冬深まり、色失せる山奥。
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2年ごしのパリの風
なんだかひさびさにどかっとチョコレート三昧なのでした 
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あ、残念ながら今パリにいるわけではありません、念のため。




海外の料理本差し上げます企画、第3弾の本は、先に予想されていた方も複数いらっしゃいましたが、大好きなブログChocolate and Zucchini から、満を持して先月発売になった、その名もずばりChocolate and Zucchini。パリジェンヌのClotildeがパリや旅先での食べ物の話を軽やかな言葉で紡ぎだすブログは、フランス色が色濃くベースにありながらも国際色を感じさせるもので、英語の食べ物ブログのなかでは最も人気があるもののひとつではないでしょうか。欧米はもちろん日本のメディアでも紹介されたことがあるので、ご存知の方も多いかもしれません。

発売からやや遅れて手元に届いた本をいそいそとめくって、とりあえず目を引いたものからぱぱぱっと作っていったのがこんな料理たち。
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チキン、桃、ヘーゼルナッツのサラダ(Salade de Poulet, Peches & Noisettes)。アメリカならデリで売っているようなローストチキンの残りを使って(わたしはフライパンで焼きました)、フレッシュな桃、軽くローストしたヘーゼルナッツをオイルとバルサミコ酢で合わせただけのシンプルなサラダ。レシピではベビースピナッチ(生食用の若いほうれん草の葉)を使っていますが、買い忘れたので家にあった(というか、いつもある)水菜で。

そしてこれ、香菜も入るのです。はい、入れましたよ。もうだいぶ慣れました。本の企画第1弾第2弾で鍛えましたからね。今回のシリーズは、わたしが香菜を克服するための企画だったのではないかと勘ぐるほどです。(いえ、そういうわけじゃないですが。)

夏らしいサラダ(というか前菜)をもうひとつ
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いちごとアボカドのセビーチェ(Ceviche Fraise Avocat)。セビーチェは生の魚介類をレモンやライムの絞り汁でマリネする中南米の定番料理で、そこにアボカドはともかくいちごが入るのが何ともそそられるではないですか。時期的に日本ではいちごはそろそろ旬も終わりなので慌てて作ってみました。魚介は生食可能なら何でも、ということで、今回使ったのは甘えび、ほたて、かに、真鯛。タバスコが少し入るのですが、それに似た超激辛のソースを代わりに使ったら、ちょっと入れすぎたようで、、、(汗)めっちゃくちゃ辛くなりました…。

こんな感じで料理に果物を使うレシピが結構多いのですが(わたしは好き)、これもそんな料理のひとつ
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ズッキーニ、いちじく、モッツァレラのクランブル(Crumble de Courgettes, Figues, & Mozzarella)。クランブルというと果物で作る焼き菓子を思い出すと思うのですが、こうやっておかず風にするのもなかなかです(そういえばずっと前に作ったチキンと野菜のクランブルもフランスの料理本からでした)。そして、ご存知の方もあるかもしれませんが、わたしはいちじくをお菓子に限らず料理に使うのも大好きなので、これも絶対好き!と思って作りました。もちろんおいしかったです。軽く火の入ったいちじくとモッツァレラチーズが、ズッキーニとよく合っていました。

そして、クランブル同様、普通なら甘いお菓子になる料理が、甘くない食事メニューになったものがもうひとつ
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2種類のトマトとパルメザンのフレンチトースト(Pain Perdu aux Deux Tomates & Parmesan)。田舎風のフランスパンを、ハーブ入りの甘くない卵液に浸し、セミドライトマトとローマトマト(イタリアのトマト缶で使われるような、加熱向きの品種)、そしてパルメザンチーズと重ねてオーブンで焼いたもの。手順としては、日本の感覚でいうと(そしてたぶんアメリカでも)パンプディングのような感じですね。ハーブはエルブ・ド・プロバンス(herbes de Provence:ローズマリー、タイム、ローズマリー、オレガノのミックス)。この香りを嗅いだだけで、ほんとにプロバンスを思い出すので不思議です。

