冬深まり、色失せる山奥。
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おいしかったプラハ: 2007年12月
中世の面影を残す中欧の古都プラハで食い倒れ
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…じゃなかった、美食三昧。(大嘘)




北イタリアはミラノからアルプスを越えて降り立った次の目的地はチェコ共和国の首都プラハ。ときは12月の始め、町がクリスマス一色になる時期ということで楽しみにやってきました。
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空港からプラハ市内に出て、ホテルにチェックインを済ませ、トラムで町の中心部に出たら、あたりはもうすっかり暗くなっていました。これで午後4時半。イタリアがわりと暖かかったこともあって、ひとまわり寒く感じました。

町のあちこちに点在するちょっとした広場にはライトアップされた屋台が立ち、大勢の人にもまれながら賑やかな道を歩いて旧市街広場へ
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プラハといえば、な天文時計。そして人、人、人。
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広場をぎっしり埋め尽くすクリスマスマーケットの屋台と、そこに集う人の波。写真を撮るのはもちろん、歩くのもひと苦労なほど。
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人の波に埋もれて、とりあえず今晩の食べものゲット。焼いたソーセージにパン、そしてクリスマスマーケットといえばお約束のホットワインを。プラハを含め中東欧では西欧よりも一層、肉食文化なので、食べ物は圧倒的に肉中心だと思います。ソーセージというとドイツを思い浮かべますが、プラハでもおいしかったです。

大勢の観光客に混じってソーセージをほおばり、ワインをすすりながら明るい夜の街を散歩して、到着日は終わりました。

翌日 
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だらだらと寝坊して出足の遅かったこの日も、とりあえず旧市街広場へ。相変わらず混んでます。

プラハの中心地ともいえるこの広場には、クリスマス以外の時期にも市が立ってたくさんの屋台が並ぶのですが、さすがにこんなにぎっしりと店が並ぶのはクリスマスならではなのでしょうか。

何を隠そう、プラハは今回で4回目だったりします。初めて行ったのはもう10年くらい前になるでしょうか。当時はまだビザが必要で、大使館までビザ申請に行ったものでした。西欧とは明らかに趣の違う町がすっかり気に入って、その後も機会があるたびに訪れてきたわけですが、今回は約4年ぶりの訪問で、前はどんなんだっけ…?とちょっと忘れ気味(汗)。来るたびに人が増えてるなぁ、とは思いますが。
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広場の周りに立ち並ぶカフェやレストランは、外は寒くても外の席を陣取る観光客でいっぱい。真冬はわかりませんが、ヒーターはついてるし(ひざ掛けもあったかも)、結構居心地よさそうです。

…が、そんな席でゆっくりする暇はありません。今回のプラハ滞在に際してのわたしの使命は、「クリスマスマーケットの屋台の食べ物制覇するよ」。誰にも頼まれてませんが使命感に燃えて駆け回ってきました。以下、その成果を。

まずは、プラハといえば
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ビールです。最初の日の夜にも食べましたがソーセージとともに。思えば、ビールが苦手でほとんど飲めなかったわたしが、ビールもおいしいかも、と思えるようになったのが、プラハ(とドイツ)を初めて訪れたときでした。後味がすっきりして飲みやすいものが多いと思います。国内にたくさんあるブランドを全部試したわけではもちろんありませんが、今のところお気に入りはこの写真にも写っているGambrinus。ぐびーといけます。ちなみに屋台でビールを買うと、有無を言わさず500mlくらいのサイズで出てきます。大中小とかありませんので。

ひと息ついたら甘いものも
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焼きりんご。広場にぎっしり並ぶ屋台は、実は結構同じ系列の店が多かったりするのですが、ここは1軒だけだったように思います。

そして、なつかしの
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キャラメルワッフル。オランダワッフルともいうのでしょうか。最近は日本でもよく見かける、うすーい生地にあまーいフィリングが挟まれたこのワッフルを最初に知ったのはその前回のプラハでした。そのときは、ここの広場じゃないのですが別の場所の屋台で焼きたてを食べて、なんておいしいんだろうと感激したものですが(ここで熱く語ってます)、そのとき食べたのは、すっっごい大きかったんですよねえ(こんくらい)。今回のお店のはお上品サイズだったので、あのばかでかさがちょっと懐かしくなりました。

