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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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日本でも冬の味覚
春が来る前に(もう来てるのか?)慌てて駆け込み
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ホントにホントの春が来る前に、日本に帰ってきたからにはとりあえずコレは押さえておかねばなるまい、というのはまあ、ぶっちゃけ後知恵なんですが、落ち着いたところで買いに走ったのが柚子やみかんなどの冬のかんきつ類。イギリスでも冬のかんきつ三昧していますが、あちらにいたときから、日本に戻ったら作ろうと思っていたものがあったわけでした。まずはこれ
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マンダリンとりんごのリゾット。みかん果汁を加えて炊き上げたリゾットに、バターでソテーしたりんごとみかんの実を加えて食べるもの。レシピは、へえ~と驚く斬新な組み合わせのお菓子がもりだくさんな『杉野英実のデザートブック』(柴田書店, 2003)より。そういえば銀座のお店はまだ大行列なのでしょうか。

で、これは前々から試してみたいとは思っていて、それを実行したので、それはそれでよかったのですが、正直、ものすごく味に期待をしていたわけではなくて、実際食べてみても、まあこんなもんかね、という感じ。。。果物を使うリゾットといえば以前いちごのリゾットを作っていますが、あちらは食事のリゾットで、今回のは甘いお菓子なので、そういう意味では目先が変わっておもしろいかもしれません。

さて、今回はリゾットは実は「ついで」で、イギリスにいたときから作ろうと思っていたのはこちら
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ゆずとしょうがのライスプディング。元レシピ(Waitrose Food Illustrated [Jan 2007]、こちらでも見られます)ではオレンジを使いますが、せっかく日本に帰ってきたので柚子を使用。で、元レシピではステムジンジャー(イギリスでよく見るしょうがのシロップ漬け)を使っていて、せっかく日本に帰ってきたので普通に生のしょうがに代えてもよかったのだけれど、せっかく以前イギリスから買って運んできた瓶詰めのステムジンジャーがあったので、こちらはそのまま利用。

米、牛乳、クリーム、刻んだステムジンジャー、ゆずの皮のすりおろしを型に入れて低温のオーブンで2時間放置するだけのこれ、まさに調理というより放置という表現がふさわしい一品です。(実は上記のリゾットはその放置時間中に作ったもの。)作り始めてから気づいたのですが、分量中に砂糖は入らずステムジンジャーの甘みのみ(それも生しょうがで代用しなかった理由のひとつですが)。出来上がりはほんのりやさしい甘さでした。これもまあ、感動的においしい!というお菓子ではないと思うのですが、ほっとする味。冷やして翌日食べたのもなかなかでした。

でも、正直言ってわたしはやはりこっちのほうが好きですかね。(イギリス滞在中もしっかり食べましたー。)はい、コメを甘くして食べるなんてキモチワルイと引かれようが非国民となじられようが、実はライスプディング好きなわたしでした。でもおはぎは苦手です(あんこ嫌いなので)。しかし、せっかくブログを見に来ていただいた方に、甘いコメのお菓子だけでは微妙に申し訳ないので(?)、ついでにもうひとつ
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うずら卵の目玉焼き…?ではありません。これはきんかん白玉。単に、半割りにして種を除いた金柑を、丸めた白玉生地にえいっと埋め込んでふつうに茹でるだけ。たまたまレシピを見つけて、今の時期、みかん、柚子と来たらきんかんだよね~というわけで(そうなのか?)作ってみたら、なんかこれ、目玉焼きみたいだーと思って急遽、上のような写真になったのでした。シロップははちみつを水で薄めて柚子の絞り汁を少し加えて作成。これ、結構おいしかったです。きんかんのポクポクした歯ざわりと白玉のもちもちした食感がおもしろい。よく考えると白玉も原料は米なわけで、甘い餅といい大福といい、米粒の姿がなくなれば甘くても抵抗はないんですよね(おはぎはよくわかりませんが)。


こうやって、何やら変わったブツを作って、見慣れた皿に盛って写真を撮ってつらつらとブログに載せていると、ああ、普段のこのブログに戻ったなー、と思われたりするのかなあ、などと勝手に思いつつ。
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で、今年の東京、暖冬で春一番も吹いたそうですが、うわさどおりロンドンより寒いです。先日は外を歩いていて耳がじーんと冷たくなったし(ロンドンではなかったのです、雪は降ったけど)。びしーっと澄んだ青空とか、脚や背中の肌が乾燥して痛くなってくる感じとか、ああ、東京の冬だと実感。でも鍋は食べてないです。その前にホントに春になっちゃいそうですねえ。
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by zo.chika | 2007-02-26 21:04 | 一日一膳