冬深まり、色失せる山奥。
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南の島の秋: タスマニア島 (5) - 最終日
タスマニア(事実上)最終日





本日は島の下から上までがつっと移動 
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しかも、本日は最終日にして(わたし的に)最大の見どころである、Wineglass Bayに行く日なのです。前の晩寝不足だったけど心ははやります。
…はやっているのに、、午前中は途中のRossという町に寄るのだと。なんでも、『魔女の宅急便』のモデルになったといわれるパン屋があるんだと。そ、そんなの別にとばしていいのにぃ~、、、と思いつつ、パン屋の目の前に止まったバスから下ろされる。約1時間後に集合とな。朝のお茶休憩に1時間もいらないのになあ(ぶつぶつ)。
イースターの週末の静かな朝、小さなパン屋の前は静まり返り
小さな店内はツアー参加者でおもむろに混み合っていました。とりあえず、ホットチョコレートと、ベイクウェル・タルトを購入。どっちも、まあ、はい、ええ(ごにょごにょ)。甘かったです。

タルトはそうそうに腹に収めてから、他の参加者にくっついて、道をぷらぷらと歩き出す。なにせ興味がなかったので、どこに何があるかという説明もぜんぜん聞いていなかった(汗)。
そこで改めて周りに目をやると、人気のない通りは、並木と落ち葉、芝生ですっかり秋色をまとっていました
通り沿いのそこここにベンチやテーブルが置かれているのですが、座る人もなく、落ち葉も落ちたままの姿で広がり
一本道はやがて坂になり、のぼりきった丘のうえには教会が経ち、町と田園風景を見晴らしていました
Rossは、パン屋の町ではもちろんなくて、どちらかというと橋のほうが知られているようです。まあ、普通の橋なんですけど、、
どこもかしこも時が止まったような町でした。

こうして静まり返った小さな町を歩き回っているうちに、あっという間に1時間。その間、イースターの週末の朝とはいえ、地元の人らしき人はまったく見かけず、本当に人が住んでいるのだろうか、と思わずにはいられなかったほど。その静かさかげんが、時の止まったような町の印象をいっそう強くしていたように感じられました。前日のPort Arthurに続き、まったく期待していなかった場所が実際に来てみたら意外と素敵で気に入った例でした。

時間の感覚がなくなって不思議な感覚のままバスに乗り込み、さらに北上して、いよいよ待ちに待ったWineglass Bay
…への入り口に到着。実はワイングラス・ベイの姿を見るには、少なくともここから30分強は歩かないとならんのです。本日のメニューは、①ワイングラス・ベイを見下ろす展望台(往復1時間)、②ワイングラス・ベイのビーチ(同2時間半)、③ワイングラス・ベイを見下ろすMt. Amos(往復3時間)のいずれかのコース。①は②の途中にあるので、まあ、ほとんどの人が①+②というコースを選択していました。

ということで、いままでの4日間とは比べ物にならないほどよく晴れ上がった空の下、ビーチに向けて出発。
ごつごつした岩道をのぼったりおりたりしつつ進みます。今回、ツアー前半に一緒になった日本人の女の子が、ワイングラス・ベイに下りる道がツアーのなかでいちばんつらかった、と言っていたので、雨のなか滝まで歩くよりもつらいんだろうか、とややびびっていたのですが、今日は晴れているせいもあり、道自体は特に悪くない。
適当に立ち止まりながらずんずんと進んでいくと、、おおっ!見えてきた~~
…と思ってから先が結構長かったのですが(汗)、あちらこちらで目にしてきた、あまりに有名なビーチの姿を想像しながら、とにかく歩く
ついた
ついたあ~~。白い砂に真っ青な海が広がるビーチ。ちょうどそれほど混んではいなくて、なんとなくハワイのあのビーチと感じが似ていないこともないけれど、こちらは人が少ないぶん(そして歩いた距離的にも)、秘境に近い感じ。海の色も、こちらのほうが濃いような気がしました。
ここで昼食をとったあと、ぼーっと波を眺める。いつまでもぼーっとしていたかったけれど、時間の限られたツアーのこと、そろそろ上に戻らないと時間が間に合わなくなる、というわけで、結構あっさりビーチを後にしました。これなら1時間以上歩いた甲斐はあったなーと思いながら。
…思ったのは確かなんですが、いちばん大変だったのはここから。ビーチに下りる最後の20~30分の道のりがかなり急だったので、帰りはたいへんそうだなーなんて思ってはいたのですが、これがかなりきつかった。普段の運動不足ももちろんあるのだけれど、かなり、息が上がりました(ぜいぜい)。

いちばんきつい部分を登りきったところで、ちょっと道をそれて展望台へ(おそらく、ふつうは展望台で全景を見てひとしきり感動してからビーチに下りる、というのがより盛り上がるルートだったと思うのですが、、順番を誤りました 汗)
そこには、何度も写真で見ていたビーチが、ほぼそのままの姿で広がっていました。
もちろん、息を呑むような光景であったのは確かなのですが、着くなり気がついたのは、ワイングラスの底のような形をしたビーチの一部、写真では手前のほうが木に隠れて見えないということ。ちょっと高い岩のうえにのぼったりしてみましたが、変わらず。ワイングラスの全景を見るためには、Mt. Amosなど、他の場所からでないとだめらしい、とここに来て気づいたのでした…。