ときに、ビールは飲みきらなかったのですが(屋台制覇失格ですか、、)
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寒いので次の飲み物を。こちらははちみつで作られたワイン、mead。ワインといっても、色が濃くて甘い、ちょっと薬のような味で、少量をちびちびと飲むもの(だと思う)。結構癖があるので好き嫌いが分かれるかもしれません。養命酒みたいな感じ?(なんつって、飲んだことないのでわかりませんが、、イメージで、、)。

そして、真打登場
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プラハのマーケットを歩いていると、ホットワインのスパイスの香りとともに漂ってくる、抗いがたいあまーい香り。それはきっとこのtrdelník(trdlo)でしょう。要はパン菓子なのですが、発酵させた生地を伸ばして棒に巻きつけ、それを炭火の上でぐるぐる回しながら焼くもので、あっちでぐるぐる、こっちでぐるぐる回っている様子がみられます。
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こんな感じで。

次々焼きあがるそれをじーっと眺めながら列に並び、自分の番がきて注文すると、挽いたナッツを混ぜた砂糖をまぶしてくれます。外はかりっと、中はふかっとしておいしい。
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あちこちで売られているこのお菓子、この記事のトップの写真にもばーんと写っている、巨大なtrdloとかわいい看板が目印のお店が一大チェーンのようで、マーケットでも3軒おきくらいにここの店が入っていました(ちょっと大げさ、、でも本当にいっぱいあった)。

いっぱいあるといえば
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焼き栗の店も。冬のヨーロッパの街角によく見かける焼き栗の屋台はもちろんプラハにもあります。適当に選んだ店で適当に買ったのですが、ちょっと焼きが足りなかったみたいで、硬かったです。。

甘いもののあとはしょっぱいものを、、(えっ?)
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ソーセージに次いで多くの人がかじっているのを見かけたlangos(うろ覚え)。大きくて平たくてチーズが載っていて、ピザみたいなもんかなーと思っていたら、揚げパンでした。ケチャップとガーリック、チーズのトッピングを好みでしてくれますが、ヌテッラを塗っている人も見かけました。何せでかいので、相当腹にたまります。

でも最後はやっぱり真打登場(え、また?)
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プラハハム。こちらもぐるぐる回っています。(激しくぶれてる写真で失礼いたします。)注文するとその場で切り分けてくれます。

どーでもいいのですが、プラハハムはかなり高級な食べ物のようで、お店で売っているのも結構いい値段がしています。そしてこの屋台でも、ソーセージなどほかの食べ物と一緒に値段が書かれていたので、それで決まっているのかと思って「プラハハムとビール」と注文したら、最初は皿に山盛り載せられ、そんなにいらない、と慌てて言ったら3分の1くらいに減らしてくれたのですが、それでも料金表の値段の倍。え、なんで?と思ったら、100g単位の量り売りだったのでした。

ちなみに100gで約100コルナ(600円強、2007年12月現在)。そんなに高くないと思われるかもしれませんが、ソーセージもビールもホットワインもお菓子もだいたい50コルナ程度でしたから、これだけ特別高いわけです。最初に盛ってもらった分をそのまま買ってたら2~3千円になっていたわけで、、屋台の食べ物の値段じゃないですよねえ。
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結局、写真が撮れれば味見ができればいいので、、と言ってさらに減らしてもらって100gくらいにしてもらいましたが、それでも結構食べ応えがありました。味はというと、おいしいんですが、まあハムはハムなので、ハムの味です(なんじゃそりゃ)。今回は、おそらくBudvar(アメリカのバドワイザーの名前の元になったビールですが味は違いますね)と並んで最も有名なチェコビール、Pilsner Urquellとともに。

ときに、これ全部いちどに食べたわけではないので、、、念のため。2日間かけてだらだらと食べたわけですが、それでも厳密には甘い揚げパンとかパンケーキとか、微妙に食べきれてないものもあるわけです。せめて、上に登場した焼きりんごのお店でポテトパンケーキ(クレープみたいに薄い)を食べたかったんですけどねえ、胃が追いつきませんでした。げふ。

もちろん、プラハまで行って屋台で食べ物食いあさっていただけではなくて(いやほんとに)、ちゃんと観光客らしいこともしました。お土産物色とか。
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クリスマスなので飾りのジンジャービスケットもあちこちにありました。大きくて大ざっぱーなものもありましたが、小さくて手の込んだものも多数。お土産に買ってして大事にロンドンまで運んでいったのですが、割れてましたねえ、(涙)。
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このスウェットシャツ、ジョークでお友達のだんな様へのお土産にしようかと思ったのですが、奥様(お友達だ)が嫌がりそうなのでやめました。はっはっは。

