人はそれをキャンプと呼ぶ
…が、実際はアウトドアなアクティブさとは縁遠く、山歩きも川遊びも何もせず、ひたすら食べて喋って飲んで寝て、だらだらーんと緊張の糸がのびきった休日でした。さわやかな新緑の山で、ゆるーく過ごした2泊3日のようすは記事本文は後ほど更新いたします。
*更新しました。
世間はゴールデンウィークの真っただ中。基本的に、暦上の休日に左右されにくい仕事柄なのですが、今年は連休最後の数日がちょうど空きました。わたしは先月から長野に来ているところで、折しも、仲良くしてもらっている親戚家族が毎年恒例のキャンプで長野(それもすぐ近く)に来るというので誘ってくれたので、ちゃっかり便乗することに。
3泊の予定で東京から到着していた親戚家族に1日遅れて、わたしは第2日目の午後から合流。
同じくキャンプに参加した、長野に住むいとこの[こ]ちゃんがお迎えにきてくれました。ここの連休は東京もだいたいお天気に恵まれたようですが、この日はこちらもすばらしい晴天で、一気にお休み気分も盛り上がろうというもの。さらに、ちょうど山がいろいろな緑に覆われる頃。
途中で買出しをしましたが、こんな景色を見ながらまっすぐ行けば30~40分でキャンプ場に到着。
まだ少し桜
(たぶん…)も残っていました。
皆様はそのころ、お風呂に入りに近所の温泉にお出かけ中。[こ]ちゃんは、わが陣営にわたしを落っことしてから、皆様のお迎えに(おつかれさまでござる)。その間、わたしは付近を軽ーーーく散策。
って半径30mくらいしか動いてませんけどね、、。うっそうとした林に囲まれたキャンプ場は、すぐ下の方に川が流れていました(見えないけど)。静かでいいところでした。この日は昼間はよく晴れて25度くらいまで上がって、外はかなり暑かったのだけれど、一歩日蔭に入ると涼しくて、むしろ肌寒いくらい。わたしが出かける前に、「今ハンモック張ってるよ~」と[こ]ちゃんが携帯メールで写真を送ってくれていたのですが(
こんな感じ)、このときは寒くて使わず、、実は結局寝損ねたのでした。
そうこうしているうちに親戚家族ご一同様が無事帰還したので、さあて、晩飯の準備でもしますか。
バーベキューグリル(っていうの?)に枝をてんこもりにして、いざ
放火着火~
ぎゃーーー
キャンプファイヤーか!?とみんなで笑いましたが、先に枝を燃やして灰を作って、そこに炭を埋めて燃やすのだとか(たしか)。ごぉーっと燃え立つ炎を平然とまとめる叔母に、だいじょうぶなの~?とびっくりしていたら、火の真上で煙をもうもうに浴びながら写真を撮っていたわたし(カメラ?)を逆に心配されました…。
さて、写真ばっかり撮って遊んでないで少しはお手伝いも、、
って、たまねぎをみじん切りにしただけなんですが。(しかもやっぱり写真撮って遊んでいるし)
で、このたまねぎが
こんな感じに。
※みじん切りが粗すぎるだろ、というツッコミは受け付けません。よーくこね合わせた挽肉と合わせて、竹串をくるんで炭火焼。シシケバブだよ~
こげた、、 ̄▽ ̄
最初のほうは肉を割箸にのばして焼いてたんですが、それを焼き網にさして焼いても火との距離が近すぎたようです。というわけで途中から長~い竹串に変更して遠火にしたのでした。ちなみに焦げた割箸の先を見て、もうひとりのいとこの[た]が「黒いストッキングみたいだ」と。ま、まさに黒靴下。
ケバブの焼き上がりを待ちながら、みんなでグリルを囲む。
ワンコのしーちゃんも一緒に。ところで今年大学生になった[た]に聞くと、若者は今でも写真撮るとき「ピース」をするのですね。今に息づく日本の伝統ですね。(違)
さて、焼きあがったケバブを順にほおばりつつビールを飲む傍ら、[こ]ちゃんは
ひとり黙々と、あるミッション遂行中でした。
そのミッションとは、、
