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冬深まり、色失せる山奥。
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栗のち猿: 北信州 小布施~地獄谷温泉 2010年10月
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いざ、栗の国へ。





急に冷え込んだ10月の終わり、特に冷え込んだ雨の日に、北信(長野県北部)の小さな町、小布施へ行ってきました。
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一緒に連れて行ってくださったのは、mappetさんご家族。軽井沢にお住まいのご家族のところへ、二女のアンナちゃんと一緒にロンドンから一時帰国していたmappetさんを訪ねるついでに、ご家族水入らずの小旅行にしれっと参加したわけです。さすが私。。


当日は朝早く出発して、現地に着いたのが朝8時半頃。ほとんどの店はまだ開店前で、外は冷たい雨が降りしきっているので、しばし車のなかで時間をつぶしてから、9時少し前にえいやっとみんなで外に出ました。


ひと気の少ない静かな道。
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しんと静かな路地を、さむーっ!と肩をすくめながら早足で歩きます。


江戸時代には地域の交通の要所として栄えていたという小布施は、中心部はこぢんまりとしていますが、古い街並みがきれいに保たれています。歩いているだけでもなんだか楽しい。
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・・・楽しいんですが、なんせ寒くて冷たい~!!カメラを出す気もそがれてしまい、街並みの写真がほとんどありません(汗)。ま、そこはmappetさんにまかせたので大丈夫大丈夫!
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普段はもっと観光客が大勢いるのだそうで、mappetさんのご両親も人の少なさに驚かれていました。そういう時期だったのか、朝早かったからなのか、または雨のせいなのか、、もうちょっとお天気がよかったら、目的もなくぷらぷら歩いているだけでも楽しかっただろうと思うのですけれどね~。


それでも、ほんとにかわいらしい町でした。
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足元を見ると、舗道の敷石かと思いきや、これは栗の木を使ったものなのだそうです。mappetさんのお父様が教えてくださいました。


そう、小布施といえば、何はさておき。そもそも、mappetさんが小布施に行くのを決めたのも、栗モノを食べまくるのが第一の目的でした(の、はず。そうに違いない。え、違うの?)。おいしいものをたくさんご存じのお母様が事前にいろいろ調べてくださっていて、行くところ、食べるものの計画は万端。わたしは文字通りあとをついて行くだけ~♪


そんなわけで、この日最初に訪れたのがこちら。
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そのものずばり、な栗のマークに、その名もずばり、な小布施堂。重厚な店構えが歴史を感じさせます(お店の前身ができたのは明治30年代とのこと)。


お菓子屋の後ろには食事処があるほか、酒蔵にバー、さらには旅館なども備えた一大施設(?)。でもここでは、買って帰るお土産の予約をして、とりあえずお店をあとにしました。


その次に訪れたのは、これも老舗の竹風堂。mappetさんとお土産を買っていたら(ええもう朝っぱらから買いに走っています)、こんなものが。
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アンナちゃんが食べていた栗あんソフトクリーム。mappetさんがひと口試して「ちょっとこれ、すごいおいしーい!!」とびっくり。わたしも少しだけもらったら、これがホントにおいしかった!結局みんな1つずつ食べたかも(ごちそうになってしまいました、、)。


さっそく栗王国の洗礼を受けて背筋の伸びる思いで(ちょっとおおげさ、、)、近くのお土産屋さんを冷やかしたりしつつ、次に向かったのはこちら。
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小布施味麓庵。そして小さなお店のなかで次々に焼かれているのは福栗焼きです。栗と栗あんが入った今川焼というべきか、人形焼きというべきか。


焼きたてをひとつ、いただきまーす。
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ほーら、栗がごろっと入ってます。栗あんもたっぷり。


・・・で、これ、皮も香ばしくて好みだし、栗あんもちょっと甘いけど風味良く、全体においしかったのですが、意外とずっしりくるのですね。。あとで思えば、その場でちょっと味見してあとは持って帰ってもよかったのですが(mappetさんたちは1個を分けて、持ち帰りで購入されていた)、つい、しまう場所もないので、全部食べてしまったのです。これが失敗でした・・・。まだまだこの先があるというのに、ここでかなり満腹になってしまいました(汗)。


でも次へ。
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栗の木テラスで休憩(ってたいして動いてないけど、、)。重厚な雰囲気のティールーム。


ここで食べるものも決まってました(ええ食べますとも)。
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モンブランです。(薄暗い照明を落とした店内で撮影したので写真が暗くて失礼いたします。)スポンジに生クリームに栗クリームという感じだったかな。栗クリームはもちろん栗の味がしっかりしておいしかったです。あ、これはmappetさんと半分こにして食べました~。。あと、興味本位で栗のお茶も頼んでみたのですが、栗の香りはするけれど、まあ普通かな。


