冬深まり、色失せる山奥。
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古今東西、和洋折衷、種々雑多
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知らないうちに、巷にはいろんなものが出ていて驚きます。そうでなくても引きこもりがちの生活パターンで、世間の流行り廃りにも疎いし、そこへ持ってきてしばらく日本にいなかったりするものだから、たまに町の百貨店などでふと立ち止まって辺りを見回したりした日には、知らないものばかりで浦島太郎のような気分になります。
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先日、野菜コーナーで見かけたトマト。トマトとひと口にいっても今はいろんなものが溢れているなか、ひときわ異彩を放っていたのがこれ。「織部」と書かれたそのトマトは、わたしが見つけたときは薄茶がかった緑で、まずは日本でもグリーントマトってあるんだぁ、と思って立ち止まったのでした。熟するにしたがって赤茶みを増してきます。名前の由来は、想像通り、焼き物の織部にちなんだものだとか。確かにそんなイメージ。

どうやって食べてもよいらしいのですが、せっかくなので少し和風に
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トマト+バジル+モッツァレラチーズのサラダ、カプレーゼをずずずずずいっと和の素材に変えて、大葉+みょうが+豆腐。が、しょうゆとごま油をかけて食べたいのをこらえて(?)、塩こしょうにオリーブオイルで、和風というか和洋折衷。これが妙においしかったです。トマト自体は、今はやりの(?)トマトのように驚くほど甘くはないのですが、酸味がほとんどなくて、上品な味。

ところでこのトマトは交配種のようですが、この名前といい、渋い色といい、とっても日本ぽいとも言えるのだけれど、そういえばアメリカにある在来種(heirloom)のトマトでもこういう色はあったなぁと思い出す(しかもこのときもカプレーゼにしていた)。

ちょっと変わった交配種といえばもうひとつ 
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鮮やかな黄色が印象的なじゃがいも「インカのめざめ」。もうしばらく前から出回っているので、ちょっと変わってもいないかもしれませんが(汗)、わたしは自分で実際に買ってきて食べたのはつい最近のこと。栗やかぼちゃを彷彿とさせる甘さ、と話に聞いていたとおり、ただ加熱してそのまま食べても、まるでさつまいものような味。いや、さつまいもほど甘くはないのですが、ほくほくとした触感とか、味が似ているなと。

というわけで、電子レンジにかけて潰してメープルシロップとバター(または生クリーム)を少し入れてスイートポテト風、なんてのもやったのですが、せっかくなのでもう少し手をかけたお菓子も。
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いもプリン。えー、当初は普通のかぼちゃプリンのように卵と砂糖とクリームを入れて作るつもりだったのですが、直前に気が変わって、砂糖なし・卵なし・乳製品なしのマクロビオティック路線へ。ずいぶん前に作ったかぼちゃのチーズタルトのレシピからタルトを省き、かぼちゃを「インカのめざめ」に替えて作成。メープルシロップを添えて。

ええと、結果からいうと失敗しました(汗)。敗因はいもを目分量で入れた(おい!)ところでしょうか。どうも量が足りていなかったようで、いも以外の材料の味のほうが強く出てしまって、マズくはなかったけど、なんだかなぁ、という出来上がりに。。。やはりお菓子は計量しないとだめですねぇ(当たり前)。いいかげん量りを買わねば。

気を取り直して、交配種…というか、和洋融合なお菓子をひとつ 
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もちクリーム。平たくいうと大福なんですが(って身も蓋もない)、いろんなフレーバーをつけた餡と生クリームを大福の皮で包んだもの。初めてこの店を見たときは、へーっと思ったのですが、言ってみれば雪見だいふくと同じ路線ですね。

もっとも、雪見だいふくよりもフレーバーは多彩。このとき買ってみたのは手前から桃、赤ワイン、ミルクティー。
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…買って帰ってから気づきましたが、なんか地味な色の組み合わせになってしまった。。もっと黄色とか緑とか鮮やかな色もあったのですがね。それぞれ、餡の部分にフレーバーがついていて、おいしいんだけど、個人的には「餡」の味が意外と強く感じたかも(←あんこ苦手な人)。

***

このもちクリームもそうですが、今、お菓子屋を覗くと、ありとあらゆる味と組み合わせが溢れています。チョコレートにハーブを入れるのも、ジャムにスパイスをきかせるのも、ケーキにバルサミコ酢をしのばせるのも、いまや珍しくもなんともないですね。

昔から、食べ物に関しては組み合わせの変わったものが好きで、新しい味を見るととりあえず端から試したものですが、ここ数年は、あまりにそういう「変わった」組み合わせが普通になりすぎて、感覚が麻痺してきた気がします。以前なら、変わったフレーバーのチョコレートやお茶を見つけると、あれこれ試すのが楽しみだったのに、最近は、端から試すどころか売り場の前を素通りしてしまうほど。…それって、年取った証拠?とも思えますが、単純に、種類が多すぎて全部試すのが不可能なので、よほど「おっ」と思わないと、手が伸びないのです。

で、最近、「おっ」と思ったもの。
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チョコがけアーモンド、なんですが、チョコレートがラプサンスーチョン風味のホワイトチョコなのです。タルトで有名なキルフェボン、いつもは素通りなのに、先日はなぜかこの缶に目を奪われてしまった。食べ物については基本的に缶とか瓶とか「入れ物買い」はしない中身重視派のわたしですが(ケチともいう)、これは何だかかわいいなぁと。で、中身をみて、チョコがラプサンスーチョン風味というのでお試し決定。

お茶の風味がついたチョコは別に珍しくないけれど(自分でもいろいろやってます)、ラプサンスーチョンを使ったのはあまり見かけないと思うのは、わたしがラプサンスーチョンが苦手だからそう感じるだけしょうか。このお菓子については、控えめに利かせたラプサンスーチョンのスモーキーな香りが甘いホワイトチョコと合っていて、なかなかおいしかったので、この組み合わせ、自分でも今度何かに使ってみようと思います。


あ、話がそれましたが、「変わったもの」が、もはや別に変わっていないようになってしまった、という話でした。
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唐突ですが、大好きな京都の和菓子屋さん、老松の季節限定菓子「夏柑糖」。昔は、これのためだけに夏に京都に行きたいと思ったものですが、最近では通信販売もしていますね。使ったことありませんが。これは先日、百貨店のちいさな催事で期間限定で出ていたのを、偶然通りかかって見つけて、嬉しくって迷わず1個買って帰ったもの。

今では数少ない、純粋な種の夏みかんをくりぬいて、その果実と砂糖、寒天だけで作った、これ以上ないシンプルなお菓子。目先の変わった新しい味の組み合わせ、新しい品種の洪水におぼれそうになって、いろんな意味でこういう「原点」のようなお菓子に戻りたくなった…というわけではなくて、実はこの日、八百屋で「河内晩柑」を見つけて夏柑糖を思い出し、それに似せてゼリーでも作ろうと思っていた矢先に、ほんとうに偶然、本物に出くわしたのでした。
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はっきりと苦味を感じる、さわやかな味を久しぶりに楽しめて嬉しい。

というわけで、ニセ夏柑糖はまた改めて、近日中に。たぶん、わたしのことだから何かしてしまうのでしょうね。飽きたの麻痺したのと、何だかんだ言ってもやっぱり、ちょっと変わった「何か」を試してみずにはいられない性分なのでした。
by zo.chika | 2007-04-22 22:53 | 一日一膳