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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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あまい月
ひょっとしたらお気づきの方もあるかもしれませんが
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先週はクリスマスでした。 え、みなさんご存知でしたか。そうですか。そうですよね。







…というかむしろ気づくも何も、もうとっくに忘れてるかもしれませんが。もはや世間はお正月の準備一色のようですが、あえて!引っ張り出させていただきます、クリスマスねた。
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といってもまあ、クリスマスらしいことはなーんもしなかったのですが。辛うじて、これじゃいかん!と(いや、べつに構わないのだけれど)クリスマスイブの早朝(23日の夜中ともいう)にひっそりとクリスマスっぽお菓子を焼いてみました。


まずは、簡単なマフィンを。How to Be a Domestic Goddess: Baking and the Art of Comfort Cooking (Nigella Lawson, Hyperion, 2001)(US版)より、クリスマスモーニングマフィンというレシピを試してみました。


どのあたりがクリスマスなのかというと、シナモンやナツメグ、それにオレンジの香りをつけるところとか、クランベリー(ドライ)を入れるところでしょうか。そこにわたしは、ピスタチオも入れてクリスマスカラーを目指してみました。基本的には、卵や溶かしバターなど液体の材料と、粉類とをがさっと混ぜ合わせるだけの簡単レシピです。
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マフィン型がないのでマドレーヌ型で焼いたのですが、ふつうにうまくできました。…んが、この上に載せたクランベリーとピスタチオで何をしようとしたのは決して聞かないでください。。。顔じゃないですよ。でも、マドレーヌ型のギザギザと合わさると、なんか「喉のイガイガ軍団」(?)みたいに見えないこともないような気はしますが、きっと気のせいです。


しかしこれ、焼いている最中はとってもいい香りだったのに、焼きあがったらオレンジ味もスパイス味も微妙に弱くなってしまいました(そもそも、焼く前にシナモンを振るのを忘れたし)。クリスマスの前の朝に、うん、うまいと言いつつマフィンを食べる家族に、「ねーねーこれクリスマスの味する?」と聞いたら、一様に手と口が止まり、首を傾げられました。ふ。


さて、もうひとつ焼いたケーキ。
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クリスマスといえば、なフルーツケーキ。わたしのなかでは、クリスマスケーキといったら断然これです。ここ2年くらい、クリスマス前の時期に日本にいなかったせいもあって、フルーツケーキも焼く機会を逃していたのだけれど、今年はいくぞ、おー、というわけで。


理想としては、秋口にはドライフルーツをお酒に漬け込んで準備し、クリスマスの少なくとも1か月前にはケーキを焼いてじっくり熟成させる…といくとよいのですが、今年は売るほどあったりんごでミンスミートを作ったので、これを使えばいいだろう、というわけで、ドライフルーツの準備はOK。


…んがしかし、、その後はあまりの忙しさに、ケーキを焼く余裕がまっっったくなく、気づけばクリスマスの1か月前どころか1週間前。それから慌ててレシピを探したりもしたのですが、これはと思ったものは材料がすぐ揃わなかったりして、、、もう今年はやめようかとも思ったのですが、せっかくミンスミートはあるんだから、とさらに簡単&直前にできる(かつ、ミンスミートを使う)レシピにすがる。
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それがこちら。Quickと銘打つだけあって、ほんとにあっというまにできます。小さく作るので焼き時間も比較的短く、ミンスミートに入っている分以外はお酒もスパイスも入らないので、寝かせて食べるというよりは、作ってすぐ食べられそうなタイプ。ちなみに、元レシピの写真ではイギリスらしく焼きあがったケーキにがっつりアイシングがかかっていますが、当然省略。あと、小さいパウンド型で焼いています。


それにしてもこれ、バターと砂糖と卵と粉をボウルで混ぜる、みたいなレシピなんですが、いくら何でも全部いちどに混ぜる勇気はなかったので、順番に混ぜました。それでもすぐできましたけどね。あと、ちょっと変わってるかもと思ったのは、全粒粉を使うところ。そのせいか、若干ぼそっとした焼き上がりになりました(単なる焼きすぎかも)。まあ普通においしかったけれど、このケーキには普通の小麦粉(せめて半分でも)がよかったかなー、という気はしました。


それから、自家製ミンスミートと一緒にぜひ一緒に入れたかった材料があったのですが、すっっかり忘れてました(涙)。ミンスミートもまだいっぱいあることだし、近いうちにリベンジしたいと思います。多分。



そして、(既に写真に出てますが)もうひとつ。
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ケーキではないのですが、ある意味これがいちばんクリスマスらしかったかもしれない、クリスマスのスパイスナッツ。一昨年作って、去年も作って(いずれも旅行中でした)、今年で3回目です。数種類のナッツを、ちょうどホットワインに入れるようなスパイスで風味づけして、甘く焼き上げたもの。おつまみに、おやつに、ぱくぱくいけます。


今回は、思い立ってナッツにからめる衣に少しはちみつを入れてみたのですが、、ほんの少し入れただけなのに、焼き上がりがかなり違ってきました。前回までの写真と比べてみるとわかりますが、焼いている間に表面の粉糖がほとんど溶けてしまい(前は表面は溶けずに真っ白に焼きあがっていた)、また衣の部分がキャラメルようにいっそうカリカリっとした焼きあがりに。前のとどっちがいいって、まあどっちでもいいんですが(おい)、見た目には白いほう(表面の粉糖が残っているほう)がいいかもしれませんね。


このお菓子は、作るのも簡単だし、材料もいつでも揃うのですが、わたしのなかでは、クリスマスのお菓子として刷り込まれているので、次に作るのはたぶん来年の12月になるでしょう。あと数回、いろいろ試しながら作れば、自分の好みの味に落ち着くかな、と思っています。クリスマスケーキに続く、クリスマスのお菓子の定番になりつつあります。

