冬深まり、色失せる山奥。
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ふりかえる月
今年の信州はなかなか冬が来ない気がしました *本文更新しました
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いや、寒いものは寒いんですが。


早秋から晩秋にかけて、山の色がゆっくり変わっていくようすを、少しずつ写真におさめてみましたので、今年の最後にご紹介したいと思います。写真はこちらにまとめてあります(別画面でスライドショーが開きます)。お時間のある方は宜しければご覧になってみてください。







さて、信州に来たのは夏の終わりのこと。陽射しは強くともさらっとした山の夏を楽しむうちに、青々としていた稲穂は黄金に色づいて穂を垂れ、りんごは色づいてきました。(そんな9月の様子はこちら。)


10月に入ると、うちの田んぼ(いや、すみません、わたしの田んぼではないですよ、もちろん)の新米はいつかしら~と早くもわくわく。
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昔からごはん(コメ)命だったわたし。おかずなしでごはんだけでも食べられるくらいゴハン好きでした。母によると、それは物心つく前からだそうで、寝起きてぐずっていても、「ごはんだよー」というと(白いごはんの意)、おとなしく起きて食卓についていたらしい。まあ、三つ子の魂なんとやらとはよく言ったものです。


そんなわけで、今年は夏前にも信州に滞在して田植え直後の田んぼを見たりしていたこともあり、あたり一面、黄金の稲穂が波打つ様子を見ると、もうそわそわ。
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刈り取った稲を天日で干す、はぜ掛けという作業。ひとあし早くこの光景が広がっていた北国ブログで「藁地蔵の行進」という表現をみて以来、もう藁地蔵の行進にしか見えなくなりました。すすめー。


…しかし、そうこうしているうちに、怒涛のりんごシーズン突入。
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これは、10月の初めに紅玉が最盛期だった頃…の、ふじりんごの木。ふじはこの頃から少しずつ色づき始めていたように思います。


少し前から雑談程度には話のあった、りんごの生産者直送販売を、当ブログ上で初めて企画したのがこの2008年でした。そうと決まってからは、まさに怒涛の日々。写真を撮り、案内文を書き、ついでに料理を作ってレシピを書き、と普段ブログでやっていることの延長ではあるものの、段違いに密度の濃い作業でした。


生産者にとってもわたしにとっても初めての企画で、それからの3か月は、寝ても覚めてもりんご漬けの日々(夢にも出てきた)。いつもに増して慌しい日々のなかで、せっかく信州の山に囲まれているというのに、気づけば紅葉は見頃を逃し、りんご以外の野菜や果物で何かする余裕もないのが実際のところでした。
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栗拾いには辛うじて行きましたタイミングが遅くてほとんど取れず(上の写真は近所の産直で買ったもの)。ぶどうも近隣で採れたものを頂いたりしましたが(ぶどうというとお隣の山梨県が全国的に有名でしょうが、長野県でもたくさん作られています)、加工することもなくシーズン終了。大好きないちじくは、何度も買って、それなりにお菓子も作っているのですが、、、ぜんぜんブログに載せられてませんね(そういのが他にも多数、、、汗)。


同じく産直で買った、いかにも「庭の木から採れました!」ってな感じの緑の小さないちじくは、東京の店頭では見かけない種類ですが、外国では多く目にしますね。初めてこの種類のいちじくを食べたのはハワイに住んでいるときでしたが、アメリカ本土から空輸されてきた高くて固いそれは正直それほどおいしいと思えず、その後初めて採りたての熟れたものを食べておいしいと思ったのは数年前に訪れたオーストラリアでした(遠い目)。
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そのオーストラリアを思い出して、というわけではないのですが、こんなこと↑はしてみました。低温のオーブンに半日以上入れて乾かした、自家製干しいちじく。完全にからからには乾かないので、まあセミドライいちじくです(物は言いよう)。


あまり大量に作ったわけではないので(もともと量が少なかった)、プルーンも同じ天板に一緒に並べて乾かしてみました。普通に出回っているドライプルーンと比べると、やはり半生なだけあって柔らかいのですが、味は結構ドライプルーンでした(?)。


で、そう、プルーンですよ。
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プルーンは特に生のものが大好きなので、今年は大量に採ってうほうほ言っていたのに、いろいろ作りたいレシピもあったのに、、そして少なくとも一部は試して写真も撮ったのに、、、 まったく日の目を見てませんね(汗)。いやもう、本当に時間切れでした。涙


