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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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ひっそり 一日一りんごの道
最近の朝ごはん
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・・・ってこの写真じゃ何なんだか全然わかりませんね。汗






この冬はずっと、毎朝のようにりんごを食べています。
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年末に信州の山から東京に戻ってくるときにもスーツケースにがさごそとりんごを詰め込み、お正月を挟んで、毎朝1個くらい食べていました。人それぞれで好みはあると思いますが、わたしは個人的にちいさーいりんごが好きです。1回でひとりで食べきるのにちょうどいい大きさ(小ささ?)。


で、隠し持ってきた(いや別に隠す必要はないんですが)りんごの在庫がなくなったら、また新たに少し送ってもらって、ぽりぽりと食べていたわけですが、そのまま生で食べてばかりいるのもどうかというわけで(いや別にそれでもいいんですが)、ぼちぼちとお菓子なども作ってみました。


まずは、こんなのとか。
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肉じゃが・・・じゃないですよ。いやほんとに(汗)。これは、りんごと金柑、それに下茹でしたさつまいもをりんごジュースで煮たもの。りんごとさつまいものレモン煮というのはよく聞きますが、まあそんなようなものです。好みで砂糖を少し加えてもいいと思うのですが、何も加えなくても、りんごとさつまいもの甘みだけでそのまま食べられます。


・・・食べられるんですが、この切り方といい盛り方といい使ってる器といい、すべてが「煮物!」って感じですねぇ、これ(汗)。ちょっと、あんまりにもあんまりなので、載せるのどうしようか迷ったのですが、普通においしかったので一応載せておきます。お正月明け頃に作って食べてました。ほっこりとやさしい味。


金柑があるうちにもうひとつ。
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お約束のクランブル。簡単だしおいしいし、なんだかんだ言っても、りんごのお菓子ではこれがいちばん好きかもしれません。


りんごに限らずクランブルが好きなので、クランブルのトッピングをちょこちょこと変えつついろんな果物で作りますが、今回作ったのはそのなかでも最もシンプルといえるのではないかと。材料はそば粉、アーモンドパウダー、バター。それだけです。いえ、ちょうど砂糖も小麦粉も切らしているときにお菓子が作りたくなり、家にあるもので作ってみたのですが、これがなかなかおいしかったのです。


朝食に食べたかったので、夜のうちに準備。冷やしたバターを粉類に混ぜ込み、粗い砂状になったところでラップにくるんで冷凍庫に入れておきます。朝起きたら、りんごを薄切りにして、金柑もざくざく刻み(わたしは種が気にならないのでそのまま)、クランブル生地を冷凍庫から出して、ぼろぼろと軽く砕きながら果物の上にふってオーブンで焼きます。
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で、これも砂糖なしでいけるかなーと思ったのですが、食べてみると、さすがにもう少し甘みがほしいなぁというわけで、上にはちみつを少々たらしてみたら、これがちょうどよかった。わたしにしてはめずらしく、スパイスやら何やらも一切入れず、本当にシンプルな味。また作ろーっと、と思ってそのままなんですが、、また作るよ~。


そして、クランブルと並んで、去年(というか一昨年)も何度も作った、あれ。
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そう、あれです。福神漬じゃないですよ(当たり前)。これは塩キャラメル風味のりんごジャム。またの名をタルトタタン風ジャム(と勝手に呼んでいる)。こっくりキャラメル風味に塩味がきいていて、ジャムが好きでないわたしでもなかなか気に入ったレシピ。ブログを通してたくさんの方が作ってくださっているのを拝見してとても嬉しかったものです。


これは最初に紅玉で作り、その後ふじでも作ったのですが、ふじで作るとかなり甘みが強いというだけでなく、煮上げたあとにもわずかに芯が残っている感じがするというか、食感にちょっと不満がありました。


で、今年(というかもう去年なんですが)、またふじで作ってみて、やっぱり甘いなーと思いつつ、できあがったジャムが入った鍋をそのまま石油ストーブの上の隅に置きっぱなしにしていたところ、気づいたらものすごく煮詰まっていました(汗)。色もなんだか真っ黒(汗汗)。


慌てて火からおろし、おそるおそる味見をしてみたところ、あら、意外といけるではないですか。というかむしろ、しっかり煮たりんごは芯の残る感じもなく、ほろ苦いキャラメル風味も強まって、あらあら、これはこっちのほうが好みかも、という、瓢箪から駒(多分違)な結果に。
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なわけで、その後も何度か試作。基本的にレシピはここにあるのと同じですが(柚子はなし)、とにかく甘いので、キャラメルを作るときの砂糖をさらに減量してみました。ただ、甘さはいいとしても、そうするとキャラメルの量が減るので、キャラメル味が弱くなるかな、というわけで、最初に少し濃いめにしておきました。りんごと生クリームを加えて水分が飛ぶまで煮たら、バターと塩(そしてレモン汁も少々)を入れて完成・・・のところを、そこからごく弱火にして、じっくりと炒め煮にします。すっかり水けも油けもなくなって、濃いキャラメル色になれば完成。かなりかさが減ります。


何回か試した結果、砂糖はレシピのさらに半分まで減らしても甘みに問題はないのですが、クリームとバターは半分まで減らすと、ちょっと出来上がりがしおれた感じ(!)になるので、そこまでは減らさないほうがいいかな、という感じです。ちゃんとレシピとして分量を書けるところまでは完成していないのですが、ご興味のある方は試してみてください。ポイントは、バターを入れたあと「ごく弱火でじっくり炒め煮」。ここで目を離すとあっという間に焦げつきます(特にバターの量を減らした場合)。作りながら思いましたが、いわゆる「飴色たまねぎ」を作る要領ですね、これは。


