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冬深まり、色失せる山奥。
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栗の国のお土産
焼き栗
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・・・じゃなくて栗焼き。これはその場で食べただけでお土産にしてませんが。


長野県北部の小布施は、栗で有名な小さなかわいい町。先月末に訪れたときは、現地で栗ものをいろいろ試してみるのはもちろん、お土産を買うのも楽しみにしていました。





というわけで、ちょこまかと。まずは最初に買い物をした小布施堂のもの。
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風格ある店構えのお店で商品を選んでいるときは気付かなかったのですが、購入したものを受け取ってみたら、その包装の美しさに感激。(特にこの紙袋!)


さて、小布施の栗のお菓子といえば、何はさておきこれでしょう。
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栗かの子です。要は栗きんとんの、あんの部分もさつまいもではなく栗でできたもの。かなり甘いです。これは「ひとり分」の小さいものですが、どこのお店のもの、どのサイズのものも、たいていこうやって缶に入っています。写真は手前が小布施堂のもの、奥が桜井甘精堂のもの。小布施では他の和菓子屋にもたいていあると思います。小布施を代表する、最もよく名の知れた栗菓子ではないでしょうか。


・・・実際のところ、あまりに名が知れているといますか、、これ小布施以外でも長野県内はもちろん、東京でもわりとよく見かけます。今いる立科町でも近所のスーパーに普通に置いてあるし。なので、買おうかどうしようか迷ったのですが、いちおう買ってみました。でも、栗かの子はスーパーで買えても、この紙袋はスーパーではついてきませんから!(<そういう問題?)


さて、小布施堂でいちばん感激したお菓子。
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この端正なパッケージからして思わずため息が出ます。
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白い包みに大事におさめられた、繊細な干菓子のようないでたちのこちらは「くりは奈」。栗の花をイメージしたという淡い黄色に仕上げられた、栗あんを落雁のように型押ししたお菓子だそうです。お菓子と箱の両方に描かれた文様は漢字の「栗」の字をかたどったものとのこと。


店頭で見て、「これは小豆の餡は入ってませんよね」と確認して購入したわけですが、それで一緒に買ったのがこちら。
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きんつばです。栗あんを白玉粉の薄皮で包んだものとのこと。写真で見えるとおり、きんつばの包み紙は裏側(内側)にもしっかり模様が入っていました。


ちなみにこの2つは、朝いちで小布施堂に入ったら「注文してから1時間ほどお時間をいただきます」と書いてあり、確認してみると「3時間くらい」と言われました。それくらいの間は町にいるよね~、と話して注文し、昼食後に取りに戻りました。で、あとでウェブサイトを見てみたら、基本的には前日までに要予約の商品のようです。ぱっと入ってぱっと買えるものではないようなので、1日の最初にお店に行ってラッキーでした。


さて、これは絶対、日本茶のおともに。
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くりは奈はほろっとはかない食感。きんつばは思ったほど甘くなく、結構大きいのですが1個は簡単にいけました。なにやら、すごーく優雅な気分に浸るひととき。はー、ごちそうさま。


・・・ではなくて、まだまだあるんです、栗のお菓子。
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どちゃっと。


えーとですね、最初に「お土産を買うのを楽しみにしていた」と書きましたが、実はそんなにいろいろ買えるものがあるとは期待していなかったのです。なぜなら、ここでも何度か書いているとおり、わたしは餡が苦手なので、大半の和菓子屋では、ほとんどのものが食べられないのです。


で、大半の和菓子屋では、栗のお菓子といっても、たいていは小豆の餡と合わせたものですよね。栗ようかん然り、栗どら焼き然り。なので、小布施に着く前は、消去法で食べられるものを探して買おう、くらいに思っていたわけです。


ところが、あちこちのお店に入って驚いたのは、栗だけで(小豆の餡なしで)作られた商品が非常に多いこと。というよりも、餡を使ったもののほうが少ないんじゃないか、というくらい。なので、消去法どころか、どれを諦めてどれを取るか迷うはめになったのでした。なので、いろんなものを少しずつ。


そんなわけで、普段は買わないし食べないようなお菓子を。
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ミニサイズの栗ようかんに、栗の形の栗もなか。ようかんは竹風堂もなかは桜井甘精堂のものです。羊羹と最中は、通常であればわたしが絶対食べられない3大和菓子のうちの2つです(もうひとつはきんつば)。なぜなら、餡をよけたら食べるところがないから。ええ、大福とかどら焼きとかは、あんこをよけて食べるんですよ。


・・・えー、これらは、味はよかったのですが、どちらもちょっと甘かったかな~。小さいけれど1個は食べきれず。ま、残りを食べてくれる人には困りませんが、うちの家族は。


お次は、あんこ以外にたべるところが多い和菓子代表~。
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どら焼き。こちらは大きいのが竹風堂小さいのが桜井甘精堂のもの。大きいほう(「どら焼山」)は、今回唯一買ってきた小豆餡を使ったお菓子です。栗あんと混ざってるから大丈夫かな~と思って。。小さいほう(「栗どらやき」)は栗のみの栗餡です。


2種類並べて半分に割ったところを撮ってみましたが、上の写真だと違いがよくわかりませんね(汗)。味は、小豆餡を使ったほう(左写真・右側)は、やっぱりわたしにはあんこの味がだめでしたが、小さいほう(左写真・左側)は、ひじょーーにおいしかった!家族も大絶賛。ひと口食べると栗の香ばしい風味が広がります。


これ、1個を3人で分けて食べたのですが(いろんなものを本当に少しずつしか買わなかったので、、)、あんまりおいしかったので、後日箱入りを取りよせたくらいです。
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で、ほくほくと食べたら、1個ぜんぶはちょっと多かった・・・(汗)。わたしはいちどに半分くらいでちょうどよかったみたいです。。もっとも、他の家族はみんな平気で1個食べてましたけどね。でもホントーにおいしかったですよ!