ケーキやらアイスやら、なかなかヒットだったものも結構あるので、今年作って撮りためた分は、ぜひ次の秋が来る頃に一歩先取りでブログに紹介できたらいいなーと密かなる野望を抱いております。あ、ひとつだけ、現在絶賛寝かせ中なブツもあるので、それは冬の間にご紹介できると思います。


時間切れその2(3?4?5??)
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このぶさいくな黄色いのは、マルメロと呼ばれる果物です。プルーンもそうですが、マルメロも信州の特産品のひとつではないかと。


といっても、わたし自身もこのあたりの人々も、これをマルメロと呼ぶことはほとんどなくて、では信州では一般的になんと呼ばれているのかというと、「かりん」です。花梨といえば聞いたことがある方もあるかもしれませんが、実はマルメロと花梨は見た目こそよく似ているけれどまったくの別物なのだとか。信州では花梨も採れますが、こちらはマルメロと区別して「本かりん」と呼ばれているようです。ややこしい…。ちなみにわたし自身は、Quince(クィンス)という英名のほうがピンときます。この果物のことを最初に知ったのが外国の料理レシピだったからかもしれません。


マルメロはうちのりんご畑の隅に1本だけ木があるので、りんごの収穫のさなかに採ってきました。見た目はともかく、マルメロの魅力はなんといってもあの甘い香り。りんごや洋梨にも少し似た、なんともいえない甘い香りがするのです。で、そんなマルメロを使って作りたかったレシピも大半は作れず、、、作ったものもまったくブログ掲載まで到達しておりませんので、、プルーン同様これも次の秋を狙います。。



時間切れといえば、紅葉も絶妙に時間切れでした。
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10月末に、母とふたりで少し遠出して山の上に行ってみたのですが、「ちょっともう遅いかも…」という予測どおり、ちょっと遅かったです。。辛うじてきれいかなーと思ったのはオレンジ色に山を染める唐松の木々。それも、ちょっと見頃を過ぎていて、枯れ色になりかけでしたが。。でも、忙しいさなかにちょっとした息抜きになってよかったです。


で、このときは、「ちょっと遅かったね~」と言いながら山を下りてきたら、下のほうが逆に見頃だったり。。。まあ、そんなもんです。


それで、そのときはまだこれから見頃を迎えるはずだった近所の山の紅葉。こちらもきっちり見逃しました。ふ。
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いちょうもすっかり落ちてます。


「2日前あたりがすっごいきれいだった」と母が言うので、焦って出かけた近所のお寺。もうすっかり西日で暗かったのもあるのですが、境内の木はほとんど葉が落ちているし、まだついているものも、どことなく色がくすんでいました。「こないだじゅうが本当にきれいだったのに…」と母が残念そうに何度も言うのですが、早かったならともかく終わっちゃってたらどうしようもないじゃないですか、、、というものです。


まあ、少しでも紅葉を見られてよかったし、枯れ気味の色もそれはそれで味があってよかったかなと思います。特に、静かな境内に一面の黄色いじゅうたんもなかなか荘厳でした。
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いろんな赤が重なったじゅうたんも。


そうやっていろいろ見逃しているうちに(違)11月も下旬になり、りんごの摘み取り作業もすべて終了。
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ついこないだまで赤いりんごが宝石のようにたわわに実っていたりんご畑も、一転して一面、緑の世界に。


そしてこちらも、いつのまにか。
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刈り取った稲のはぜ掛けも終わり、どこもはげた田んぼに残った藁が束ねて置かれて、本年の稲刈りすべて終了。


こちらの農家でも、1年間家で食べる分くらいの米は採れるくらいの田んぼを持っているので(稲刈りはりんごの収穫期と重なるのでよそにお願いしているようですが)、今年は少し遅めで11月末頃、うちの食卓にもぴかぴかの新米(うちは玄米で食べます)が登場しました。あー、炊きたてのおいしいご飯はそれだけでおかずがいりません、ほんとに。


その後、11月末から12月の初めにかけて、ちょこっと東京に戻っていて、その後長野に戻ってからは本当に怒涛のように時間が過ぎていきました。
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りんごの木というのは、枝が上へ上へと伸びる性質があるのだそうです。りんごの収穫を終え、葉もすべて落ちたあとの畑は、残った枝がにょきにょきと天に向かって伸びているのが不思議な光景でした。