ちなみにセミドライトマトは市販品でもいいのですが、簡単なので自作。
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プチトマトを半割りにして、塩こしょう、オリーブオイルを絡めて低温のオーブンでゆっくり焼くだけ。時間はかかりますが放っておけるので手軽です。プチトマトがどかっと安売りになっていたのを買ってあったのでちょうどよかった。

さて、トマトもそうですが、これからの季節食べる機会が増える夏野菜のひとつがズッキーニ。最近は日本でもずいぶん安くなったので使いやすくて嬉しい限り。で、上のクランブルでも使っていますが、本のタイトル(ブログもですが)になっているだけあって、ズッキーニのレシピもたくさんあります。
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たとえばこれ、ズッキーニとカカオのパスタ リゾット風(Pates per Absorption, Courgette & Cacao)。何がリゾット風なのかというと、米でリゾットを作るようにパスタを炒めてからスープ煮にして火を通してアルデンテに仕上げるのです。パスタは塩水でアルデンテに茹でないといかん、と思うと抵抗があるかもしれませんが、ソースというよりスープがしみこんだパスタが好きな向き(アメリカに多いですよね)には結構いけると思います。ちゃんとおいしいのですよ。

そして、仕上げに振るカカオニブはローストして砕いたカカオ豆のことで、甘くないけどチョコレートの風味があって、かりかりとナッツのような歯ごたえが特徴的。チョコレート菓子だけでなく料理にも使うとおもしろいですね。そしてこの料理の場合は、これで「チョコレート&ズッキーニ」になるわけです。

というわけで、もちろんこの本にも載っています
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チョコレートとズッキーニのケーキ(Gateau Chocolat & Courgette)(本家ブログにもレシピあり)。ケーキにズッキーニ???と思う方もあるかもしれませんが、おろした生のズッキーニを生地に入れて焼くケーキ、すなわちズッキーニブレッドはアメリカではキャロットケーキほどではないけど割とメジャー(だと思う)。それこそ、ハワイにいる頃初めて作って、一時期けっこうはまったのです。なつかしい~。

普通のズッキーニブレッドは、言われてみればズッキーニの味がするのですが、こちらは生地が結構しっかりチョコが主張しているので、ズッキーニの味はほとんどしないですね。そして、このバージョンではほんの少しコーヒーが入るのですが、今回はChocolat Michel Cluizelのコーヒー味のチョコチップを見つけたので、コーヒー味はそれでまかないました。ま、どちらにしてもそんなにコーヒー味はしないですけどね。それから、ズッキーニブレッドにはくるみやピーカンナッツなどを入れるのが好きなので、ここでも何かナッツを…と思い、わたしも好きだけどClotildeも好きらしきピスタチオを。こうやってみるとピスタチオのチョコレートケーキみたいですね。。。

さて、ブログ同様、この本でも甘いもの好きな彼女らしくお菓子のレシピが充実しています。どれを作るか迷いつつも、わたしが最初に作るのは、やっぱりこんな感じのもの
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チョコレートとハイビスカスのクレームブリュレ(Creme Brulee Chocolat Hibiscus)。クレームブリュレのカスタード生地にチョコレートが入るのはそれほど珍しくないですが、そこにハイビスカスの風味をつけるというのが何ともそそられます。先日、この企画の第1弾で作ったライム風味の冷たいハイビスカスティーは、さわやかな酸味が夏らしくてよかったけれど、こうやってクリーム生地に混ぜてもよく合っていました。チョコレートと合わさると、なんとなくラズベリーのような風味がしたような。チョコなしで、クリームに抽出した段階でも結構おいしかったので、これはまた何かに使ってみたいです。

