冬深まり、色失せる山奥。
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夏の力
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…いや、夏は暑くてつらいだけなので、ぜんぜん好きではないのですが。






でも、夏の食べ物は好き。なすにトマトにとうもろこしといった夏野菜は大好きだし、桃にすいかにベリー類(東京では高いけど)、と夏の果物はもっと好き。トマトやすいかあたりは子供の頃からあったけれど、ここ数年、ずいぶんと手に入れやすくなった夏の果物のひとつが、マンゴー。熱帯地域から輸送されてくるマンゴーは、1年中手に入るといえばそうなんだけど、やはり夏の果物という感じがします。
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出回り始める時期は産地と品種にもよると思いますが、だいたい5~6月頃でしょうか。ハワイにいた時分は6月頃になるとマーケットで見かけるようになったように覚えています。


で、マンゴーは前から好きなのですが、今年は6月の初めにパリで食べたマンゴーのソルベ(シャーベット)があまりにおいしくて、ずっと頭の片隅から離れないでいたところに、先日たまたまこんなレシピを見かけたので、思い立って作ってみました。
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…何かの地球外生物みたいな見た目になりましたが(汗)。これはローストマンゴーのシャーベット。マンゴーシャーベットのレシピは数多くあれど、ローストマンゴーとは??と思ったのが目に付いた理由。マンゴーを皮のまままるごとオーブンで焼くとな。冷たいシャーベットは暑いからこそ食べたくなるのに、それを作るのに1時間半もオーブンをつけるのは何となく本末転倒な気もするのですが、、、好奇心に負けて試してみました。

オーブンで焼き芋のように焼いたマンゴーは(実際そんなような匂いがしたような…謎)、皮を剥くと既にとろんと溶けそうな柔らかさ。それを、砂糖と水を煮詰めたシロップとライム果汁、そしておもしろいことに、少量のバナナと一緒にピュレにします。もしこのレシピが「マンゴーとバナナのシャーベット」という名前だったら特に驚くことでもなかったと思うのですが、ここではバナナはフレーバーの一部というよりは、ねっとりとした食感を与えるために使っているのではないかと(多分)。

で、これ、かなりおいしかったです。熟れたマンゴーを使うのはもちろんなのですが、焼くことによって味が凝縮されるのでしょうか。バナナの味は、作った本人(わたしだ)は、自分がバナナを入れたのは知っているので、なんとなく味がするなあとは思いましたが、家族は言わなければわからなかったみたいです。
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シャーベットはそのまま食べてもよかったのだけれど、なぜか思い立ってチョコレートカップに入れて仕上げてみました。溶かしたダークチョコをシリコンのミニマフィン型の内側に塗って固めて、そこにシャーベットを入れてまた固めただけです。上にブルーベリーなぞ飾ってみましたが、見た目的にはなくてもよかったですかね(汗)。ちなみに、写真はクーラーつけない部屋で撮ったため、あっっというまにだらーんと溶けてます(汗汗)。写真用にフォークなど添えてますが、ホントは冷凍庫から出したら手でつまんで、溶ける前にとっとと食います。

このシャーベットがなかなかおいしくて気をよくした、というのと、でもパリで食べた味とはちょっと違うんだよなぁ、という思いが両方あって、この後、再度マンゴーシャーベット作成。今度は試みに違うレシピで、と作ったのはマンゴー、ローズウォーター、ライムのシャーベット。名前からして既におしゃれなこのレシピを紹介しているSkye Gyngell は、このブログでもしつこいほど何度も登場している、ロンドン近郊の大好きなガーデンセンターのカフェレストラン、Petersham Nurseriesのシェフです。
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…今度はどうも、オバケが「よっ」と右手を上げているように見えて仕方ない盛り方なんですが(また汗)。こちらは、マンゴーは生のままピュレにして、同じくシロップと合わせ、ライム果汁とローズウォーターで風味付けするのですが、こちらの変わっている点は、生クリームを少々入れるところ。アイスクリームになるほどの量ではなく、本当に少しだけなので、隠し味といったところでしょうか。

さて、こちらの出来上がりは、…うーん、普通においしいんですが、ちょっと味が薄かったかなぁというのが正直な感想。前のローストマンゴーのシャーベットがかなり濃かったせいもあるかもしれません。ローズウォーターはちょっと入れ方が足りなかったのか、香りもとんでしまっていたし。そもそも、今回はマンゴーが完全に熟れていなかったかもしれません。と、いろいろ思い当たるところあるので、この夏の間に、またしつこく作るような気がします、マンゴーシャーベット。


そんなことをやっているうちに、すっかり気分はマンゴーづいてしまい、さらにそういうときにはマンゴーの安売りが目に付いたりするものなのです。そんなわけで、マンゴー祭り(勝手に祭ってます)は続く。
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熟れ熟れのマンゴーを使って作ったのはマンゴープリン。チャイニーズのマンゴープリン、そういえば自分で作ったことなかったのよねぇ、とうわけで。レシピはしばらく前に買ったThe Sweet Spot: Asian-Inspired Desserts (Pichet Ong, Genevieve Ko; William Morrow Cookbooks, 2007) より。この本についてはまた今度、もうちょっと詳しく触れる機会があるといいなと思うのですが、アジアのお菓子を洋風にアレンジした感じのものが多いです。