と、そうやって外に出て写真を撮る余裕もほとんどなく。。というのも、山にいると、春から冬になるまでは、山の緑が濃くなって、いろんな花が咲き、紅葉になって山の色が変わっていくところまで楽しみに眺めるのですが、葉がすべて落ちきってしまうと、山は一転して色のない世界。あとはこう、雪でも降らない限り、外を見る楽しみというのがなくなってしまうんですよねぇ、、勝手なものですが。


で、その雪がなかなか降らなかったのですねえ。
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11月くらいから、長野県でも雪が降っているところは降っていたようなのですが、ここのあたりは夜中に乾いた雪がぱらついて、朝には溶けてしまう、ということが何度かあった程度。12月も半ば過ぎになって、ようやく翌朝、積もった雪が残ったところが見られた程度。上の写真は、その翌日の夕方頃、山の木の雪が辛うじて残っているのが見えるでしょうか。思えば本当に暖かい冬のはじまりでした。


(…あ、といってももちろん、絶対的に暖かいわけではなくて、夜中から朝方にかけてはマイナス5度とか7度とかに下がり、昼間も上がって5度とか、そんな日々でした。北日本はもっと寒いのでしょうが、これでも東京に比べれば当然、寒いです。)


暖かい暖かいとは言っても、12月も半ば過ぎ。近所の温泉に行けばライトアップされてクリスマスソングが流れ(なんだかなあ…)、近所の産直では気づけばお正月の準備が始まっていました。
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白菜の隣に並ぶしめ縄。そろそろ年の暮れなのでした。




そんなわけで、世間ではクリスマスの盛り上がりが最高潮に達していたであろう頃、再び東京に舞い戻ってきました。8月の終わりから年の瀬まで、その間東京に数回戻った数日間を除いて、4か月近くにわたって信州で過ごした2008年。さらに今年は4~5月にかけても1か月以上にわたって滞在していたし、子供の頃から考えても、こんなに長期間、信州にいたのは初めてでした。


今回は、りんごの販売を手伝うという事情があり、そのほかにもいくつか気になることがあったりしたわけですが、それにしてもこんなに長居することになるとは思っていませんでした。自分の仕事があるので、自分の生活ペースをあまり崩せず、皆様にはご迷惑をおかけしたとは思いますが、空気と水と食べ物がおいしい、静かな山の上で生活するというのは貴重な体験でした。お世話になった皆様、どうもありがとうございました。
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そしてその、りんご販売にあたりましては、本当に多くの皆様にご購入をいただき、そして「おいしい!」とのお言葉をいただけたことは、言葉では言い尽くせないほどの喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。


10月の紅玉に続き、11月から2回にわたってご案内してきた「ふじ」りんごの販売ですが、先日いったんご注文の受付を休止した後、在庫状況の把握と整理が完全にできていないまま年末年始を迎えてしまったため、いまだ販売再開の有無と時期についてご案内できないまま年を越すことになり、申し訳ない思いでいっぱいなのですが、年寄りが少人数でほそぼそとがんばっておりますので(そして若手[※わたしです]は東京に戻ってきてしまいましたし、、)どうか寛大なお心をもって今しばらくお待ちいただければ幸いです。


きりが悪かったといえば、、、年越し蕎麦。
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9月の初めに、趣味が高じてお蕎麦屋さんになった方に、ご自宅で手打ち蕎麦↑を振舞っていただいたのでした。あぁ、おいしかったなー、、、写真もたくさん撮らせていただいたのにブログにもほとんど載せてないなー、、(遠い目)


…なんてことを思いつつ、2008年の年越し蕎麦用には、信州の帰りに蕎麦を、大晦日当日は近所で天ぷらを調達して備えておき、夕飯は簡単に鮨で済ませたのですが、、、その夕飯の時間が遅すぎて、日付が変わる前に蕎麦にたどり着きませんでした(汗)。


***



そんなわけで、振り返ってみると「今年何をしたか」というより「今年何をしそびれたか」の記事になってしまいましたが、、(汗)しかもこの記事の本文を更新している今現在はもう年が変わってしまいました。。2008年もたくさんの方にブログを覗きに来ていただき、またブログ上でもブログ外でも多くの方々にお世話になり、どうもありがとうございました。
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皆様の2008年がよい年であったことを、そして2009年はさらによい年になるよう心よりお祈りいたします。2008年も1年間、慌しいブログでしたが、遊びにきてくださった皆様、どうもありがとうございました。
by zo.chika | 2008-12-31 23:59 | 季節