こちらでしばしゆっくりしたあとは、再び町の散策へ、、、
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・・・ではなくて、早めの昼食(!!!)。いやですね、きっと混んでるから、とりあえず店に行って予約だけしようか、と話をしていたのですが、行ったら入れちゃったんですよ。ははは。


お店は桜井甘精堂。こちらも老舗の栗菓子屋さんですが、食事処もあるのです(ちなみに、ここの前に行った栗の木テラスも系列店)。


お昼は、小布施に来たら外せないもの。
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栗おこわです。(またしても写真が見苦しくてごめんなさい、、。) これも分けて食べました。


えーとですね、、非常にもったいない話なのですが、既に腹がいっぱい胸いっぱいな感じで、あんまり味わえませんでした(涙)。普通においしかったと思うのですが、わたしにはちょっと栗が甘すぎたかも。ま、好みの問題ですかね。今食べたらすごいおいしく食べられそうな気がしますー。。


というわけで、昼前には、小布施で栗食い倒れの旅、終了~(!)。
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えぇ、ぜんぜん観光してませんね、、いやほんとに寒かったのと、まだ次の行き先があったものですから。でも本当にかわいらしい町で、また今度、天候のいいときにぜひ再訪したいなと思いました。


ところで印象に残ったのは、朝着いたときは人気が少なくて驚いたと書いたとおり、どこへ行っても並ぶ時間はゼロだったのですが、実は行く先々で、入ったときはがらがらなのに、出てきたらお客さんがたくさん並んでいた、ということが続いてびっくりしました。人々の先回りをして効率よく回った感じでしょうか。計画を立ててくださったmappetさんご家族に感謝!


さて、その後最後にまた少しお土産を買い(それについてはまた別の記事で)、また車に乗り込み、次の目的地へ向かいました。


***



右に左にぽつぽつとある果樹園を通り過ぎ、スキー場の看板を横目に、どんどん山が近付いてくるなぁと思いつつ、アンナちゃんと歌を歌いながら、1時間ほど走ったでしょうか。温泉街を通り抜け、ほんとにこの道でいいのね??と思うような細い山道をのぼり、たどり着いたのはこちら。
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地獄谷でございます。正確には地獄谷野猿公苑。猿が温泉に入っている、あの温泉です。


・・・えーと正直に申し上げますと、実は事前にmappetさんからは「小布施のついでに野猿公苑に行くよ」「猿が温泉に入っているんだって」と聞いていたのですが、なぜかわたしは、あぁサルがいる公園なのね、と漠然と思っただけだったのです。しかも”のざる”公園と読んだし、、(正しくは”やえん”公苑)(汗)。猿が温泉に入っている場所って全国にいろいろあるのねえ、と思った程度で、特に何も考えていませんでした。


そんなわけで、連れて行かれるがままに車を降り、看板に沿って歩き始めたのでした。
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寒そうでしょう。というか寒かったのです。(※もっとも、寒い寒いと書いてますが、厚手のコートなどを着るほどではなく、たぶん5度くらいはあったと思うので、まだ冬の寒さではなかったのですけれどね、でも冷たい雨で余計に寒く感じたのかもしれません。)


雨脚が強まったり弱まったりするなか、足元の悪いところを進みます。
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川から湯気が立っていたのですが、これは温泉だったのか、たんなる気温差だったのか。。


足元の悪いところをずんずん進んでいき、さらに細くて急な階段をのぼります。
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あ、まだ先ですか、そうですか、、。
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さらに進みます。山奥を通り越して秘境ってな趣です。
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そしてだいぶすすんだところに宿泊施設(だと思う)があります。温泉もあります*。拡大写真をつけてみましたが、onsen for human(人間用温泉)というのが笑えました。いや、わたしもここは温泉入れるのはサルだけなのかな、と漠然と疑問に思っていたところだったので・・・。


*というか、厳密にはここが地獄谷温泉になるらしい。ちなみにこちらの宿の温泉に、冬になると猿も入浴にくるらしいですね。ということは、ここが世界的に有名な猿と一緒に入れる温泉、、、だったのでしょうか・・・?


えー、なんだか、思っていたよりもずいぶん大がかりな公園(違)だ、と思っていたころに、突然目に入ってくるもの。
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ひょえ~~
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間欠泉。すごい迫力です。


このあたりで、少しずつ猿の姿も見え始めました。
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しかし、猿の温泉はまだもう少し先。さらに山道をのぼって進みます。この日は雨がちだったので、いっそう暗く感じました。ひとりでは歩きたくない道です。
^-^;


しかし、なんだかえらい長い道のりだったかのような書き方になってしまいましたが、実際にはせいぜい15~20分くらいでしょうか(※地獄谷駐車場の入口から)。ようやく公苑の入口に到着。そこからまた少しだけ歩くと、ようやく見えてきました。
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もうもうと立ちのぼる湯気のなかに見えるのは、たしかに猿だ!


