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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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出会いと再会
発見と再発見 
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あ、もちろん(?)食べ物の話です。




ふと手にとって買った本(←またか… 汗)から。
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すいかとタイムのグラニテ(←この夏、相当はやってます、自分的に)。すいかをガーっとミキサーにかけて、甘みをつけて刻んだタイムの葉と一緒にガリガリ凍らすだけ。すいかはそのまま齧ってももちろんいいですが、これも目先が変わってなかなか。

果物まるごと、プラスアルファ
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ぶどうのゼリー ざくろシロップ添え。先日頂いたおいしいぶどうを、ざくろジュースと一緒に軽く煮詰めて、グレープジュースの寒天ゼリーに添えました。ゼリーにもぶどうが入って、さわやかながらも濃い、充実した味。

ひんやり続き(夏ですから)
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チョコレートムース。…本では、もっと手の込んだ、とてもすてきなデザートの一部だったのですが、はしょりまくってムースだけになりました(汗)。せめて、何かベリー類でも添えればよかったのですが、そのとき冷蔵庫にあったのは桃とかプラムとかいちじくとかプルーンとか、、いまいちチョコと合わなさそうなものばかり(いや、どれも好きなんですが)。なので、写真用には苦し紛れにミントの葉を飾りましたが、要はそのまま食べました。見た目ほどにチョコの味は濃くなくて、やさしい味。

せめて、もう少しちゃんと作ったものも。。
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ブルーベリーと松の実のタルト。わりとレシピ通りです。タルトの中身は、粉末にした(ミキサーにかけただけです)松の実がメインのクリームです。アーモンドパウダーを使ったクリームというのはタルトではよくありますが、松の実というのは珍しいのではないかと。で、ちゃんとしっかり松の実の味がして、かなり濃厚なところに、軽く酸味のきいた山盛りのブルーベリーがとてもよくあっていました。

ついでに、頂いたいちじくでも作ってみたのですが、ナッツが濃厚なクリームには、ねっとり甘いいちじくよりも酸味のあるベリーのほうが合っていたようでした。これはこれでおいしかったんですけどね。というか、ちょうど2年前くらいに作ったいちじくのタルトと(味は違うとはいえ)プレゼンテーションがまったく一緒じゃないですか。自分の進歩のなさに愕然としましたねぇ。

気を取り直して
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ラズベリーとアーモンドサブレのナポレオン。ナポレオンというのは日本語ではミルフィーユというほうが名が通っているでしょうか。ミルフィーユは折りパイで作りますが、これはアーモンドパウダーがたくさん入った薄いクッキーなので簡単。中に挟んだクリーム(ってほとんど見えてませんが、、)にはアーモンドバターがたっぷり入ります。

で、ラズベリーには桃やネクタリンもよく合うので、一緒に挟もうかと思ったのですが(桃もいただいていたことだし)、このクリームの濃厚さに、甘い桃はちょっと濃すぎかなぁと思われ(先のタルトでちょっと学んだ)、却下。ちょっと、というかかなり原価がかかるのですが(日本はラズベリーが高い!!涙)、おいしかったー。


そんなわけで、飾りつけの腕はともかくとして、これらのおいしく美しい(はずの)デザートは、Eric LechasseurさんLove, Eric: Delicious Vegan Macrobiotic Desserts という本から。タイトルからわかるように、この本に収められたお菓子のレシピは、すべてビーガン・マクロビオティック仕様のもの、つまり動物性の食品(卵や乳製品も含め)、砂糖はいっさい使われていません。
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卵やバターの代わりに豆腐・豆乳や植物油、砂糖の代わりに米飴やメープルシロップ、そして果物の自然な甘み。冷菓を固めたり艶出しをするのはゼラチンの代わりに寒天や葛が使われています。粉類も、普通の精製された小麦粉ではなく、全粒粉やスペルト小麦が主になっています。そしてナッツ類も、粉末としても油脂としても大きく役立っています。

マクロビオティック仕様のお菓子は今まで何度か作っていますが、いちどにこんなに続けて作ったのは初めてかもしれません。ふらっと立ち寄った書店で、偶然手に取った本ですが、マクロビオティックということを抜きにしても、作ってみたいレシピがたくさんで、思わずあれこれ(って、1か月くらいの間にですが)作ってしまいました。

本では季節別にレシピが紹介されていて、ここまでに載せたのはいずれも「夏」のものですが、勢いで他の季節のものも少し。
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ネクタリンとマンゴーのコブラー ココナツシャーベット添え。本では黄桃をりんごジュースなどで煮詰めてフィリングにしていますが、今回はただネクタリンとマンゴーを切っただけ。トッピングはオートミールと、オートミールを挽いて粉にしたものをメープルシロップでまとめたもの。コブラーと名がついていますが、感覚的にはむしろクリスプのような感じ(って正確な定義は知りませんが 汗)。

シャーベットは、ココナツミルクとりんごジュースと米飴を凍らすだけなんですが、夏らしく(というか、余っていたので)ミントの葉を入れてみたら、、ちょっと、微妙でした(汗)。。米飴の味も結構強くて、これは…作らなくてよかったかも、、と思ったのですが、いちおうコブラーに載せてみたら、驚くほど味がおとなしくなって、結果的にはおいしく食べられました。不思議。

