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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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最高のトマトサンド
大きくて真っ赤な、立派なトマトがたくさん
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あ、オレンジもあるし、小さいプチトマトもあったんですけどね、、それはさておき。





ぴかぴかの野菜をたくさんいただきました。
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今滞在している信州の母の家でも、家族がいろいろ野菜を育てていて、採りたての野菜はもちろんとてもおいしいのですが、同じ町の山の向こう(?)にお住まいのご夫婦からいただく野菜は、それはそれはとびきりおいしいのです。


10年以上前からこの地で有機栽培をされているというおふたりは、出荷用ではなくご家族(特にお子さんやお孫さん)のためにとお米や野菜を育てているのだそうです。で、ときどきそのおこぼれにあずかるラッキーなわたしたち。。


そのご夫婦に初めてお目にかかったのが2年前の夏でした。
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*写真: 左上から時計回りに 間引きにんじん、オクラとその花、大豆、プチトマト (2008年9月)


週末、遅い昼食にお呼ばれして、その前に畑をちょこっと拝見。元気な野菜を見たあとは、お昼用に少し(いや、たくさん)採ってお宅へ戻り、その後はお昼用の蕎麦打ちを見学!実はそれがその日のメインイベントなのでした。


旦那さんは趣味で蕎麦打ちを始められて、今では出張で蕎麦打ちもされている方。わたしは蕎麦屋以外で手打ちそばを食べるのも、もちろん蕎麦打ちを見るのも初めてだったので、嬉しくて写真を撮りまくりつつじぃーっと見学。
地元信州産のそば粉と地粉で打った蕎麦を、ひとり分ずつ茹でて供していただきました。あぁぁぁぁおいしかった。。もちろん野菜料理の数々もおいしかったです。


…話がそれましたが、ええとそれが2年前の夏。で、今年も、信州にいるおかげで、そのおいしい野菜の数々のご相伴にあずかる機会ができました。トマトに米なすにズッキーニにしそに、、いろいろ。写真は撮ってませんが、ズッキーニなどは、「同じズッキーニでもこんなに味が違うのか!」と衝撃を受けるほどおいしかったです。


米なすとトマトは、パスタのソースに。
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*写真は2009年5月のもの。今回撮れなかったので。


t-fortunatiさんから、なすのソースを。去年、本が出版された直後に作って以来、すっかり気に入って何回か作っています。なすの旨みがしみじみとおいしい。本来はトマトの水煮缶を入れるのですが、今回はよーく熟れて甘い生のトマトを使ってみました。これはこれでおいしかったのですが、トマトの種類なのか、かなり多く入れたせいなのか、仕上がりがやはりちょっと酸味が強かったかも。


大きな束のバジルは、バジルペーストに。
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久しぶりに作りました。分量はきわめてテキトー。バジルの葉を、にんにくと松の実、そしてオリーブオイルと少量の塩と一緒にブレンダ―でガガガーっとピュレ状にするだけ。バジルペーストはパルメジャーノチーズが入りますが、保存するときはチーズが入っていないほうがいいと以前どこかで読んだので、それ以来、チーズなしで作って保存し、使うときにパルメジャーノをおろして混ぜています。鮮やかな緑色は空気に触れるとすぐに茶色く色あせるので、上にオリーブオイルを静かに注いで「ふた」をして冷蔵保存します。


そして、トマト。
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甘くて力強い味がするトマトは、冷蔵庫で冷やしてそのまま食べるのがいちばんおいしかったですが、これらの野菜をいただいた数日後、そこの奥様から母がパンをいただいてきました。出がけの母に、おやつの差し入れとしてくださったらしいのですが、みんなで食べられるよう、母はその場で食べずに家に持って帰ってきてくれたのです。


「軽くトーストして、トマトをはさんで食べるとおいしいよ~」とおっしゃっていたというので、その通りに。ついでに冷蔵庫にある黒こしょう風味のチーズもはさんで、小さなサンドイッチにしたら、これが



