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冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
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古くて新しい
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わたしにとっては。





梅雨の晴れ間に、と言うには晴れてる日も多いけれど。
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週末、遠方より来客がありました。家族の古い友人ご夫妻。わたしにとっては、小さい頃からお世話になった、大好きなおじちゃんとおばちゃんという存在です。わたしは2~3年ぶりにお会いしました。


いろいろお土産を持ってきてくださったなかで、特にわたしに、と。
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旬の果物!というわけでメロンと枇杷。どちらも初物~。


それにしても、メロンももちろん立派ですが、びわの大きなこと!こんな大きいの初めて見ましたよ。長野県はいろんな果物を栽培しているようですが、びわを作っているという話は聞かないし、店でも信州産のものは見たことがありません。こんなに立派なのはなおさら。


わたしがお菓子を作るのが好きなのをご存じなので、「よかったらどうぞー」と言っていただいたので、遠慮なくその場で加工させていただきましたーー。
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びわのコンポート。特にひねりはありませんが、、。お気に入りのこの本と、こちらのレシピあたりをだいたい参考に、バニラビーンズ、レモン(皮としぼり汁)、白ワイン、はちみつで煮てみました。元がよく熟れて甘いびわだったせいもあり、糖分はそんなに入れなかったのにしっかり甘くなりました。バニラとレモンの香りもあいまって、煮汁(シロップと呼ぶべきか、、)もおいしかったです。


で、一緒に写っている、それ。
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びわのブランマンジェ、と呼んでおきましょうか。これ、びわの種で香りをつけてあるのです。


びわのレシピを探していたら、びわの種を使って作る杏仁豆腐、すなわち枇杷仁豆腐(?)というのが結構出てきたのです。杏仁豆腐は、元来は杏の種(「杏仁」)を使って風味づけをしているわけですが、ビワもアンズの仲間(のようなもの)なこともあり、種にも似た香りの成分が含まれているようです。知らなかったー(わたしだけ??)。


興味をひかれたので、種があるついでに作ってみました。作り方はこちらで。
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種の表面のこげ茶色の皮をぺろっと剥くと出てくる、乳白色の部分を使います。この時点ではそれほど香りはせず。


しかし、杏の種と同様、びわの種は薬用に供される一方で、量を誤ると毒にもなるので、食用にするときはごくごく少量にする、ということらしいので、しっかり香り付けを・・・と量を増やしたい気持ちをぐっとこらえてレシピに書いてあるとおりの量で作成。


刻んでいるとだんだん香りがしてきました。まさに杏仁豆腐!という感じの、アーモンドのような独特の甘い香り。
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出来上がりは、ほんのりと嫌味なく香る程度。なかなかよくできました。


皆が近所にランチに出かけている間にちゃっちゃっと作って、おやつにしてもらおうと思っていたのに、戻ってきたらもう帰っちゃう!というので、コンポートだけちょこっと味見してもらいました(ブランマンジェはまだ固まっていなかった)。びわをバニラで煮る、というのが珍しかったみたいです。そういえば日本では一般的に生食が多いような。


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・・・さて、正直に言いますと、わたしは枇杷は大好き!というわけではないのです。果物ならだいたいなんでも好きだけれど(例外:いちじく、柿、あんず。<一部克服)、びわは、特に苦手というわけではないけれど特に好んで買うというほどでもなく。だってあんまり味がしない気がするので・・・。


なので、わたしにとって枇杷は、昔からある果物のわりには、ほとんどなじみがなかった果物。今まで短い旬の間に見かけても、手に取ることはほとんどなかったので、今回こうして到来物で加工する機会があってよかったです。生でも食べて、記憶していたよりも甘くて瑞々しかったけれど、個人的には火を通したほうが好みでした。
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でも、今まで店でも素通りしていたびわも、来年以降はシーズンに1回くらいは手に取ってしまうかも。初夏の楽しみがまたひとつ増えた、かな。
by zo.chika | 2012-06-24 23:54 | 一日一膳