冬を迎える前の北イタリアの、つめたい空気と、あたたかい食卓

11月末、2年半ぶりに降り立ったイタリアは再びミラノ。夜遅くに着き、中央駅隣の宿にチェックインしたのは夜中1時近く。

そのまま、ほぼ飲まず食わずで倒れるように眠りに着き、翌朝最初に食べたのはクレメンタイン(みかんみたいなやつ)。みずみずしさが体に染み渡ります。駅の脇に停まった移動式の八百屋の店先は、果物といえばりんごか梨かみかん類がほとんど。冬ですねえ。

街中をうろうろしながら、昼時に、人の流れに吸い込まれるようにして入った店は
Princi。甘いパンからピッツァ、サラダ、パスタまで幅広いメニューがそろったベーカリー兼バーのような店は、近隣のオフィスワーカーらしき人々が大勢来て、立食スペースで食事をしていました。わたしはグリル野菜がたくさん乗ったピッツァを。小さめにカットしてもらいましたがそれでも大きかったです。
で、ミラノといえば

ドゥオモですよ、ドゥオモ~。
前回は大規模補修の真っ只中で、前面ぜんぶ隠れてましたからね(
こんな感じ)。工事が終わってるとは期待してませんでしたが、見に来てよかったです。満足。
満足したところで、ミラノは以上。(いやほんとに。)荷物をまとめて電車に乗り込み、4時過ぎには地平線近くに傾く太陽と、ピンクの空を眺めてうとうとしながら着いたのはピアチェンツァ。ピアチェンツァといえばもちろん
この方です。お会いするのは2年半ぶり…ではなくて
夏の神戸と京都以来なので約半年ぶりですね。
でもピアチェンツァ自体は2年半ぶりなわけで、やっぱりなつかしい。
前回いただいたピアチェンツァの地元料理、トルテッリ(黄色いパスタのほう)とピサレイ(赤いほう)。前回とは違うレストランですが、まったく同じ面々と一緒にいただきました。ありがとう~。ちなみにこれはほかの方が頼まれたもので、わたしはロバ肉の煮込みとポレンタを食べました。ひひーん(違)。
で、今回は約1週間と前回より長居させていただいたこともあり、ピアチェンツァの街中と近所のスーパー以外にもあちこちうろうろ連れて行っていただきました。そのひとつが
Grazzano Visconti。中世の町並みを再現した場所なのだそうです(
t-fortunatiさんの記事参照。だってサイトはイタリア語でわたしは読めないし。汗)。

たいしたことないよ、、とtさんはおっしゃってましたが、なかなかどうして、撮影スポット満載なすてきな場所でした。何がいいって、平日でガラすきなものだから、写真撮り放題。サルと化してシャッター押しまくり。

レストランもありましたが、ここではバーでカプチーノ飲んだだけ。あ、写真も撮ってませんでした。汗
もう少し足を伸ばして連れていっていただいたのが、(ほぼ)隣町のパルマ。パルマといえば生ハム!誰が何と言っても生ハム!店先に生ハムがいっぱい吊るしてあるところ写真に撮るよ!と鼻息荒く(?)向かいました。
車を停めて歩き出して、最初に迎えられたのはこんなん

でかいポットとでかい鍋。何かの企画展示のようで(
これでした)、おもしろいので写真もいっぱい撮りましたが(サルその2)、その後歩いたパルマの町もとってもかわいらしくて、また写真撮りまくり(サルその3)。

歩き回ってひと息ついて座ったカフェでは外の席につきました(あったかかったのです)。お天気もよく、日差しがまぶしかったー。西日のようですがこれで昼12時前です。冬ですねえ。ちなみに写真は、自分が飲んだのではなくて誰かが飲んだコーヒー。自分の席は日差しがまぶしすぎて写真が(ごにょごにょ)。
で、ここではお茶飲んだだけで何も食べてないのですが、というのは街中のパン屋でピッツァやパンを買い食いして満腹になったためです。で、両手で持っても食べづらくて、必死だったので写真がないのです。

あまりに必死でパン落としました。…というのはうそで、これは木や建物の写真を撮っていたら足元に落ちていたもの。最初、邪魔だったので蹴飛ばしてどかした(^-^;)のですが、tさんが「ぞうさん、落ち葉撮ってんの?落ちパンがあるよ!」というので、あまりにおもしろかったので撮ったのが
先日の写真でした。じつは、パンと一緒にチーズ(でかい塊)と、梨(まる1個)も一緒に落ちてました。…弁当にするにはチーズがでかすぎるし、パンは一口かじったくらいだし。彼(彼女?)に何があったのでしょうか。謎です。
で。結局、パルマで生ハムは食べなかったばかりか、あまり見かけませんでした。というわけでパルマで生ハムの写真はなし。また行かねば(違)。
そして、週末にさらにもうすこーし足を伸ばして、tさんのご家族皆さんと一緒に行ったのが
チンクエテッレ。地中海に面した、絶景な海やかわいらしい町並みが広がる夏のリゾート地です(どんな感じかは
tさんの記事をご覧になってください)。今回は夏ではないのでまたしてもガラすき。というわけで写真撮り放題(サルその××)。