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こんな感じで、夜中に台所に立ち、オーブンを回しっぱなしにしているうちに、クリスマス前日の朝になっていたのでした。久しぶりにゆっくり台所に立って3種類もお菓子を作って、充実感しきり。ある意味しあわせです。


しかーーーし、その後もっとしあわせなものがありました。 ぐふ
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イギリスから空輸された(船便だったらヤですが、、、)こちらのシュトーレン。彼女が「お世話になったお友達へシュトーレンを焼きました。」というのをきいて、わたしときたらお世話するどころかお世話になりっぱなしの分際で(汗)、くれくれくれーっ!!!と騒いだら、「半分に割れちゃったやつでよければ送ってみよっか(笑)」とホントに送ってくれました(感激)。割れてても食べかけでもいいんです、もらえれば(嬉)。


幸運なことに、mappetさんのシュトーレンは2年前にもいただいているのですが、今回は紆余曲折して(?)入手した生イーストを使っているのだとか。前と比べてどう?ときかれたのですが、、、えっとーー、どっちもおいしいでーす。


色よく形もきれいで、わたしなんぞのテキトー菓子と並べてブログに載せるのも申し訳ないのですが、、(汗)クリスマスが過ぎても、うすーく切って、お茶と一緒に少しずつ楽しんでいます。みんなで「これ、ほんとにおいしいねぇ」としみじみ。
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どうもありがとう&ごちそうさま!! >mappetさん



さて、こんな感じでクリスマスは過ぎていったのですが、クリスマスのお菓子で、クリスマスが終わっても残っていたものを使ってもうひとつ。
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そのお菓子とはパネトーネ。わたしはパネトーネが好きなので、持て余して困るということはあまりないのですが、今回は思い立ってパンプディングにしてみました。…ええ、わたしが作るお菓子といえばクランブルかパンプディングかという感じで、ワンパターンもいいところですが、、まあいいのです。簡単だし。パンプディングに罪はありません(当たり前)。


ときに、わたしはパンプディングは基本的にはパンが形をとどめて、「パンです!」と主張しているタイプが好みなのですが、今回は卵液がしっかりパンにしみこんで、材料としてのパンが主張せず、あくまで「プディング」として出来上がっているものを目指してみました。ってそんな説明でわかるのかどうか不明ですが、、こんなイメージです。


パネトーネで作るクリスマスのパンプディングというと、むかーしハワイの新聞連載用にエッグノッグ風味のパンプディングというのを作ったことがあり、要は卵多めで生クリームを使い、ラム酒とナツメグでエッグノッグ風にした、非常に濃いぃものでした。今回は、そこまで濃く重くせずに、どちらかというと軽めに。
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レシピはこんなのを参考に。はい、やっぱりりんご使ってしまいました。薄切りにして、分量の砂糖のうち少々をふってしんなりさせておいたものを、卵液に浸したパンに混ぜこんで湯せん焼きにしました。パネトーネにドライフルーツが入っているので、レーズンはなし。でも、この写真だとりんごもドライフルーツも全然見えてませんね。。パネトーネは柔らかいので、すっかり卵液と一体化していて、イメージどおりの出来上がりになりました。


ときに、このレシピを使ったのは、、生のりんごを混ぜ込む以外に、卵液に入れる牛乳の一部をりんごジュースで代えたらどうかと思いつき、そんなレシピを探したらこれがあったのでした。りんごジュースは牛乳と同量入れたのですが、味は普通にパンプディングでした。でも心なしか軽くさっぱりした出来上がりでよかったです。



えーとちなみに、今年はイタリアから送っていただいたパネトーネがうちにあったのですが(しかも2台も)、上にも書いたとおりわたしはパネトーネはそのまま食べたり、トーストにしたりして食べきれるくらい好きなので、パネトーネの原型をとどめないお菓子にするのがもったいなくて、、パンプディング用に近所で小さいのを買い足しました(!)。イタリア直送のは、まだひとつ残ってます。これからゆっくり食べるのでーす。

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そんなわけで、今年のクリスマスは何もせず過ぎていきました。


ほんとうは、フルーツケーキももっと早くから作っておきたかったし、同じく数年前にそうしていたように、クリスマス用のクッキーを数種類焼こうと思ってレシピも物色してあったのですが、すべて時間切れでした。。。まあ、この時期忙しいのは毎年そうだし、誰だってそうだと思うのですが、今年はとくに気分的に余裕がなかったなーと思っています。


余裕がなかったといえば、、ケーキよりクッキーよりナッツより、何よりも簡単な飲み物で試したいレシピがあって、材料も少ないし簡単に揃うので用意までしたのに、どーーーーにもやる気が出ずに終わったものもありました(汗)。材料を3~4種類、ブレンダーに入れて回すだけなんですけどね、、、いったい、何がそんなに面倒くさかったのか、、われながら謎です。
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来年はどこでどんなクリスマスを迎えるのかまったくわかりませんが、もうちょっと上手に時間をやりくりできたらいいなあと思います。(願)


ちなみに、相変わらず飲んでます。冬の定番にしたいホットアップルジュース。この日はシナモンとクローブで。ちなみに、ここにウィスキーとかブランデーなんかをちょっと入れると、体が温まるカクテルになります。さらに、そこにバターを入れて溶かす、なんてのもあるみたいですが、試したことはないんですが、いかにも腹いっぱいになりそうな飲み物です。


ところで今回使っているのは市販のりんごジュース。生のりんごをしぼって取れば、格段においしいんですけどねぇ、、(遠い目)。
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それにしても、いったいいつの間に今年も残り3日になったのでしょう。あせあせ。
by zo.chika | 2008-12-28 23:41 | 一日一膳