冬深まり、色失せる山奥。
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京都のなかの異国と日本
洋菓子あり和菓子あり
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でも和菓子(というか餡)は苦手なのであった。

まったくもって行き当たりばったりな7月の京都の旅でしたが(*記事本文更新しています)、食べるべきものは出発前にある程度決めてありました。




あくまで、ある程度、ですが、、
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1日目の昼食、ランチタイムが終わりそうな時間に適当に駆け込んだのは京・三条 彦左衛門という焼肉屋。まったくの商店街にある入り口から、細い路地を一歩踏み込むと、静かな別世界に入り込んだような変化のしようがおもしろい。

焼肉屋に来たからには肉~
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…というわけでもなくて、なぜか野菜焼いて食ってました。万願寺とうがらしをはじめ、なすやかぼちゃなど、京都で採れた野菜たち。肉も恵んでもらって食べましたが、なかなかおいしかったです。値段も手頃だったし、こうやってぽんと立ち寄るにはよかったのではないかと。

で、この店に寄ったのも、次の目的地への道の途中にあったからでした。
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飾り物のように美しいロールケーキ「フロール」でその名を轟かす、津田陽子さんのお店ミディ・アプレミディ。完全予約購入制で、一時は予約が1年待ちだったというフロールがあまりに有名ですが、基本的にはクラシックな焼き菓子を得意とする方のようです。今回は、その焼き菓子を目当てに、t-fortunatiさんご夫妻も巻き込んで店までてくてくと歩いて行ってきました。

店頭に並ぶ焼き菓子は普通にその場で買えますが、種類が非常に絞り込まれています(要は少ない)。今回買ったのは、焼き菓子が5種類、オレンジリキュールのきいた「ミモザ」、メープルシロップの風味豊かな「メープル」、チョコ生地にいちじくを焼きこんだ「フィグ」、スパイスをきかせた生地にラズベリージャムを載せた「リンツァ」、煮たりんごを焼きこんだ「ポム」の5種類が入った詰め合わせ、その名も「四畳半パヴェ」(って後で調べたので違うかも)。4畳半の名の通り、4種類の長方形のケーキが四角形に並び、真中に半分の大きさの「ポム」がおさまっています。

ってなぜ写真でご紹介できないのかというと、、、お土産用と自分用に3箱買ったつもりが、夜ホテルに戻ったら2箱しかありませんでした(ガーン)。そのほかにもうひとつ、同じような箱入りのスイートポテトを買って、値段もあまり見ず、買った袋もろくに確認せず、、、改めてレシートを見たら2箱分の会計でした。ああ。。というわけでこの2箱はお土産になったのでした。
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とまあ、そのことはその時点では気づいていなかったわけですが、買ったあとは満足して店を出て、さてこの後はどこに行くかね…というわけで向かったのが銀閣寺。もちろん銀閣寺も観光名所ですが、もうひとつ予定にあがっていた金閣寺をすっとばして銀閣寺になったのは、その後、こちらでお茶をするためでした。
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銀閣寺からほど近い住宅地にたたずむ洋館の2階のティールーム、ゴスペル。2年前の春にも行った、あの店です。ここに来たのは、他でもない、あのフロールをその場でいただけるから。
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…というわけで、tさんご夫妻は迷わずフロールを。わたしは、前回食べてるので、今回はハーブティーとともにタルトを。2年前に来たときもそうだったか記憶にないのですが、フロールのほかにタルトも津田陽子さんのお菓子だということで頼んでみました。ちなみに、10月に焼きたてタルトのお店をオープンされるそうです(お店のHPより…って、サイトをクローズされるそうです。驚き)。
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さて、チェリーのタルト。しっとりとしたクリームと、上に載ったクランブルのほろっとした食感、グリオットチェリーの甘みと酸味が合わさった上品な味。かなり甘いです。ハーブティーがぶのみ。

フロールもひと口分けていただきましたが、感想としては、、まあ、前回と同じです。もちろん美しく、おいしいのですが、「1か月待ち」「半年待ち」「1年待ち」といううわさがあまりにもひとり歩きしているので、期待がすぎてしまうのかもしれません。普通に食べたらじゅうぶんおいしいと思うので。