じゃーん、生春巻。しかもカニ入りですよ、カニ。うひょー。たれは、醤油や酢、砂糖、辣油など、あるものを混ぜて(わたしが)適当に作ったのですが、なかなかいけましたよ(辣油入れ過ぎでちょっと辛かったんですが、、)。カニが終わったあとも、まぐろの刺身とか、野菜をいっぱい適当に巻いて([こ]ちゃんが)、えんえんと生春巻をもしゃもしゃ食べ続けました。生春巻で満腹になったのは初めてではないかと。うまかったー。
ところで、遠火で焼いたシシケバブは一層のおいしさ(写真がイマイチですみません)。わたしだったらここにローズマリーとか、何かしかハーブとかスパイスとか入れてしまうと思うのだけれど、塩こしょうだけのシンプルなおいしさも最高。ちなみに、グリルでは大きな椎茸が焼かれていたようですが、わたしは椎茸が大の苦手なので無視。「これは写真すら撮らないね、」と笑われましたけれども。
腹もいっぱいになってきたし、じゃあそろそろデザートでもいっときますか、
というわけで、食後のデザートのパイナップルケーキ。の、もと。この写真だとわかりづらいですが、ダッチオーブンに生地が入っていて、これから焼くところ。卵に生クリームやヨーグルトなどを混ぜた卵液を、角切りにした食パンとパイナップルに回しかけて焼くのです。パンプディングみたいな感じですね。わたしがもたもたとたまねぎ1個をみじんぎりにしている間に準備ができていました。仕事早いねえ、、>[こ]ちゃん。上にあったパイナップルがずいぶん減っていたようだけれどもだ。
さて、この生地は、新聞紙を箱形に折ってアルミホイルで覆った型に入っていて、それをダッチオーブンに入れてグリルに載せて焼くのですが、恥ずかしながらわたくし、ダッチオーブンを使う所を初めて見ました。キャンプなどで使える、普通のオーブンと同じように上火をきかせることができる鍋、という認識はあったのですが、実際にどうやって上火をきかせるのか知らなかったのです。で、その謎が解けました。
蓋のへこみ部分に、熱した炭を載せるのですね~。そうだったのかー。なるほど、、すっきり。
何のためらいもなく準備をしていた叔母ですが、火にかけてから「さーて何分焼いたらいいと思う?」と。あ、キャンプでダッチオーブンでケーキ焼くのは今回が初めてなんだそうでした。^▽^;
というわけで、適当に時間を計って焼く。
あ、また焦げた、、。 汗
下はまだ全然大丈夫だったのだけれど、上が焦げました。すごーい、ホントに上火がきくんだ~、と妙に感心。ときに、このあたりで既に外が暗く、テント内の照明で写真を撮っていたので非常に見苦しいんですが、、、このあと上の焦げた部分を取ってもう少し焼いてたべたらおいしかったですよ~。
デザート食べておいてナンですが、なんかご飯食べたくない?(ほんとか!?)というわけで
焼きおにぎり。なにげに星型の焼きおにぎりも。[こ]ちゃん作。作ってみー、といったらホントに作ってくれた(驚)。おにぎりを網で焼いて、焼き目がついたところで醤油を塗って、さらにじぶじぶと。醤油の焦げる匂いがなんとも悩ましい。腹いっぱい、といいつつ、みんなで食べましたよ。ときに、おにぎりの横では、ダッチオーブンで焼きいも中。。。こ、これがまたうまかった(写真はなし)。明らかに食い過ぎですね、はい、言われずともわかっておりますとも。
この時点で夜8時半頃だったでしょうか。5時前からだらだらと飲み食い始めて、さすがに満腹…。で、キャンプでだ~らだらしながら、夜12時頃寝につきました。
翌朝。
朝からちょっと曇り空。この日は雨の予報でした。むー。
ぼやーっと起きてテントへ。※親戚家族はキャンピングカーで来ていて、わたしはそちらで寝させてもらいましたのですよ。快適。
目覚めの一杯。
ってほんとはこの前にご飯とみそ汁いただいてるんですけどね、、ぼーっとしすぎて写真もなく。その片付けをし終わったころに、[こ]ちゃんの妹の[み]ちゃんが遊びにきてくれたので、またみんなで座って10時のお茶でも、と。
前日、出発前にわたしが焼いて持ってきたスコーンをグリルであたためてみました。「なんか、昨日からここ(=バーベキューグリルの上)の写真ばっかだよね~」とツッコミを入れた[た]くん、君は正しい。でも気付かなかったことにしておいてくれ。