やはり、もう1回来なくては。と決意を新たにしました。
駐車場に戻る途中、反対側のビーチをのぞむ。ワイングラス・ベイを擁するFreycinet National Parkはとても広く、ここのほかにも多くのビーチや山歩きコース、宿泊用のロッジなどが充実している模様。夏の間はロッジは特に人気で、事前に申し込みしたなかから抽選であたらないと泊まれないほどだとか。うーん、でもいつか来て泊まってみたい。

感動と日差しで頭がぼーっとしながら(?)バスに乗り込む。ワイングラス・ベイは、5日のツアーの最後を飾るにふさわしい、間違いなくクライマックスでした。
なんつって、すぐ近くのColes Bay(たぶん。よく覚えてない)にも一瞬、止まりましたが。それにしても真っ青な空。一年を通して雨がちな島の西側と比べ、こちらの東岸は概ね晴れが多いのだとか。ハワイと逆だな~。

この後は、Launcestonめざしてバスは一路南西へ
、、、と、思っていたら、まだ行く先が残っていました(←ホントにツアーの日程を把握していない人 汗)。もう終着点に移動するだけだと思ってバスのなかで爆睡しかけていたので、寝ぼけまなこのままバスを降ろされました。なんか、動物園みたいです。名前も忘れました(汗汗)。
タスマニアンデビル。意外とちっこい。寝てました。
ウォンバット
コアラも。 意外とかわいくなかった…(-_-;)


帰り際にもう一度タスマニアンデビルのところを通ったら(上の写真のとは別ですが)、起き上がって歩いてました
あくび中。黙ってると(?)犬みたいですが、口をあけるとすごい形相ですねえ。
タスマニアに来てもタスマニアンデビルなんて見ると思っていなかったし、その予定(?)はなかったけど偶然コアラも見られたし、カンガルーは以前(野生のやつを)見てるし、いちおうオーストラリアの動物、ひととおり制覇(←それは言いすぎ)。

この後は、ホントにホントにLauncestonを目指して走るのみ。
真っ青な海が見えなくなるまで外を見る
車は山道に入り、うつらうつらとしているうちに空の色がだんだん変わり始め
タスマニア最後の夕暮れを見ている間に眠りにつき、Launcestonに到着する頃にはとっぷりと日も暮れていました。

***

わたしの5日間のタスマニアの旅はこれでおしまい。ツアーで仲良くなった人々とも、ツアーの途中やこの最終日で別れを告げ、翌日は昼過ぎの飛行機に乗って島を発つだけ。長いようで短かった、いろいろ思い出のつまった5日間でした。

何年も前から来てみたかったタスマニア。友人がタスマニアのとりこになって何度も足を運び、話を聞いたり写真を見たりしているうちに、自分もいつか行ってみたい、と思うようになったものの、実際に島のことはほとんど知らないままツアーに飛び乗りました。事前に持っていた限られた知識や思い込みとは少し違う場所でしたが、つきなみだけれど大自然に包まれて歩くという部分は想像どおりでもあり、想像以上でもありました。

また今回はこういう団体ツアーに乗ったのも初めてのことで、ツアーなりの制限はもちろんありましたが、自分では行こうとも思わなかったであろう場所に行けたこと、そして同じく旅を愛する人々と出会えたことは、とても貴重な体験でした。またタスマニアに来たら、同じツアーに乗ることは当然ないとは思うのだけれど、今回のツアーで気に入ったところ、そして今回見逃したところをもっとじっくり見てまわりたいと思っています。
本当は夏の間に来るつもりでいたタスマニア。夏がすっかり終わったのは認識していましたが、その代わり、思いがけなく美しい秋景色を堪能することができました。でも、次に来るならやはり天気の安定した夏かな。

1日目から始まって2日目3日目休憩(タスマニアをしのぶディナー)をはさんで4日目、そして5日目の今日まで、だらだら長い滞在記をご覧になってくださった皆様、どうもありがとうございました。主観的な話ばかりで、タスマニア旅行を考える方の参考にはあまりならないと思いますが、いいとこだったー!という感想が少しでも伝わっていればいいな、と願っています。

ブログ記事以外にも、写真のスライドショーに目を通してくださった方にも感謝しています。5日目の画像はこちらから。万が一、タスマニア画像全250枚弱!を全部通しで見たいという場合(そんな人はいないと思いますが)、こちらからどうぞ。
ちなみに上の紅葉をまとった壁は最終日、出発前にLauncestonを少し歩いたときに街中で撮ったもの。今回はタスマニア土産などを買う余裕もほとんどなく、最後にワインを数本買った程度(タスマニアはワインも有名みたいなので、ワイナリーめぐりもしてみたいものです)。買ったワインを抱えて次に向かったのはこちらオークランド。というわけで旅話はニュージーランド編に続きます。
by zo.chika | 2006-05-28 23:51 |