と、いいつつも
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その翌日、ひとりで足を運んだのは、京都の北西方面、仁和寺にほど近いカフェ、御室 さのわ。のろのろ動き出したこの日、最初に向かったのがこちらでした。目的はこちら。
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「おむろ」、またの名を小豆のフロール。こちらはミディ・アプレミディでの注文販売もなかった(と思う)ので、本当にこのお店の限定ですよね。なんだかんだ言っても試してみたかった、ミーハーというか単純なわたし。

本家フロールで期待しすぎてちょっと拍子抜けしたので、こちらは特に何も考えずに、ただ来てただ頼んだのですが、これ!おいしかったです。生地にもクリームにも小豆が入っていますが、餡のように主張した味ではなく、やさしい味。ひんやりと冷たい口当たりもよく、個人的には、普通のフロールよりもずっと好みでした。このあと何もなければ、もうひと切れくらいいけたと思ったくらい。
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お菓子とお茶のメニューがありますが、「さのわ」はこのロールケーキと煎茶がセットになっています。このときは、「冷茶でしたら釜煎り茶でもお出しできます」とのことだったので、そちらでお願いしました。緑茶の香りがはっきりあって、でもさっぱりとした味わいで、とてもおいしかったです。

で、さのわでは他には焼き菓子があるのですが、そちらも実は津田陽子さんのお菓子ではないですか(ですよね?)。名前がちょっとずつ違うのですが、同じものだと思います(「ポム」だけはないようですが)。そして、こちらでも持ち帰りできるので、前日に自分の分を買い損ねたので、こちらではきっちり全種類(小さいです)買いました。

それ以外に、あられもあって、3種類あるのでどれにしようか迷っていたら、「味見なさいますか?」と少しずつ出してくださいました。わーい。
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左から、黒こしょう、山椒、七味。どれもおいしかったので、結局全部(お土産用ですが)買いました。。それから釜炒り茶も。

こんな感じで、テンション低く始まったわりには、しょっぱなからお菓子買いまくりで始まったこの日。1日10食限定の小豆フロールを抑えたので、安心して、これから昼食(!)。何か生き方間違ってるような気もしますが、まあいいのです。
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ずいずいずいっと鴨川沿いに移動して、ひょこひょこ歩いてやってきたのはこちら、善右衛門的。カフェ。はい、もちろん善右衛門さんのマクロビオティック料理のお店です。いつかはお店に足を運んでみたいと思っていたので、時間ができて嬉しい。

お店に入ったのが、既に2時に近い頃だったせいか、入ったときはお客さんの姿はなく、ちょっと緊張したのですが(ナゼ?)、ジャズの流れる店内に、温かい手書きのお品書きやお知らせ、写真などが飾られた空間は、なんだか落ち着く場所でした。

ほどなくランチ登場
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玄米ごはんと味噌汁に、ひじきのパスタや、野菜の炊いたの、照り焼き、などなど。おからが上品な味で、とってもおいしかった!それから上の写真に写ってますが、豆のマリネのようなサラダがさっぱりしておいしかったです。味付もかなりしっかりしていて、量もがっつりあるので、満腹です。次に行くときはご飯少な目にしてもらったらちょうどいいかな。

わしわし食べている間に、常連さんらしきお客さんがぽんぽんといらして、終始穏やかな善右衛門さんと静かにおしゃべりされるのをぼんやり眺めつつ、地元に根付いて愛されてるお店なんだなぁと思ったのでした。
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帰り際、迷ったのですが、いちおう自己紹介してきました、、、実は以前頂き物(ちりめん山椒!あれはおいしかった~)をしたりしていたので、まったく面識がないわけでもないので、お礼がてらごあいさつすべきかと。

…でも、「ブログ拝見してます~、、一日一膳のぞーちかです」っていきなり言われても、ブログのお客様も数多くいらっしゃるわけで、わかんねーよなあ、、と思ったのですが他に申告のしようもなく。。善右衛門さんは一瞬、「えーっと」というお顔をされた後、「なーんだ!最初っからおっしゃってくれれば~」と笑顔になりました(思い出していただいてありがとうございます、、 汗)。いやいや、失礼をいたしました(恥)。でもまたご飯を頂きにあがりたいと思います。ごちそうさまでした~!