うまーーーーーい!!!!005.gif



トマトがおいしいのはわかっていたのですが、パンがあんまりおいしくてびっくり。トマトの味がしっかり凝縮されていて、バジルの香りがほのかにして、トーストしたので香ばしさが加わって、なんとも言えないおいしさ。2~3口で食べきってしまうほど小さいサンドイッチが食べ終わる前に、「もっと食べたーい!」と母をせかして、「買います!買わせてください!!」と注文(?)を入れたほど。


実は一瞬、作り方をきいて自分で作ってみようかと思ったのですが、わたしはパン作りが苦手なので、すぐに諦めましたが、一応レシピを聞いてみたところ、「いつもパン焼き機についてきたレシピを使っていて、これは牛乳の代わりにトマトピューレを入れて、スキムミルクを少し足した」とのことでした。


そんなわけでそのまた2~3日後、「2時間後に焼きあがるよ~」というお知らせを受けて、母と一緒にいそいそとご夫婦のお宅へ向かったのでした。
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ふんわりいいにおいでわたしを待っていたトマトパン♪ 今度はまるごと1斤ひとりじめ♪♪ いや、みんなで分けましたけどね、、ブツブツ


さて、作り方だけ聞くと、ふつうのパン焼き機で焼いている、ごく普通のパンなわけのですが、普段からパンをよく焼いている奥さんのパンは他のもとってもおいしいし、そして何より特別なのはその材料。トマトピューレはもちろんおふたりで育てている有機栽培のトマト100%の自家製、生地に足したドライバジルも自家栽培&自家製。そこまではまあ、まだわかるのですが、すごいのは粉。なんと小麦も自家栽培(!)なのです。何種類かの小麦を育てていて、それを地元の製粉所(81歳のおじいさん!)に昔ながらの方法で挽いてもらっているのだとか。いや~、自分で育てた小麦の粉でパンを焼くなんて、なかなかできないですよねぇ。


(ちなみに、みんなで「水車小屋建てて自分ちで粉挽けば!」という話をしましたよ。そうなったら本当にすごいですよねぇ。)


そんなわけで、トマトパン(と、さらに野菜山ほど)を抱えてほくほくと帰宅。
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どうやって食べようかな~と考えましたが、やっぱりもういちどトマトのサンドイッチにして食べたかったので、それに決定。ただし、今度は少しオマケをして、先に作っておいたバジルペーストを使うことに。そのバジルも(もちろんトマトも)同じお宅からいただいたものですから、まぁ丸ごといただきものです。。唯一、モッツァレラチーズだけはスーパーで買ってきましたけどね。そのうちチーズも作らないかなぁ、、(ぼそ)


かくして翌日は、パンをトーストし、トマトとチーズをスライスし、バジルペーストの瓶を開けて昼食に。
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写真撮影用にと思ったらバジルペースト塗りすぎた(汗)。でも気にしない~。


バジルペーストがちょっと多すぎてサンドイッチ全体の味が濃くなったきらいはありましたが、やっぱりトマトの味があふれていておいしい~!!
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庭のミントを摘んで淹れたミントティー(レモン入り)を合わせてさっぱりと。これぞ、夏の味!という感じでした。


こちらのトマトパン、自分で作るのは諦めているので(汗)、また作ってくださーい!と図々しくお願いしてあるのですが、トマトは今年はこれで最後だったのだそうで、絶品トマトサンドは今年はもう食べられないかもしれませんが、それにしても、自然の素材の力に改めて唸った味でした。


夏は大嫌いだけど、このトマトとトマトサンドのためなら、来年の夏を楽しみにしてもいいかなー、などと思ったりして。。
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…うーむ、それは言いすぎかもしれませんが、、でもトマトは楽しみです!


丹精込めておいしい野菜を作り、それを(そのまま食べる以外に)おいしく食べる方法を考え、それを惜しみなくわけてくださったご夫婦には感謝、感激です。本当にどうもありがとうございました!
by zo.chika | 2010-08-31 23:58 | 一日一膳