着いた日に歩いたのはVia dell'Amore(愛の小道)。いたくロマンチックな名前ですがサルと化してシャッター押すのに没頭していたわたしには関係ありませんでした。というか、断崖絶壁を歩くのでハイヒールは避けたほうがよい、ということを知ったのは入り口に着いてからでした。こんな日に限ってハイヒールのブーツを履いていた人もいましたね(わたしだ)。これから行く方は気をつけてください。

結構歩いた
(と思っただけで実はそうでもなかったかも 汗)ので休憩をかねて、愛の小道のカフェでチョッコラータを飲む。

チョッコラータはホットチョコレート(ココア)ですが、あくまでもでろれーん、どろーんとしているのが正しい。あ、ちなみにちゃんとあったかいうちに飲みましたから。>tさん
その日の夕食は宿泊先のレストランで。

第1皿目、で頼んだのは甲殻類のリングイネ。手長海老やら何やらの味が濃厚に出たトマトソース仕立てのパスタは、ほんとーにおいしかった!が、量がやたら多かった!(汗)。ここで食べ過ぎてメイン(鯛の香草焼きみたいの)がぜんぜん入りませんでした。鯛が丸1尾運ばれてきたときは気が遠くなりましたね。しかもわざわざ骨を取ってサーブしてくれたので、目の前におかれた皿はどうみても食べかけにしか見えず(失礼)、写真はなしでーす。
ときに、tさんが頼まれたシーフードのパスタは、わざわざホイルに包まれて運ばれてきたのですが、そのホイルが白鳥?の形に包まれていて、キレイというか、微妙というか。。その包みを開いて食べ途中の様子があまりにもおもしろかったので写真を撮りましたが、絵的に微妙なのでしれっと隠してみました。ご興味のある方は
こちらをどうぞ。首のもたれ具合といい、フォークの刺し具合といい、、ははは。
というわけで(?)翌日の朝食。

ビュッフェです。手前の微妙に焦げ気味なのはクロワッサンのような格好をしていますがブリオッシュです。焦げ気味ですがおいしかったですよ。

しかしコーンフレークを温かいミルクに入れるというのはどうなんでしょうか、お嬢さん。
前日は微妙に雨がぱらついたりしていたのですが、この日は朝から結構な雨が降っていました。どんより暗くて寒いなか向かったのは
Porto Venere。英語にするとVenus Portでしょうか。ほほー。

女神の港と名づけられたその場所では、船に乗って魚釣りを、

…するわけはなく、ただぷらぷら歩いただけです。
tさんがすてきな写真とともにご紹介されているように、建物はかわいいけれど第一印象はいまいちさえなかったのですが、歩き出してみたらそりゃもう!すてきな場所でした。かわいらしい店が並ぶ小道に、荒々しい波を受ける黒い岩の絶壁、そしてそこにせり立つ岬の教会。あまりにも絵になる場所でした(サルその×××)。
シャッター押しまくって歩き回って疲れた後は昼食を。

ジェノヴァの町が近いこともあり、このあたりではペスト・ジェノベーゼつまりバジルのペストが名物だそうです。何も考えずに入った店でしたが、ここのパスタもおいしかったです。というか、どこで何を食べてもおいしかったなあ。
…一部の例外を除いては。

わりと近いみたいだから…?とその後連れて行っていただいたピサの斜塔の町(ピサだ)で、斜塔を見て満足した後に入った入り口近くのバーのチョッコラータはおどろおどろしい見た目で(脂浮いてるよ、、)、ひと目見て手をつけずに店を出たtさんご夫妻でした。その後、少し離れたカフェで飲んだのが上のチョッコラータですが、味というか何と言うか、甘すぎて味がわかりませんでした。汗
それからピアチェンツァのほうに戻って、夕食はおうちの近くのピッツェリアでピザを。

わたしはピッツァ・ボスカイオーラ、つまり木こりのピッツァ、つまりきのこのピッツァを。ポルチーニと普通のきのこが載ってましたが、ピザがでかくて全部は食べられないので、ポルチーニが載ってるところだけ食べました。これもおいしかったです。
というわけで、ほんとにどこで何を食べてもだいたいおいしかったのですが、やはり何と言ってもおいしかったのはtさんのお宅でいただいた、tさんのお料理の数々。

ある日の朝食。
かぼちゃプリンと
マロンタルト。わたしが到着する前に作っておいてくださいました。とくに自家製の渋皮煮がごろごろ入った栗のタルトは、「うちの家族は誰も食べないから~」ということで、わたしがひとりで食べ放題。朝からタルトの踊り食いです(いや踊ってはいませんが)。ほくほくー。