さて、何だかチョコのお菓子ばっかり作ってたみたいですが、、、チョコじゃないものも作っております。
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リコッタクリームとマンゴー マカダミアナッツクランチ添え(Creme de Ricotta a la Mangue, Croustillant de Macadamia)。ライム果汁をふった角切りのマンゴーに、リコッタチーズと生クリームを合わせたクリームを載せたところに、マカダミアナッツやオートミールをメープルシロップやライムの皮をからめて焼いた、グラノーラのようなカリカリのトッピングをたっぷり添えます。材料からして、もろにわたしの好みなんですが、まさに思ったとおりの味。うまーい。

ところで、この本でClotildeも書いていますが、最近フランスでは料理やデザートをグラスに盛り付けるのがはやっているみたいです。前からなかったわけではないけれど、ここのところ特に目立つような。去年あたりフランスで買った料理の本でもそういうスタイリングが目立っていたし、最近のフランス版Elle a Table でも、グラスに盛り付ける料理の特集がありました。夏に向けて、見た目がさわやかなので、わたしもいろいろ試しそうです。
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以上、これらはだいたい1週間くらいで作ったもの。どれも見栄えがするのに作るのは至って簡単なものばかり(そういうレシピをわたしが選んでいる可能性もありますが)。旬の食材を使ったらこんな感じになりましたが、他にも試したいものはいろいろあります。こちらではsatokoさんが発売直後に本を入手されて(うらやましかった…)いろいろ試していらっしゃいます。わたしが選ぶと、こういうちょっとひねった感じの料理が多いですが、牛肉のブルゴーニュ風煮込みとか、卵のココット、タルトタタン、レモンサブレなど、なじみ深いフランス料理のレシピも多数ありますよ。


というわけで、ここらでいいかげん企画のご案内を。

***

見て作って楽しむ海外の料理本 (3)

品目: Chocolate and Zucchini
   (Clotilde Dusoulier. Broadway [US] / Marion Boyars Publishers [UK], 2007) (ともに英語)

対象: US版・UK版 1冊ずつ2名様
  ご希望者多数の場合は抽選とさせていただきます。

ご応募のしくみ:
  この記事のコメント欄に、「本希望」の旨を明記してコメントを残してください。
  お住まい(または本の送付先)が国内か海外か明記ください。
  特にご希望がある方は、US版とUK版のいずれかをご指定ください。

締め切り: 2007年6月30日(土) 日本時間深夜(23:59)まで
  日本時間7月1日0:00以降のご応募は無効となりますのでご注意ください。時間はブログのコメント送信時刻を基準にします。
  締切を過ぎましたので、ご応募の受付は終了しております。
  たくさんのご応募をいただき、どうもありがとうございました。


その他、応募詳細および企画の趣旨について、必ずこちらをご一読ください

  ● 本ご希望をいただく際には、以上および別途ご案内記事の記載の条件にご同意いただけますようお願いいたします。ご希望のコメントをいただいた方は、当該条件にご同意いただけたものとみなします。

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思えば、ブログそのままにチャーミングなClotilde本人と初めて会う機会があったのが一昨年の6月のパリ。そのときに、出版がほぼ決定したという話を初めて聞いたのでした。あれからちょうど2年。その間、ブログで出版決定の発表があったのはもちろん、執筆の進行状況から、出版日の発表、本出版記念のサイン会ツアーの日程、そしてこの5月の北米での発売と同時に行われたサイン会ツアーの様子まで、逐次ブログで報告されていて、それを追いながら、ああ、本当に本当なんだ、と実感を深めていったものでした。

いずれはフードライターになりたい、と当初プロフィールに書いていた彼女が、各方面でブログが紹介され、今やフルタイムのフードライターとして欧米のメディアに頻繁に記事を執筆し、既に決定している次の著書の出版に向けて進んでいる姿を、たくさんのファンが見守ってきたと思います。わたしもそのひとりとして、この本の出版をずっと心待ちにしていました。そうして手にした本は、ブログそのままに、カフェでおしゃべりをしているような文章に、パリの風が感じられるすてきな本でした。
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(この写真はその2年前のパリの記事より。初夏の光がまぶしかったっけ[遠い目]。そういやこのときカメラがぶっこわれたんだっけ[さらに遠い目]。)