町歩きをしながら写真を撮ったり
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…ふと視線を感じて後ろを振り返ったらこんな人と目が合いました(汗)。レストランの店先に立つ彼が手にするお盆のうえには教会のミニコンサートのちらしが。実はこれもプラハに来るたびに楽しみにしているもののひとつ。音楽の都プラハでは、毎日のようにどこかしかの教会のチャペルで、1時間程度のコンサートが開かれています。オペラハウスでのコンサートもそれはすばらしいのでしょうが、音楽を身近に感じられるこんなコンサートもよいものです。

そして、せっかくプラハに来たのですからお城も
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ヴルタヴァ川(モルダウ)にかかるカレル橋を渡って対岸へ。橋それ自体が観光スポットともいえるこの橋は、歩くのもひと苦労なほど大混雑することも珍しくないのですが、この日は朝早めに行ったので(これで9時半くらい)、すいすいでした。ちなみに写真で鳩の足元にあるのはコルク栓。なぜここに。
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城までの道すがらも、ぽつぽつと屋台が立ちます。これは花屋かと思ったらコーヒーとかホットワインとか売ってました(花も売ってましたが)。どうでもいいんですが、冬のプラハといえば屋台のホットワイン!くらいに思っていたのですが、今回はなぜかホットワインがどこで飲んでもあんまりおいしくなかった。。。なんでかなー。

それはさておき、高台に立つ城までのんびりと階段や坂道を歩き、のぼりきったところに小さなカフェがあります。
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プラハの町を見渡す絶景スポットですが、吹きさらしなので寒いです。。コーヒー飲んで温まったら、いざ城へ。
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門をくぐって進むと、威風堂々とそびえ立つ聖ヴィート大聖堂に迎えられます。

さて、これまでに3回訪れたプラハで、プラハ観光の目玉ともいえるこのプラハ城にはおそらく毎回、少なくとも2回は訪れているはずのですが(よく覚えてない 汗)、実は今まで入場料を払って中を見学したことがありませんでした(!)。聖ヴィート大聖堂は入場無料だし、あとは敷地内をぷらぷら見て歩いておしまい。宮殿の中とか、そんなに興味もなかったので、入ろうと思ったこともなかったのですが、今回は思い立って中に入ってみました。見る範囲によって2種類のチケットがありますが、少ないほうで。

で、初めて入った○○宮殿やら××聖堂やら(←よく覚えてない)ももちろん立派だったのですが、個人的に最も盛り上がったのは「黄金の小路」という狭ーい通り。16世紀の家屋が保存された一帯なのですが、それぞれが中は博物館のように展示があったり、土産物屋になったりしています。
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何せ狭いので大混雑。すりがいるので注意してね、と土産屋のおばさんに言われました。

で、そのお店がまた、、
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外の飾りから中の売り物まで、とにかくかわいい!ほかの時期にはいったい何を売っているんだろう?と思うくらい、どの店もクリスマス一色でしたが、雑貨やらおもちゃやら、プラハのお土産はひと通りここで済んでしまうかも、、と思うくらいお店が充実していました。言ってみれば買い物をするために入場料を払うわけで(チケットは2日間有効ですが、1回入場したところにまた入れるのかは不明)、また戻ってくることができないと思うと、つい財布の紐が緩むんですねえ。すりよりそっちのほうが危険かも。
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というわけで、お店を物色したり写真を撮ったりと、この狭くて短い通りに気づいたら2時間もいました(汗)。でも楽しかったです。敷地内にはカフェやレストランもあるので、ゆっくりしようと思えばかなりゆっくりできる場所でした。
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プラハ城の出口の展望台から見晴らすプラハの町(写真をクリックすると拡大表示されます)。左手奥に旧市街、右手中ほどにカレル橋が見えます。

約3日間の滞在で、このプラハ城を見て観光は終了。ほかにも、丘とか、川とか、見所はいろいろあるのですけれどね。やっぱりまた来たいな。今度は夏に。(今まで冬~初春しか来たことないのです。)
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最後はビアホールでチェコビールを、、
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、、ではなくてカフェでコーヒーを。プラハの街中で数軒見かけたCafe Emporioで、パンフォルテ風味のラテを。泡が見事なほどに滑らかで、スパイスもほどよくて、スターバックスのジンジャーブレッドラテよりおいしかったかも。