これと、もうひとつ「春」のセクションから
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メイヤーレモンパイ。実はわたしはレモンパイ(タルト)に目がないのです(最近作ってないけど)。いちばん好きなのは、レモン味のカスタード生地をタルトと一緒に焼きこんだ、焼きっぱなしのタイプなのですが(理想はBonne Mamanのやつ)、空焼きしたタルトにレモンクリームが入ったのも好き。で、こちらはその後者のタイプです。

マクロビオティックなので、卵も砂糖も入らないわけですが、その代わりに入るのが甘酒。甘酒って飲み物としては苦手なので、ちょっと恐る恐る使ったのですが、出来上がりはびっくり!するくらいおいしかったです。甘酒の味はもちろんしなくて、レモンがガツンときいてます。これも葛と寒天で固めるのですが、これって実はレモンカードみたいじゃないか、と。レモンカードは砂糖と卵とバターのカタマリなので、これで同じようなものができるとステキかも。

で、本ではトッピングはレモンの皮ですが、今回は刻んだピスタチオで(レモンとピスタチオはよくあうのです)。そして、写真にもそれとなく(というか、しつこく)写していますが、生地にはレモンタイムを一緒に入れてみました。
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この、レモンの香りがするタイムを初めて自分で使ったのは一昨年、夏の終わりのオーストラリアで。そのときもレモンと合わせてますね。その直前、日本でも別のレシピで使おうとして見つからなかったもので、つい最近、近所のスーパーで初めて見たときは小躍りしました(苗か種として園芸店には前からあったらしいのですが、料理用のハーブとしてスーパーで見たのは初めてでした)。

ちなみに、メイヤーレモンも2年前にハワイから日本に戻ったとき、見つからなくて懐かしく思ったもののひとつですが、それも今は近所で手に入るようになりました(ニュージーランドからの輸入)。これがオーガニックだったら言うことないんですけどね。それにしても本当に、なつかしかったものや見たことないものが増えて、この十年くらいで、いろんな素材が手に入るようになりましたが、日本もここまで来たかー、と実感したものです(大げさ)。

それと同時に、米飴や甘酒、葛など、日本の伝統的な素材を、自分では思いつかなかったような形で使ってみたのもおもしろいところです。マクロビオティック食は、もちろん基本は療養食、健康増進食であるのだけれど、わたしにとっては料理として新しい発見がたくさんなのでした。
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というわけで、まとめて作ってまとめて記事にしてますが(まとめすぎ、、 汗)、このほかにもチョコレートトリュフやら、ピーカンパイやら、かぼちゃのケーキやら、(涼しくなったら)作ってみたいと思うレシピがたくさんの本です。ちなみにこの本は英語が原著(Mugen, 2005) ですが、わたしが買ったのはつい最近発売された日本語版『エリックのマクロビオティック・スイーツ』(エリック∙レシャソー 著、パルコ出版 2007)のほう。何せ普通に書店店頭で買えるし、こちらのほうが安い(!)。

***

てなわけで、、まとめすぎたがために、やたらと長い記事になってますが(汗)、長いついでに最後にもうひとつ。
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これ、近所で見かけたのですが、、ハイビスカスですよねえ…(違?)*違いました。。写真だと判りづらいと思うのですが、大人の顔よりも大きいので思わずのけぞりました。<追記>ハイビスカスじゃなくてアメリカフヨウというのだそうです。ほんとに植物に疎くてお恥ずかしい限りです。。教えてくださった方、どうもありがとうございました。

…という話ではなくて、、去る8月22日、ハワイでブログの前身となる日記をひっそり書き始めて丸4年が経ちました(現地時間では21日)。最初の1年くらいは、基本的に毎日何かしか書いて(何でもいいから、という話もありますが)更新していたのですが、最近じゃあ1か月分の話をまとめて書くなんてのはよくある話で(この記事もそうだ 汗)、長ければ半年前、ひどいときには1年前の話を更新しちゃったりして、、時系列も何もめちゃくちゃになっております。。。更新頻度もずいぶん落ちているし、息切れどころか息も絶え絶えなブログですが(まるで自分のようだ… 大汗)、それでも覗きにきてくださる皆様、どうもありがとうございます。

まあ4年間もよく変わり映えのないブログが続いているもんだと思いますが、これを機に(?)、前から考えていたことを新たに始めてみました。といっても始めただけで、それを今後ここでご紹介する日が来るのかどうかは非常に微妙なところなのですが。というか、新しいことを始める前に、やりかけのことを終わらせろよ、という気は、非常に非常にしております。神戸のその後とか(ひと月経ってしまった)、コロラドの続きとか(去年の10月だ)、、いろいろ。はい。

とにかくも、5年目もどうぞよろしくお願いいたします。
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ちなみにこの花たちは、今月に入って唯一、太陽の下に出た日に撮ったもの。あまりの暑さに完全に穴蔵の人と化しております…。
by zo.chika | 2007-08-23 23:57 | 一日一膳