えーと、あと個別に撮っていないのは、桜井甘精堂のマロンフィナンシェと小布施浪漫(マロンダックワーズ)。洋菓子のほうはふつうにおいしかったですよー。


さらに、普通の和菓子以外のものも。
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竹風堂の栗あんしるこ。これも小豆は使わず栗あんだけで作られたものというので買ってみました。汁粉と餅が別々に密閉されて入っています。


汁粉を温めて、餅を焼いて食べてみましたが、汁粉がちょっと甘すぎた!思わず餅だけ食べて、汁粉の残りは温め直して、牛乳と一緒にコーヒーに混ぜて飲みました(!)。いやほら、マロンティーがあるくらいだから、マロンコーヒーということで。。


そして最後に加工用(?)の栗ものも。
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竹風堂の栗なっとと、桜井甘精堂の栗ペースト。どちらもお菓子に入れようと思い購入しました。「栗なっと」のほうは、甘納豆の栗版ですね。栗の甘露煮みたいなものでしょうか(ってまだ開けてません、、)。栗ペーストのほうは、普通の栗あんよりは少し甘さ控えめかな?という感じ。それでもじゅうぶん甘いですが。


ペーストは、まずは「栗ジャム」としてパンに添えてみる。
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コーヒー+くるみのパンと、ほうじ茶+甘栗のパン(ほとんど写ってませんが、、)。最初、パンに渦巻き状に焼きこもうかと思っていたのですが、焼いちゃうのは何だかもったいなくて計画変更。かなり甘いので、うすーく塗って食べましたが、ちゃんと栗の味がじんわりしていました。


で、あれですよ。
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小布施で食べて感動した、竹風堂の栗あんソフト。さすがにソフトクリームはお土産にできません。他の店にも、栗アイスなどはあったのですが、そのときはもう満腹でそれ以上食べられないし、宅配もあるけれどだいぶ高くつくし、、というわけで、他のお店のものは試していません。でもこの栗あんソフトがほんと~においしかったので、なんとかあの味をもう一度!なわけで、この栗ペースト (他のお店の商品ですが) を使って、家で作ってみることに。


ソフトクリームは無理でも、柔らかいアイスになればいいよね~、というわけで、今までも果物を使って作っていたような、軽く泡立てた生クリームと合わせて凍らせるるだけの簡単アイスにしてみました。栗ペーストが既に甘いので、砂糖もはちみつもなし。風味付けと、ガリガリに凍らないようにするため、ブランデーを少々入れ、途中で味見してちょっとクリームが濃いと感じたので、少しだけ牛乳も投入。非常に簡単です。


そうしてできた栗アイスがこちら。
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地味~な見た目ですが、これがもう狙い通りの味で、めちゃくちゃおいしかった!自分は天才だと思いましたよ(嘘)。いや、エライのはわたしじゃなくて栗ペーストなんですけれども。香料も何の添加物も入っていない、栗と砂糖だけでできたペーストなので、栗の味が凝縮されていて、まさに混じりけのないおいしさ。食べる前に少しの間冷蔵庫に入れておくと、少し柔らかくなって、いっそうおいしくなります(ちょっとソフトクリームっぽくなる)。


*いちおうメモ代わりに書いておくと、分量は栗ペースト120g、生クリーム(乳脂肪分35%のものを使用)200ml、ブランデー小さじ1~2、牛乳小さじ1~2(適当)。もっと手軽に買えるフランス産のマロンペーストなどでもだいたい同じようにできるのではないかと思います(試してないので保証はできませんが)。


このアイスを2回作ったらペーストがなくなったので、上のどら焼きと一緒に追加で取り寄せしてしまいました。これでモンブランとか作っても絶対おいしいと思うんですけどね~、、面倒なので全部アイスになるかも・・・。


以上、小布施のお土産で栗三昧でした。
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ほんとうは、生栗も買って帰ろうかと思っていたのですが、ちらっとお店では見ただけ・・・。雨が降ってて寒かったので、なんだか立ち止まるのも面倒だったのです(って何もかも雨のせいになってますけど)。


その前から栗ものはちょこちょこ食べていましたが、軽井沢に帰省中だったmappetさんとご家族の皆様に誘っていただいたおかげで、今年の秋はまさに栗三昧になりました。栗の季節でもそうでなくても、小布施はぜひまた訪れたいと思っています。

>> 小布施で栗ざんまい(&地獄谷温泉で猿見学)の記事はこちら
by zo.chika | 2010-11-19 18:43 | 一日一膳