この後は随心院に苔を見にゆき(違)、とんぼ返りで市内中心部に戻ったあとは、神社仏閣は閉まっている時間だったので、あとはお買い物タイム。
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細い通りの小さな雑貨屋にふらっと立ち寄ったり、微妙に道に迷ったりしながらお茶屋さんに行ったりしているうちに暗くなり雨も降り出し、小さな折り畳み傘を出して帰宅時刻でにぎわう繁華街を足早に歩いてたどり着いたケーキ屋さん
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…で、買ったケーキ。錦市場からすぐのビルの、小さな小さな入り口を入って奥に進んでいったところにあるのはフランス菓子店のオ・グルニエ・ドール。以前、東京・銀座の資生堂パーラーのショーケースを美しい洋菓子で飾られていた、パティシエ西原金蔵さんのお店です。夕方5時半過ぎ、店内は歓談する女性客でいっぱい、ショーケースのケーキも多くが売り切れていましたが、そんななかでも食べてみたくて買ったのがこちら、ライチのタルト。山盛りのライチとピスタチオのクリーム、アーモンドクリームとタルトを、全種類口に入るように頬張ると、いろんな味がひとつに合わさってシアワセ。ええ、歩き食いです(すいません)。

西原さんが資生堂パーラー時代に世に出した有名な「ピラミッド」は、ずいぶん前に初めて食べたときはなんて美しくておいしいお菓子なんだろうと思ったのを覚えています。その後、同店を辞められたというのは知っていたのですが、その後京都のこの場所にお店を持っていらしたというのはよく知りませんでした。京都に行く直前に雑誌でこの店を知ったものの、実はこの日は同じ雑誌に載っていた、別のお店に行くつもりでした。雑誌を持ち歩くのが煩わしいので、地図に場所を書き込んでそれを見て店にたどり着いたのですが、、店内でショーケースを見回しながら、「???」何か違う、、と思っていたら、西原さんの名前が目に入って、その瞬間、来る店を間違えていたことに気づいたのでした。

その瞬間は、自分のアホさ加減に愕然としたのですが、今思うと、東京で食べられなくなった西原さんのお菓子にこんな形でまた出会えてよかったです。ピラミッドは売り切れていましたが、また機会があったら行きたいな。この日食べたライチのタルトや、ピラミッドについてはこちらのインタビュー記事でも触れられています。ちょっと長めの記事ですが、控えめながらもお菓子作りに対する思いに溢れたお話が印象的でした。
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すぐそばの錦市場も店じまいの時間帯でした。市場にもまたゆっくり来たいものです。


長いといえばこの記事のほうがいいかげん長くなってますが(汗)、ときにそのお菓子の店を見た雑誌とは、『CREA Due eats 京都「ミディ・アプレミディ」津田陽子さんのおいしい洋菓子の作り方。』(#11、2007年)。お菓子作りが好きな方の間では、津田陽子さんのお菓子のレシピが載った本として有名かもしれません。わたしはこの本のお菓子を作るつもりはなかったのですが、お友達に差し上げる用に買ったついでにぱらぱら眺めてメモメモ(人に差し上げる前なのに、、汗)。

しかし、おかげさまでお土産用のお菓子の情報がまた増えました。
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今回の収穫は、京菓子司 末富の「両判」。2種類の薄い生地を張り合わせて小判に見立てた麩焼煎餅です。お店に足を延ばす時間がなかったのですが、百貨店で見つけたのでラッキー。黒砂糖のやさしい甘さがやみつきな味です。ちなみに一緒に写っているのは、前回の京都旅行でもお土産に買って帰った中村藤吉本店のほうじ茶生チョコと、マールブランシュの抹茶チョコレートと黒豆のサンドクッキー。いずれも百貨店でささーっと買ったもの。新しいものもいいんですが、結構しつこく同じものを買ってしまう、意外とワンパターンなわたしです。


で、紆余曲折して買った(大げさ)その津田さんのお菓子、東京に戻って4種類切って並べて写真に撮ったのですが、最近、探してみたら、、あら見つからない(汗)。どうも、何かのついでに削除してしまったようです。1か月もほったらかしとくからですねぇ(汗)。とことん写真に撮る縁がなかったのかもしれません。。

