冬深まり、色失せる山奥。
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今からちょうど1年ほど前、当時住んでいたハワイからアメリカ本土に行く途中に、ロサンゼルスに立ち寄る機会がありました。正味1日半の滞在中、あっちゃこっちゃと買い物して回ったうちの、重要な目的地のひとつが料理本専門の本屋。そしてその日は偶然にも、本のサイン会が行われた日でもありました。




新著のPRでイギリスからアメリカに来ていたのは、イギリスの有名フードライターであるNigella Lawson。わたしのLA滞在日が決まったあとに、彼女のサイン会がその日にLAである、ということをLA在住のお友達Joyceさんから教えてもらっていたのでした。

ナイジェラ・ローソンの名前は知っていたけれど本は1冊も持っていなかったわたし。でもせっかくの機会だし~、とミーハーに出かけてきました。件の本屋Cook's Libraryでは、彼女がPRしにきていた新著の料理本ではなく、それ以前から気になっていたお菓子の本を購入。さて、あとは本人が来るのを待つだけ…と思っていたら、小さな本屋の店内に設けられた小さなスペースに、ふっと本人登場。まだお客は10人程度だったので、ほとんど待たずにすぐにわたしの番がきました。

サインと、Happy Baking!というメッセージを書いてもらいつつ、ちょろっと雑談。この本のなかで自分がいちばん気に入っているレシピはどれですか、と尋ねると、彼女はうーんそうねえ、と言いながら本をぱらぱらとめくり、「これがいちばん、とひとつだけ選ぶというのは難しいけれど」と断ったうえで、簡単でおいしいから、とブラウニーを挙げました。そして、「でもほんとうは、このアップルパイが大好きだって言わずにはいられないの。作る時間があれば、なんだけれど」と言いました。
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それがDouble Apple Pieでした。買った本はHow to Be a Domestic Goddess: Baking and the Art of Comfort Cooking (Hyperion, 2001)(US版)。実際、ナイジェラがこのアップルパイがお気に入りであるということは、このレシピのページにも書いてありました。ダブル・アップルパイという名のとおり、ここではりんごを2種類使います。煮崩れしづらいCortlandで歯ざわりを、加熱すると柔らかくなるMacIntoshはピュレにしてなめらかな口当たりを出すというもの。わざわざ2種類のりんごを使うのもおもしろいけれど、それに加えてパイ生地にはチェダーチーズ入りというところも、かなり興味をひかれました(その後、りんごとチェダーの組合せはマフィンで試したりしています)。

あれから1年。その間、この本のお菓子はいくつも試しているけれど、いつもこのアップルパイのことが頭にありました。そしてこの秋、りんごが山ほどあるので、今作らずにいつ作る、というわけで思い切って作ってみました。
(いつもにまして前置きが長くてすいません。。)

これも本に書いてあることですが、このパイは決して作るのが難しいわけではなく、フィリングを2種類用意するので、そのぶん手間と時間が余計にかかるというだけの話。しかも、ひとつひとつはそれほど時間がかかるわけでもありません。今回は、手元にあったふじと王林を使用。王林はバターでソテーして、砂糖と卵、ナツメグとクローブを加えてミキサーにかけてピュレに。ふじもバターでしんなりするまでソテーしておきます。すりおろしたチェダーチーズ入りのパイ生地とともに型に入れて焼けば出来上がり。
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ところで。わたしはアップルパイというのが実は昔からそれほど好きではなかったりします。加熱したりんごにあまり執着がないせいもありますが、思うに、りんごとシナモンの組合せがそれほど好きでないのです(シナモンは、他のものと併せて使えば好きだけれど、シナモンだけが効いているのが苦手)。だから、このアップルパイのレシピではよくあるシナモンではなくナツメグとクローブを使うというところに惹かれました。あと、りんごから出た水気でしんなりしたパイ皮もちょっと苦手(だからアップルパイよりもクランブルのほうが好き)。なので、パイ生地がべしゃっとしないように、型には敷かずにりんごの上にだけかぶせるようにしました(ちょっと厚すぎましたが 汗)。

こうしてできた、わたしの嫌いな要素の少ないアップルパイ。焼きあがって少し冷めたところを食べたら、これが、おおっというくらいおいしかった。2種類のフィリングの歯ざわりの違いを楽しめるのもさることながら、砂糖がかなり控えめで、りんごの甘みとチェダーチーズの塩味が引き立ちます。ピュレのほうは、自分では卵っぽさが若干気になると思ったのですが、カスタードのような風味でおいしい、との感想もあり、言われてみればそうかあ、と勝手に納得(←単純)。ちなみに、翌日にはがくんと味が落ちていたので、作ったらすぐに食べるのがよさそうです。

同じくアップルパイ嫌いの母も、これはおいしい!と喜んでくれたので、作った甲斐があったというもの。自分でも、これならいける、と思ったので、今後アップルパイを作るときはこのやり方にしようとうっすら決意。ナイジェラありがとう。

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