ある日の昼食。午前中にさらっと準備されて昼にはできていた、ミネストローネとフォカッチャ。小さいモッツァレラチーズを入れたりしていただきました。(ちなみに残ったミネストローネはカレーに変身してました。そちらもおいしい♪)焼きたてのフォカッチャは大好きなローズマリーの香りで、オリーブオイルの味がしみしみで、そりゃもうおいしかったです。いや、いやがらせじゃないのよ>
mappetさん。おーほほ。

どんなものが食べときたい?と聞かれて、迷わず答えたのが
カルチョーフィ(アーティチョーク)。アメリカで食べていたのは、緑色でごろっと大きめのやつでしたが、こちらでよく見かけたのは、紫色でもっと小ぶりのもの。いろんな料理に使われるメジャーな野菜のようですが、このときはシンプルにグリルしていただきました。
大麦のサラダとともにランチで。こういうものを延々と食べていたい。
で、ほかにも豆のスープとか、グリル野菜とモッツァレラチーズのパイとか、サーモンとリークのパスタとか、毎日おいしいものを作っていただいたのですが、特に夕食の場合、写真がないのです。というのも、今まで夜の室内の撮影には外付のストロボ(フラッシュ)を使っていたのですが、実は今回、ミラノにたどり着くまでに盗まれました。正確には、成田発の飛行機が2時間遅れ、自分は問題なく乗り継ぎできたのですが預け入れ荷物が取り残され、翌日にミラノに届いたそれを滞在先(tさんのお宅)に送り届けてもらうまでが四苦八苦。tさんのだんな様も巻き込んで大騒ぎの末、3日後にようやく届いた鞄2個は、中身をくまなく荒らされていました。
取られたのはヨーロッパの友人へのクリスマスプレゼントに…と持ってきた品々(新品タグつき)やら、カメラのストロボと充電式の乾電池(中古でも売れる)やら、要は簡単に売り飛ばせるものばかり。それでも、盗難で有名なマルペンサ空港のこと、最悪荷物が届かないかも…と覚悟していたので、8割方の所有物が手元に戻ったのはラッキーだったし、tさんのご家族からお預かりしていた荷物が無事だったのが何よりでした。もっとも意味不明だったのは、tさんに買ってきた「味噌」。3パックのうち2パックが取られて、1パックだけ残っていたのですが、、謎です。
というわけでtさんの美しいお料理の数々の写真を楽しみにされていた方がいらしたら、どうもすみません。みんなとってもおいしかったです(言わなくてもわかるって)。

ついでに言うと、恐れ多くもt-fortunatiさんにレフ版を持たせて写真撮っていたのはわたしです(というか、気づくと横で持っていてくれた)。ひいぃー、すみません、ありがとうございます。でも、今回tさんご本人の写真は
絶対撮影禁止でした。なんでも、直前に美容院で許されない失敗をしでかされたのだそうでした(合掌)。じゃあ、次回は日本で。(違)
ところでイタリア滞在は11月末で、12月に入ってすぐ移動したので、町がクリスマス一色になるにはすこーーし早かったようで、クリスマスらしいイタリアの写真がほとんどありません。あえて言うならパンドーロでしょうか。

この時期になるとスーパーに山積みになる巨大なパン菓子は、パネトーネからドライフルーツを取ったもの、くらいにしか認識してなかったのですが、よく食べてみると(?)もう少しケーキに近い生地で、これはこれでおいしい。そのままでも甘いのですが、ヌテッラつけて食べると死にそうに甘いけどおいしいよ(tさん談)、というわけで朝食にいただいてみました。甘い、けどくせになる味です、、、いろんな意味で危険。
パンドーロもいろんな種類が出ているけれど、せいぜいチョコチップ入りどまりで、それ以上変わったやつは一口食べて飽きるのでやめたほうがいい(なんせ1kgはあるお菓子だし)、なんて話をしていて、ティラミス味とかもあったけど飽きるー、とtさんがおっしゃって、でもそういえばパンドーロをサヴォイアルディ(レディフィンガービスケット)の代わりに使ってティラミスを作ったら、それはそれでおいしそうじゃない?と言ってみたら、「え、じゃ作って」と気づいたらエスプレッソが入り、マスカルポーネと卵がキッチンに並んでいました。
そんな感じで作ったのが、
こちらの記事の最後に美しい写真でご紹介いただいているものです。そりゃーおいしかったんですが、なんたってわたしは用意していただいた材料を混ぜただけです。はっはっは。日本でパンドーロが安かったらまた作りたいなー。

というわけで、おいしくて楽しくて、笑っておなかいっぱいだった1週間の北イタリア滞在。食べたものだけ駆け足でご紹介しましたが、町の写真などはまた後日改めてご紹介できたらと思っています。なので
次回は、次の目的地で食べたもののお話を。上の写真は機上で、イタリアンアルプスの雪山の上空を通過中…にはカメラが使えず写真を撮り損ね、カメラを取り出した頃にはきれいな場所は通り過ぎていました、の図。
たーさん、そしてご家族の皆様、楽しい時間をほんとうにどうもありがとう!次は東京でね(いつだ?)。