冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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秋なので
引き続き栗食ってます。
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蒸し栗。これがちょっと変わったものになりました。フランスでは比較的よくあるみたいなんですけどね。




例によって時を遡ること3か月。7月頃に買ったのが、少し前に出ていたTrish Deseineの新著Nobody Does it Better: Why French Home Cooking Is Still the Best in the World (Kyle Cathie, 2007)。フランス在住のアイルランド人の料理家である彼女の本は大好きで、レシピも今までに何度と試していますが、これまでの本は基本的にフランス人向けにフランス語のものが主でした。その多くが英語に翻訳されてはいるのですが、明らかにフランス人以外を対象に最初から英語で書かれた本はもしかしたらこれが初めてかもしれません。

タイトルからして「料理はフランス人にはかなわない」と言っているように、フランス人以外(イギリスで最初に出版されているのでさしあたりイギリス人)に向かって、フランス人の家庭料理がどう優れているか、というのが本の趣旨だと思うのですが、要はフランスの家庭料理を、伝統的な地方料理から最近の傾向を反映したものまで集めて紹介した本といえます。彼女のこれまでの著書と同様、ひどく凝ったレシピはなく、ちょっとひねりのきいた組み合わせの素材を使ってシンプルな手順で作れるものがほとんどだと思います(本は一部ここで見られます)。
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で、彼女のこれまでの本はレシピもそうですがとにかく写真と装丁が美しく、眺めているだけで楽しかったのですが、、この本に関しては、写真はまあ許せるとして、装丁がいまいち…という印象はありました。わたしだけかもしれませんけどね。写真そのものだけでなく、そのレイアウトや本のデザインって本当に大事なのねえとひそかに思った次第。

さて、最初にイギリスで出版されたのが今年の4月で、アメリカでの発売はこの10月。わたしは英語の料理本でUK版とUS版があるときは、だいたい後者を買うことが多いのですが(そのほうが安いことが多いので)、7月の時点では、10月まで待てない!と思ってわざわざUK版を買ったにもかかわらず、手元に届いてからほとんど何も作らず、、、気づいたらもうUS版が出る時期になってしまいました(意味ない 汗)。

というわけで最近になってあわてて作ったものをいくつか。
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ガトーショコラ。というといきなり普通ですが、、これは食べるときにオリーブオイルとフルール・ド・セル(「塩の華」というフランスの海塩)を添えるもの(Gateau au chocolat à la fleur de sel et huile d'olive)。Inaki というレストランのメニューをもとにしたもののようです。ケーキ自体は至ってシンプルで、チョコレートの濃い、軽く溶けるような口当たりのものですが、オイルと塩がアクセントになっていておもしろい。最近ではチョコレートにいろんなフレーバーをつけるのは珍しくもないので、オリーブオイルと塩というと割りと普通にすら感じられますが、そのシンプルさもなかなかよいものです。ちなみにプレゼンテーションが同じなので紛らわしいのですが、、これは上の栗の写真とは関係ありません。。

シンプルな土台にアクセントをつけたレシピをもうひとつ
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2種類のいちじくのティラミス(Tiramisu aux deux figues)。唯一、本が届いて割りとすぐ作ったものです。ごく普通のティラミスに、クリームと一緒にいちじくを生とドライの両方隠したもの。出来上がりの味は、とりたてて変わっているわけではないのですが、ねっとりと甘いいちじくが入るので、もともと濃厚なティラミスがいっそう濃く感じられます。

そしてこれも、普通なようでちょっとひねりのきいたもの
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ラタトゥイユのクランブル(Crumble a la ratatouille)。果物を使った、お菓子としてのクランブルではなく、おかずになるクランブルのレシピを初めて知ったのも数年前の彼女の本でしたが、これは文字通りラタトゥイユにクランブル生地を振って焼いただけ。なのに、ラタトゥイユをそのまま食べるのとはまたちょっと違った味わいでおもしろいです。ただ、結構どっしりするので、ラタトゥイユ自体はトマト多めでさっぱり仕上げればよかったかなーとは思います。

そして、普通じゃないようで普通じゃないもの
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栗のスープのうにバター添え(Velouté de châtaignes, beurre aux coraux d'oursins)。加熱済みの栗をスープでさらに煮てからピュレにしたスープに、うにを練りこんだバターを添えたトーストをあわせたもの。栗もうにも日本ではよく使う素材ですが、こうして組み合わせることはあまりないのではないでしょうか(炊き込みご飯の具とかはあるかもしれませんが)。てなわけでこれが最初の写真の最終産物なわけですが、こうして栗をピュレにしたなめらかなスープは、フランス料理の本では割りとよく見かけます。でも、うにをあわせるというのはちょっと変わってるかも?と思い、ちょうど栗も旬だし試してみた次第。

…の、わりには、結局栗は、ちょうど旬だし普通に生栗を茹でて使ってもよかったものの、ちょっと味の感じが違うかなーと思い、市販のフランス産の蒸し栗を使用。うには普通に刺身用のものを使い、トーストはレシピでは普通のバゲットとしていましたが、いちじくとくるみ入りのカンパーニュを使用。で、これ!とってもおいしかったです。とくに添え物のうにバターがかなりいけます。スープともよく合っていましたが、これだけでも結構おいしいかも。思わず大量に食べそうで危険な味です。

というわけで、とりあえず材料が簡単に手に入って、作り方が簡単なものばかり数点試してみたわけですが、作り方はともかく材料が日本では手に入りづらいものも結構あって、その最たるものが、いかにも伝統的なフランス料理という感じの、家禽系の肉料理(カエル、エスカルゴからイノシシ、ハト、さらに臓物系など)。作ってみてもいいんですけどね、材料調達が難しそうだし、食べてくれる人が少なそうなので、機会があったら試してみたいとは思います。いつになるやら。あ、もちろんゲテモノ系以外にも、試してみたいレシピはほかにもありますが、全部作ってからブログに載せるといつになるかわからないので今回はとりあえずこのへんで。
by zo.chika | 2007-10-11 18:33 | 一日一膳