル。
クランブル生地は、いつも作る分量ではなくて、今回は何となく
こちらのレシピを利用。しょうが好きなのでクランブル生地にもルバーブにもしょうがが入るところがナイス。アーモンドはかなり大きめのままざくざくと。ルバーブと一緒にりんごも入れてみましたが、深い意味はありません。
ついでに言うと仕上がりの違いもあまりなかったかも。。クランブルにはアイスクリームが好きですが、このときは普通のクリームをどぺっと。
ところで、今回の
Delia Smithのクランブルのレシピを見ていたついでに見つけて、思わず作ってしまったのが
こちら。
ルバーブクランブルのアイスクリーム。しょうが風味をつけてオーブンで焼いたルバーブをピュレにして生クリームと合わせたベースに、焼いて砕いたクランブルを入れて凍らせるという、ルバーブクランブル+アイスクリームの組成を入れ替えたようなレシピがおもしろい。これ、果物はルバーブ(とレモン汁)しか使わないのですが、できたアイスはなぜか「いちご味?」「ラズベリー??」という感じ。ちょっと不思議。
さて、ルバーブでもうひとつ。
ルバーブのシャンパン煮 ばら風味、ココナッツシャーベット添え。クランブルに比べるとずいぶんとすました感じのこのデザートは、
Australian Gourmet Traveller (March 2006) に載っていたもので、メルボルンの有名(らしい)レストラン、Circaでペイストリーシェフを務めるPhilippa Sibleyのレシピ。ローズゼラニウムまたはローズウォーターと砂糖をからめたルバーブにスパークリングワインをかけてオーブンで焼いて冷やし、ライム風味をつけたココナツミルクで作るシャーベットといちごを添えていただくというもの。レストランのデザート風に若干、手は込んでいますが、難しい手順は特になし。それでも微妙に手を抜いているし(汗)。ホントは生のばらの花びらの砂糖漬けを作るのですが、それも省略。
ワインは普通の白のスパークリングワインを使うことになっていますが、何となくロゼで作成。ということで、食べるときも同じワインとともに。
今回初めて、ルバーブの食感というのをじっくり味わった気がします。柔らかいけれど型崩れしない程度に火を通したそれは、ほっくりとした食感。また、オーブンで焼くといっても、ワインが沸騰しないせいか、焼いて冷ましたあともスパークリングワインの香りがかなりしっかり残っていました。ルバーブにばらの香りというのもよく合っていて、そういえば最近、一部で(ってどこで?)はやっているClaudia Flemingの
The Last Course: The Desserts of Gramercy Tavern (Random House, 2001) でもこの組み合わせでコブラーか何かのレシピがあったような。今、近所で売っているルバーブが何かの間違いじゃないかというくらい安い(1本15円…?)ので、手に入るうちに買ってまた何か作りたいとは思っておりますが、どうなることやら。
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