して、これのどこがスコーン??と思った方もあるかもしれませんが、これは
ここで見たメガスコーンを試してみたくて作ったもの。スコーンといっても、アメリカのコーヒーショップで出てくるような、ちょっと甘めのざっくりしたタイプの生地で、これを型抜きする代わりに大きいまま天板に広げ、そこにジャムを塗って折りたたんで焼くのです。
元レシピではラズベリージャムを使っていますが、今回は買い物に行く余裕がなかったので、母の家にあったりんご(自家製だ)とマーマレード(これも自家製だ)で。ちょっと生地の焼きが甘かったけれど、まあまあおいしくできたかな。ついでに言うと、このほかにチョコチップクッキーも焼いて持っていったのですが、そっちはかなり微妙な出来だったので写真もなし。
さて、ちょっくら食後の散歩に。
青空を背景にした山の緑は眩しいほどに鮮やかですが、曇り空の下だと、もう少し本来の色がよく見えて、それはそれで美しい。
キャンプ者用なのかどうか、薪もいっぱいありました。
白樺も。小さい頃から、長野のこのあたりというと白樺を思い浮かべたものです。ほんとに白いんですよねえ。
キャンプ場は連休中のせいか、多くのキャンプ客でにぎわっていました。小さい子供もたくさん。子供用の遊び場も。
鳥の餌、、、?
…ではなくて、われわれの餌です。今日は(も?)昼間っから宴だよ~食って飲んだくれるよ~、というわけで、宴の準備を。野菜を洗うのです。
今回のキャンプ、ま~ったく観光とか遊びまわる計画はゼロで、ただ飲んで食ってだらだら~んとするのが目的でした。親戚家族は何年も前から同じキャンプ場に何度も来ているし、長野のいとこたちは実家から車で30分の距離だし、、誰も観光に興味なし(汗)。わたしも、遊びたいというよりは、普段引きこもりがちな生活なので、ちょっと外に出て、みんなと会えればいいかな~という感じだったので、結局、叔父がちょっと釣りに行ったくらいで、あとは全員、ひたすらキャンプでだーらだらと飲み食いしただけ。しかも、このあたりで雨が降り出してきました。
というわけで、散策は以上(はやっ!)で、宴の準備開始。
じゅ~~、、とこれは焼いておいて、あとで登場。
今は焼き鳥~
って、ほぼ直火、、つうか炎に包まれてますがな(汗)。でも、炭火焼鳥、うますぎです。
ん、、
じーーーっ。。 しーちゃん、ガン見です。
つうか、何か肉ばっか食ってたようですが
ちゃんと野菜も食べてましたよー。アスパラガス、ピーマンなどを網焼きに。うまー。
…と、昼間っからビール片手にテントでゴロゴロ飲み食いしていたら眠くなってくるというもんです。
しょーもないことして遊んでみたりとか
意味もなく写真撮って遊んでみたりとか。
大学生の[た]は最近、一眼レフを買ったそうで(D40xでした。ちっちぇ!)、わたしのD70と比べながらあれこれと撮ってみる。さっきの鳥の餌(
これ)も、「写真撮るよ~」と言ったら彼が置いたもの。おもしろいこと考えるもんです。しかし、こんなイベントのときに、「ずいぶん前に撮った写真をプリントするのでメモリを現像に出していたのを忘れていた」と、空っぽのカメラを持ってきた彼。おいおい、キミ意味ないねそれ。
などと、うだうだしているうちに、やっぱり眠くてみんな順番に(?)昼寝して、一巡した頃には外はすっかり暗くなっていました。しかも雨脚はどんどん強くなるし。
じゃあ、晩飯にするかい、全然おなか減ってないけど、、
というわけで、また、じゅ~。
きょうは焼肉。
と、生春巻。すっかり「巻き」仕事にとりつかれ、巻き職人と化した[こ]ちゃんは、
頼んでもいないのに次から次へと巻く巻くガンガン巻くなんでも巻く。もともと手先が器用なので、昨日も上手だったけれど今日はさらにきれいに巻いてました。この日のメインは、さっき焼いた豚肉と、水菜、きゅうりなどの野菜。これがまたうまかったー。
さすがに昼間っから(朝から…?)食べ続けているので、腹は減っていないのですが、結局けっこう食べたような…。ふー。