山間の谷間の川沿いに作られた露天風呂(?)。おそるおそる近寄ってみます。
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いいなぁ、あったかそう、、
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かしづいてます(?)
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ぽりぽり
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ごしごし
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小さい猿もたくさんいました。親子ですよね、かわいい~。
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そしてこちらの親子も。ひしっと抱いてあげている姿がじーんとします。


行く前は、とりたてて猿に興味があったわけではなかったのですが、実際に見たら、やっぱりおもしろくて目が釘付け。ほんとうはもっと写真も撮りたかったけれど、ここで雨脚がかなり強くなっていたのに加えて、実はわたしはここまでの道の途中で傘を落とした(!)ので、自分もカメラも濡れるがまま。。ちなみに傘は誰かが道の脇にかけておいてくれたので(感謝!)、帰り道に拾って帰りましたけどね。


それにしても驚くのは、猿のおとなしいこと!もちろん、入園前に、基本的な注意事項は書かれているわけで(目を見ない、食べ物を見せない、犬などのペットを連れて入らない、など)、あまり近寄りすぎないようにこちらは恐る恐る写真を撮っていたのですが、猿の方はそんな人間のことは気にも留めないかのように、ほいほいと近くを通り過ぎていったりします。場所によっては、猿は観光客の持ち物を取ったりして大変だったりするようですが、ここの猿はみんなおとなしかったです(もちろん、そういう被害にあう観光客も皆無ではないでしょうが)。


そんなことを考えていたら、急に気温が下がったのか、湯けむりが濃くなりました。
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秘境度(?)さらに高まる。


さらに、おとなしいと書きましたが、ここで喧嘩勃発!急に一部の猿が騒ぎ出してびっくり。
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なんか言い争っているように見えませんか。。 ^-^;


猿たちはずっと見ていても飽きないのですが、じっとしてると冷たいし寒いので、いいなー温泉、、と思いつつ、回れ右。
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いつか、雪の中で温泉に入る猿も見に来たいよねー!などと話しながら、帰路に着きました。
(*もっとも、真冬にこの道は歩きたくないなー、、と思っていたら、今回使った地獄谷駐車場への道は冬季には閉鎖されるのだそうで、別の入口から30分歩くのだそうです。。)


話にはきいていたものの、ほんとうに自分で見に来るとは思わなかった猿の温泉風景。こんなひょんなことから見ることができて楽しかったです。一緒に連れて行ってくださったmappetさんとご家族の皆様、どうもありがとうございました!



***



今回は1週間ほどの日本滞在だったmappetさん。春に帰国したときにも会ったので半年ぶりくらいでしょうか。彼女にとっては、今年の夏前に静岡から軽井沢へ移住されたご両親の新居へ、初の「里帰り」。わたしもちょうど結構近くにいるので、軽井沢で遊ぼうね~という話は前からしていました。


で、詳細は「ま、てきとーに決めればいいよね~」というノリで、直前まで、いつ、どこに行くかを決めておらず、、mappetさんが軽井沢に着いてからようやく「で、どうすっか」という感じ(汗)。
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mappetさんは滞在中に行く場所がいろいろ決まっていたので、わたしはそこに適当に乱入飛び入り参加する予定だったわけですが、「小布施に一緒に行く?」と誘っていただくままに便乗を決めたのは、小旅行の数日前でした。


わたしはその前日に軽井沢入りして、観光もそこそこにおしゃべりして、新しくてきれいなmappetさんのご家族のお宅にそのまま泊めていただきました。浅間山が目の前に見えるすてきなお宅でしたよ~!


で、mappetさんは日本に来る前から小布施への小旅行が決まっていたのは知っていたのですが、わたしも一緒に行くと思っていなかったので、下調べも何もせず(汗)。
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だいたい、小布施について知っていたのは栗が有名なことくらいで、長野県のどのあたりにあるのかも知らなかった(汗汗)。あんなに小ぢんまりと素敵な町だとは知りませんでした。長野の今いるところからはそれほど遠くないし、母とも行きたいねー、と話しています。


小布施にせよ、地獄谷にせよ、自分で調べて行こうと思ったことはなかったので、こんな機会があってほんとうに好運でした。


そして何より、久しぶりにmappetさんとアンナちゃんに会えたこと、そして軽井沢生活を満喫していらっしゃるご両親のおふたりにお会いできたことが嬉しかったです。短い時間でしたが、楽しかった!
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というわけで、改めまして、どうもありがとうございました!
mappetさんとご家族の皆様



・・・えー、小布施で買いこんだ栗のお菓子の話も一緒に書こうかと思いましたが、異様に長くなってきたので(いつものことか、、)また別の記事でまとめたいと思います。近いうちに。。
*まとめました! >> 小布施のお土産 栗三昧の巻
by zo.chika | 2010-11-16 23:46 |