というわけで、仕方ないので思い立って自分で焼いてみました。
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買って帰ったお菓子は(というか、お店でいただいたお菓子も)、すべて上述のCREAの本にレシピが載っています。今回自分で焼いてみたのは「フィグ」。食べたなかでもいちばん簡単そうだし材料がすぐ揃ったので(安易だ…)。

チョコを溶かして混ぜた生地に、ぶどうジュースで軽く煮たドライいちじくを刻んで焼きこみます。こちらのお菓子は、正統なフランスの焼き菓子というか、かなりきっちりと甘かったので、糖分は少し減らしました。そのせいか、はたまた焼きすぎか(またはその両方か、、)、買って帰ってきたのよりも若干しっとり加減が足りませんでしたが、味はだいたいこんな感じだったかと。おいしかったです。お店で買い求めた釜炒り茶を水出しにしてお供に、しばし京都の思い出にひたってみた8月の終わりでした。


あ、お茶といえば(まだあった、、)
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なぜか道に迷ってたどり着いたお茶屋さん、一保堂茶舗。有名なお茶屋さんが多い京都でも、特に名の知れたお店のひとつではないでしょうか。こちらは、高級な玉露や緑茶も数多く揃っていますが、わたしが自分用に買ってきたのは(たぶんいちばん安い)、いり番茶。

お茶の概要はこちらにあるとおりですが、一般には京番茶として知られ、日常使いに親しまれているお茶のようです。独特の煙たい風味があるので、好き嫌いが分かれるそうですが、味見させてもらったら、わたしは結構好きでした。口がさっぱりします。京都の食事どころなどでも、サービスのお茶としてよく出されるそうなので、知らないで飲んでいたかも。
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お店では、お土産用のお茶を買うのが目的だったので、何種類か試飲させていただいたりして、意外と長居したのですが、思ったのは、外国人客がとても多かったということ。もちろん日本人観光客にも有名なお店ではありますが、わたしが見た半分以上は外国人でしたかね。ロンリープラネットで紹介されたりしてるのかと思うくらい。日本人は、地元の方らしきお客さんが、すっと入ってきて決まったものを買い求めてさっと出て行く方が多かったので、英語パンフレット片手にあーでもないこーでもないと長居する外国人観光客ほど目立たなかったのかもしれません。


実はこのほかのお店でもお茶は買っていて、、そうでなくても今、うちにはお茶が売るほどあるというのに、こんなにお茶ばっか買ってどーすんだ、という状態になっております(汗)。毎日たくさん飲んでますけどね。
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関東地方も酷暑が続いた今年の8月。最終日のきょうは、嬉しい1日になりました。というのは、たぶん今月に入って初めて、夜熟睡して、朝、すっきり目覚めたこと。そして、本当にひさしぶりに思い切り息ができたこと。ようやく暑気が収まってきた今日は久しぶりに生きた心地がしました。

大げさなようですが、この1か月は、毎日寝苦しくて早朝にいやな汗をかきながら目覚め、起きてもあまりの暑さと湿気に息が詰まるようで、病人でもないのに病人のように、日々這うように生きていました。もともと夏は苦手とはいえ、それでも8月末には夏の終わり(というか夏休みの終わり)をほんのり寂しく感じたりしたものですが、今年に限ってはそんな感傷はいっさいなく、夏が終わるのがひたすら嬉しい。今年の夏はほんとうにきつかったです。。まだ9月半ばまでは暑さが続くとの予報ですが、このまま順調にトーンダウンしていくといいなあ。


と、最後は話がそれましたが、だらだらと引っ張った7月の関西でお散歩3日間の旅神戸京都の話はこれでおしまい。お土産は他にもちょこまか買ってるんですが、、もう残ってないのです。。
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実は今回は、会えそうで会えなかったり、お友達とのすれ違いの重なった旅だったのですが、それでもすっごく楽しかったのは2日間ご一緒したt-fortunatiさんご家族のおかげです。どうもありがとう~!また近いうちに会えることを祈りつつ。
by zo.chika | 2007-08-31 23:59 |