そうこうしている間も、雨風はどんどん強くなり、一向にやむ気配がない。予報では夜9時頃やむみたいなんだけど、、今もう9時だよねえ、みたいな。
炭火焼をしているため、テントを締め切りにできないので、少し風が通るように開けたところからびゅーびゅーと雨が吹き込んで寒いこと。特に心配の色を隠せない、テント就寝組(叔父と[こ]ちゃん)。翌日、また一緒に連れて帰ってもらう予定の[こ]ちゃんに、「明日は朝何時頃出るの?」と聞くと、「おれ、もういなくなってるかも~♪」との答えが。。そりゃあ、何も雨漏りしそうなテントで凍えながら寝なくても、車で30分で自分ちに帰ってあったかい布団で眠れるんだものねえ、、ちょっと不安になったわたしでした。(汗)
いったんは雨がやんで星空が出たと思ったら、また大降りになり、そのまま寝に着いて、翌朝
ぴかぴかの晴天でございました。[こ]ちゃんもちゃんといてくれました。(ほっ)
きょうは、朝飯食ったら、帰る支度です。
圧力釜で炊いた豆ごはんと、トマトが入ったオムレツと、トマトとモッツァレラのサラダ。ちなみにこのあたり、軽井沢などの別荘地から比較的近いせいなのか、田舎の割にはスーパーの品揃えがなかなかいいのです。便利な世の中になったよねえ。
食べ終わったら、さあ、撤収。
大量の洗い物を黙々とこなす男子2名。あまりにもピンボケですみません(汗)。洗い場の蔭からこっそり忍び寄って前から撮ったら、「クマかと思った~」と。おい、ここは普通の通路だよっ。
ところでわたしは[こ]ちゃんとは同い年なこともあり、小さい頃から仲良くしてもらっていたのですが、[た]の両親(わたしの叔父と叔母夫婦)とも、姉やわたしが小さい頃から家族ぐるみでよく遊んでもらっていました。子供のころは、叔父と叔母と、それからうちの父が釣好きという共通点もあり、夏になると一緒に渓流キャンプに行ったりして、それが今でも夏休みの思い出としてずっと記憶に残っているのです。
わたしたちが大きくなってからは、そうやって一緒にキャンプに行くこともあまりなくなり、何年も一緒に行かない時期がありましたが、あの頃はまだいなかった[た]が大学生になった今、こうしてまた一緒にキャンプに来て、一緒に飲んで遊ぶなんて、なんだかとっても感慨深いのでした。
ってぼーっとしていただけじゃなくて、片付けも手伝いましたよ、ちょっとだけど。。
荷物を全部キャンピングカーに積み終わり、「今日はこんないい天気だから美ヶ原高原に寄っていくよ~ カメラもないけどさ~」と東京に向かう親戚家族に、また誘ってね~と別れを告げて、ばいばい。
唐松の黄緑がきれいだねー、こんな黄緑色なのは、ちょっとの間だけなんだよ、と叔母。今年は特に山の緑がきれいな気がするわ、と言って東京への帰路についていきました。
さて、子供の頃、楽しみにしていた夏のキャンプですが、わたしにとっては同時に悩みの種でもありました。というのは、わたしはとにかく車酔いがひどく、何に乗っても気持ち悪くて大変だったのです。
渓流キャンプに行くには当然、山道を通るわけで、それがまた苦痛。さらに休みの時期ともなれば行き帰りの道路は渋滞で、苦痛も倍増。キャンプは楽しみだけど、行き帰りが憂鬱なのでした。
大人になってからは、車酔いもずいぶん収まったのですが、道路の渋滞はいかんともしがたい。そこへ持ってきて今回は、なんと滞在先とキャンプ場の間は30分!で着いてしまうので、帰りもあっという間。車の窓を全開にして、ふんふんと山の写真を撮っているうちに到着してしまうのです。ああ、極楽。
というわけで、まったく楽しい思いだけをして過ごした大人のキャンプなのでした。みんなどうもありがとーう!
というわけで、だらだら過ごした3日間のキャンプの様子はこちら
こちらにて(別画面でスライドショーが開きます。既にご覧いただいた皆様どうもありがとうございます)。もうすっかり夏か!?と思った天気から一転して、ここ数日は雨も降ってまた寒くなった山の上(キャンプ中ではない)からの更新でした。