それにしても、おしゃれなカフェもそうですが、パリやロンドンで見るような高級店から服飾店まで、4年ぶりのプラハは以前にも増して一層、西欧の都市のようになっていました。この10年間で数年ごとに訪れ、そのたびに、すごい勢いで先進国化と観光地化が進むのを肌で感じてきましたが、今回は特に強くそう感じました。

とりわけ、最も直接的に感じられたのは、物価の上昇だと思います。現在、日本円が世界のほぼすべての通貨に対して弱いこと、チェコが現在のチェココルナから数年以内にユーロ導入を控えていることなども関係すると思うのですが、初めて訪れたときには、学生の貧乏旅行の身ですらあらゆるものを「安っ!」と思ったものが、もう日本円を持っていってもそれほど衝撃的なお得感というのがなかったように思います。プラハで観光地をまわっているせいかもしれませんし、安いものは今でも安いんですが。
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ところで、安いといえばビールで、荷物さえ許せばお土産に最適だと思うのですが、スーパーでは缶は瓶より種類が少なく、しかも高いんですねぇ。といっても、ウルケルやブドヴァルなどの有名銘柄でも、500ml缶で20コルナ前後(100~150円、2007年12月現在)、安い銘柄はその半分くらい。初めてプラハに来たとき、「水よりビールが安い」と思った記憶があるのですが、今でも輸入のミネラルウォーターより国産のビールのほうが安いくらいかも。

さて、お土産ついでにチェコのお土産をもうひとつ
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温泉饅頭ならぬ温泉ウェハース。最初に来たときから、プラハに来ると必ずお土産に買うものです。厳密にはプラハの製品ではないのですが、チェコ全土で手に入るもよう。大きくて平たいヘーゼルナッツ味とチョコ味、何層にも重ねたものが放射状に切り分けられた状態で入っているのがココア味。どれも甘いですがおいしいです。

いつも3種類買っていたのですが、今回は、2色のウェハースにヘーゼルナッツとチョコレートのフィリングがダブルで入ったその名も「デュエット」というのを初めて見たので買ってみました。で、これがもう、めっっちゃくちゃ甘くてびっくりしたんですけどねえ、、お友達へのチェコ土産はほとんどこれを買ってしまったので、、甘くてびっくりした皆様ごめんなさい。

…というわけで、、、(ぜいぜい)3日間のプラハ滞在で食べたものだけ振り返っていたらこんなに長くなってしまいました(汗)。クリスマスマーケットの様子など、もっとクリスマスらしい写真もあるのですが、時間と時期の関係で、こちらでご紹介できるのは来年のクリスマス前(!)くらいかもしれません。。

***

そもそも、今回のプラハは、クリスマスマーケットの様子が少し見られればいいや…くらいに思って行ったのですが、実はプラハに到着したその日、宿泊先に落ち着いて持参のラップトップを起動したら、、起動しなくなっていました。ええ、要は故障しました。その日の朝、ミラノのホテルを出る前にメールをチェックしたときは普通に動いていたのですけどねえ、、一瞬目の前が真っ暗になったものです(遠い目)。

幸い、写真データなどは携帯HDに大部分バックアップを取ってあったのですが、何より困ったのは仕事。その時点で2件ほど締切を抱えていたのですが、たとえネットカフェを使ったとしても日本語利用が難しい環境なので、至急、仕事先に連絡を取って、平謝りで全部キャンセルしてもらうはめに。
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その後、いろいろな方の助けで何とかPCを使える状況はすぐ復旧したのですが、そんなわけで、11月末にイタリアで更新した記事から次の記事までの間があんなに開いてしまったのも、その後の更新が(いつもに増して)大幅に遅れているのも、そんな事情だったのでした。イタリアで荷物を荒らされたと思ったらこれですからねえ、なかなか痛いものがありました(ふ)。まあ、そのせいで、急に時間ができた(気がした)ので、思ったよりもプラハを歩き回る時間ができたわけですが。

というわけで、駆け足でのプラハ食べ歩き録はここまで。次回は次の目的地、ベルギーはブリュージュのお話です。まだもう少し走ります、がんばるよ。ぜいぜい。
by zo.chika | 2007-12-29 23:57 |