さて、この本は現在US版(アメリカ)とUK版(イギリス)が出版されています。基本的に内容はほぼ一緒だそうですが、出版社もデザイナーも市場も違うせいか、本の装丁(表紙、ページのレイアウト、フォント、写真の順番など)がかなり違います。

こちらで本人が簡単に違いを説明していますが、実際にレシピを使う際に影響してくるのは、材料の分量の表記が違う点ではないでしょうか。基本的に、本シリーズの前の2冊と同様、US版ではアメリカ式に材料は容積(カップなど)が中心で、重量はオンス、長さはインチといった単位で表示されているのに対し、UK版では日本と同様にグラム・センチメートルが使われています。現時点でわたしが自分用に持っているのはUS版ですが、どちらが好みかは、まあ人それぞれだと思います。
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ときに今回の企画では、当初はUS版を扱う予定だったのですが、思い立ってUK版も入手したので、それぞれ1冊ずつ差し上げることにしました。ということで、特にどちらかをご希望になる場合、ご応募のコメントをいただく際に、(本ご希望の旨とお住まいのほかに)US版・UK版のどちらをご希望かお書き添えください。どちらでも構わない場合は特に記載の必要はありません。それによって当選率が変わるかどうかは、ご希望者全体の傾向によるので何ともいえませんが。

*最後にもう1点。これで今回の企画の3冊がすべて出揃いましたので、締め切りを決めました。上にも記載したとおり、今から約1週間後の6月30日(土曜)いっぱい(日本時間23:59まで)とします。これに伴い、先の2冊(第1弾第2弾)も同日を締め切りとします。3冊のうちいくつご応募いただいても構いませんが、ご応募のコメントはそれぞれの記事にお願いいたします。あわせて、共通のご案内記事も、必ず(もう1回読んでるよ…という方もいま一度)目を通していただけますようお願いいたします。


はぁ、、例によって長~~い記事になってしまいました。まだ近日中に作る予定のものはいくつかありますが、既に作ったものを最後にもうひとつ。
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チョコレートづくしのクッキー(Biscuits Tres Chocolat)。生地にココアと溶かしチョコを混ぜ込み、さらに刻んだチョコとカカオニブを混ぜて焼いた、文字通りとってもチョコレートな(very chocolaty)クッキー。ちなみにこちらでレシピが見られます(UK版)。

チョコ好きなフランス人の例に漏れずチョコがお友達のClotildeいわく「もしチョコレート店がチョコチップだったとしたら、パリは大量にチョコをちりばめたチョコチップクッキーといったところ」とは、まさに彼女らしいユーモアあふれる喩えですが、これはまさにそんなクッキーです。たまたま、チョコレートもココアもカカオニブもValrhonaのものがあったので、ヴァローナづくしの、ちょっとぜいたくなクッキーになりました。チリを入れてもいいよ、とレシピにあって、そうするつもりだったのに入れ忘れました。。また作ろう…。

って、なんだか結局、やっぱりチョコレートばっかりなのでした。ま、たまにはいいですよね(たまにか?)。
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それでは、ご案内記事をご確認のうえ、ご希望の方は応募お待ちしております。ご当選者は、締め切りの翌日(7月1日)以降数日以内に3回分まとめて発表します。ちなみに上の写真は、さらにさかのぼって4年前!の今頃パリを訪れた際の写真。ちょうど夏至の頃で、これは夜の10:50(!!)。ようやく暗くなって建物がライトアップされたのがこんな時間だったものでした…。
by zo.chika | 2007-06-24 03:44 | 一日一膳