で、何度も作ったものだから、そのまま食べきるのも問題なので(なんだかんだとバターもクリームもいっぱい入ってますから)、これをさらにお菓子に転用。
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去年レシピをご紹介したときも、このジャムをお菓子に焼きこんで使っている方も結構いらしたので、それもいいだろうなぁと思っていたのですが、今回はスイートポテトに入れてみました。これもまた超手抜き版。さつまいもを茹でて、熱いうちに皮をむいてフォークで潰したところに、塩キャラメル風味のりんごジャムと、刻んだくるみを混ぜ込むだけ。


そのままでも食べれらますが、ここでは丸めてさらにオーブンで焼いています。最初に作ったときは、四角く平らにして焼いて切り分けてみたのですが、生地がやわらかすぎてうまく切り分けられなかったので、次は丸めてみたというところです。オーブンの代わりにトースターで焼いてもいいと思いますが、温かくして食べたほうがおいしいとは思いました。


で、そうなんです、りんごもあるんですが、くるみもあるんです。
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りんごを作っている立科町のお隣、東御市は日本一のくるみの産地。そこで採れたくるみを譲っていただいたので、ぽりぽりとおやつに食べるかたわら、りんごと一緒にいろいろお菓子にしています。りんごとくるみはよく合う組み合わせなので、お菓子も作ろうと思えば無限に作れるのだけれど、残念ながら時間がなかったので、また簡単なものを少しだけ。


ますは簡単な焼き菓子の代表。
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チョコレートブラウニーです。りんごは小さい角切りにして、ちょっとブランデーをふって電子レンジにかけて加熱しておきます(鍋で蒸し煮にしてもいいです)。それを刻んだくるみと一緒にブラウニー生地に入れて焼くだけ。


わたしはブラウニーは通常はみっちりと重くて濃いのが好みなのだけれど、これはちょっと軽めの生地のほうがいいかなぁと思い、そんな感じのレシピを適当に探して作ってみました。で、普通においしかったのですが、あんまりりんごの味がしなかった(汗)。りんごは、上記の塩キャラメル風味のジャムを入れようかとも思ったのですが、それだとちょっと濃いかなぁと。今度作るならもうちょっと改良の余地ありかな。


そして、焼き菓子もうひとつ。
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ブレッドプディング(パンプディング)です。はい、クランブルだのブレッドプディングだの、わたしが作る焼き菓子というのはだいたい決まってるんですよねぇ。ワンパターンですみません。。


えーとこれはりんごとくるみ、そしてブランデーに浸したレーズン入り。レシピはだいたいこれを参考に、くるみパン(日本のパン屋でよくある、花形?のような、あれです)を角切りにして、軽くトーストしてから卵液に浸します。りんごは上のブラウニーと同様に最初に加熱しています。それから、砂糖の代わりにはちみつを。


さてこのブレッドプディング、卵液は混ぜるだけだし、手間といえばパンとりんごとくるみを切ることくらいで、あまり深く考えずに作ったのですが、焼きあがったのを食べてみたら予想外に、いや予想以上においしくてびっくり。少量で作ったのですぐなくなってしまい、思わず翌日も作ってしまったほど。
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何の変哲もない、ふつうのブレッドプディングなのに、何がそんなにおいしいんだろう?レーズンを漬けたお酒が入るからか、生地にバターが入るからか、パンを先にトーストするからか、、う~むと考えながら、あっという間にたべきってしまいました。あともう1回くらい作ってもいいかな。りんごのあるうちに。




・・・というわけで、そうなんです、そろそろりんごも終わりなのです。
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昨年末に販売を開始して、途中、一部の商品をお休みしたりしながら細々と続けてきた「信州 立科産 ふじりんごの販売」ですが、もうそろそろシーズンも終わりであること、そして何より、生産者である農家が「おいしい!」と自信を持って皆様にお届けできるレベルのりんごの在庫が残りわずかになったことから、ご注文の受付を終了させていただきました。


10月の紅玉とあわせて、昨年度から続けてご注文くださった方も、今回初めてご注文くださった方も、たくさんの皆様よりご注文をいただき、農家ともども、本当に有難く、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


信州の山では、まだまだ冬のさなかですが、次の収穫に向けて、りんごの木の剪定などの仕事がそろそろ始まっているようです。またおいしいりんごを作って、できれば来年(ではなくもう今年なんですが)も皆様にお届けすることができるよう、がんばっていきたいとのことです。
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そして、わたし個人としては、また次もこうした機会があるならば、微力ながら生産者と皆様の間をつなぐお手伝いをしたいと思うのと同時に、生産者にはまた1年元気でりんごを作ってほしいというのがいちばんの願いです。



・・・しかし、りんごを使ったお菓子の話を、販売終了してからブログに載せるというのも、広報担当失格ではないかと思うのですが(大汗)。なかなか思うようにご案内ができず申し訳ありません。。。
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昨年度にもいくつかレシピをご紹介していますので(その1その2その3)、宜しければそちらも併せてご覧になってみてくださいね。
今は年中出回っているとはいえ、旬は残り短いりんご。最後まで楽しまれますように。


(ちなみに、味が落ちるものや傷ものなど、通常こちらでご案内している生食用のりんごからは一段落ちるもので、ジュース用などの加工用として低価で出しているりんごの在庫がまだ少しありますので、もしもご興味のある方はこちらまでご連絡ください。折り返し詳細をお知らせいたします。)



ともあれ、たくさんのご注文、重ねましてお礼申し上げます。
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ご利用いただいた皆様、本当にどうもありがとうございました!
また次の秋にお目にかかれますように。
by zo.chika | 2010-01-24 10:56 | 一日一膳