で、マンゴープリンも、巷には星の数ほどレシピがありますが、こちらはレモン汁と一緒にソテーしたマンゴー果実を生クリームとあわせてゼラチンで固めたもの。著者も書いていますが、マンゴーをソテーしてから使うというところはちょっと変わっているようです。しかし、ソテーしたマンゴーは、果実のかたまりが残った状態でクリームと混ぜるというのですが、、…うーん、全然混ざらない(汗)。結局、最後にはピュレにしてしまったのですが、そんなことならクリームと合わせる前にピュレにしたほうがラクだったな、と。味はおいしかったのですが、ちょっとクリームが多すぎて、中華のマンゴープリンというよりはマンゴームースという風情。…うーん、ちょっと不完全燃焼かな(これもリベンジか、、)。


気を取り直して、もうひとつ
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この写真の状態だとまたマンゴーシャーベットかムースかという感じですが、今度はお菓子ではなくて飲み物を。というわけで作ったのはマンゴーとバジルのベリーニ。ベリーニとは言わずと知れた桃のピュレとシャンパンのカクテルですが、こちらのレシピを見て、そうかーマンゴーでもいいよね、と思った次第。そもそも、何を隠そう(って隠したことはありませんが)、果物とスパークリングワインを合わせるのは大好きなのです。あ、スパークリングワインだけでも好きなんですけどね、はい。

というわけで、どぼどぼと。
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上のレシピでは、刻んだマンゴーにバジルの葉とシロップを混ぜたところにワインを注ぐ、となっているのですが、マンゴーは有無を言わさずピュレにしました(ベリーニだし)。そして、バジルといえば!と思い出したのは、去年の夏にも作ったバジルレモネード用のシロップ。また同じように作ってもよかったのですが、ふと思い立って、先日の旅行でロンドンで調達してきたアガベネクター(サボテンの一種が原料の天然甘味料)を使ってみることに。

といっても、容器にバジルの葉とレモンの皮を入れ(適当)、アガベネクターを注いで(適当)冷蔵庫でひと晩くらい置いただけ。ほんのりバジルの香りがつきました。でも、ちょっとほんのり過ぎて、そのままマンゴーのピュレとワインと合わせると、バジルの香りが消えてしまうので、飾りを兼ねてグラスにも葉っぱを。ま、そもそも、そんなにバジルの味が強くなくていいんですけどね。



さて、こうやってマンゴーを買い(&食べ)まくっていると、どうしても気になるものがあります。それは、東京でもここ数年見るようになった国産マンゴーの存在。よく見かけるのは宮崎産や沖縄産など、やっぱりというか南国の土地のものなのですが、いずれにしても共通点は値段が高いこと。いつ、どこで、どれを見ても1個2千円くらいはするんじゃないでしょうか。とってもじゃありませんが自分用には手が出ません。
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そう思っていつも見て見ぬふりをしていたのですが、先日、とある高級食品系スーパーの特売コーナーで、見てしまいました、だいぶ割安になったそれを。割安っていっても1個千円なんですが、、高級店なので、特売といっても品質はかなり保たれているし、高いことには変わりないけれど、その値段で国産マンゴーを見たことがないので、しばし迷った挙句、清水の舞台から飛び降りるつもりで(大げさすぎ)、思い切って1個買ってきたのでした。どきどき。

ときに、同じ日に買ってきた、ちっこいみかんのような黄色い人々は、摘果みかんと書かれていました。一瞬、そういう品種なのかと思いましたがもちろんそうではなくて、いわゆる間引き(摘果)で採ったみかんのこと。きんかん~すだちくらいのサイズの小さくて未熟なみかんは、酸味が強く、日本では国産レモンが採れない夏の時期にレモン代わりに使うとよい、とのこと。なるほどー。マンゴーにはライムを合わせるのが好きですが、せっかくなのでこちらを試してみることに。

で、マンゴーです。
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ひと晩冷やして、どきどきしながら入刀~(しつこく大げさ)。甘い香りに、みずみずしいオレンジの果肉。うっとり~♪

で、さすがの(?)わたしも、この高級マンゴーをいきなり潰して他のものと混ぜたりする勇気はないので、おとなしくそのままで、ちょこっと柑橘の酸味をプラスするくらいで、果実そのものを楽しもうと。





…楽しもうと、、




、、、
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あ゛。





…あーあ。
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ああ、やっぱりやっちまいました。とろけるように甘く、かつ柑橘の助けがなくても酸味がほどよくきいた、そのまま食べてもじゅうぶんに完成されたデザートとなるマンゴーを、これはスパークリングワインと合わせたらどんなにおいしいことか、、と思ったら試さずにはいられない。。いそいそと小さなグラスにワインを注いでしまいました。はい、もちろんおいしかったです。もったいないと罵られようとも、バカのひとつおぼえと嘲われようとも。あー、シアワセ。


というわけで、いつもにましてマンゴーを食べまくっている今年の夏。まだもうしばらくマンゴー熱は続く、かもしれません。
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今日は朝から結構涼しいかも…?なんて思ったら最高気温が30度。ここ数日と比べると低めでしょうか。せめて今月残りもこのくらいで勘弁してもらえたらいいんですけどねえ。夏さんよ、どうぞお手柔らかに、と願うのは勝手でしょうかね、やはり。
by zo.chika | 2008-08-10 15:58 | 一日一膳