冬深まり、色失せる山奥。
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最後の紅
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今年も色づいてきました。
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朝晩は日増しに涼しくなり、信州の山はりんごの季節もいよいよ本番を迎え、店にもいろんな種類のりんごが並ぶようになりました。


そんななか、10月に入り、ひときわ濃い赤に染まって輝いているのが紅玉。これらの写真を撮ったのは今月の初め頃で(*一部昨年のものもあります)、既にこの通り色は真っ赤で、あとは完熟するまでもう少し待つ、という状態でした。
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昨秋まで数年間、信州は立科にある小さなりんご畑で採れたりんご(紅玉・ふじ)をインターネットを通して販売する試みを行い、大変有難いことに日本各地の多くの皆様へりんごをお届けさせていただく好運に恵まれました。


できれば細々と長く続けていけたら、と考えていましたが、ブログ上でも先日ちらっとお知らせしたとおり、本年は残念ながら事情によりインターネットを通したりんごの販売は実施しないことになりました。
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理由のひとつとしてはやはり人手不足があります。年寄りが少人数ではがんばっても手の回らないことが多く、いろいろな面でそろそろ限界かもしれない、という結論に至ったようです。


こちらの農家では、立科の何か所かに分かれて小さなりんご畑を所有していますが、来季からは大幅に栽培規模を縮小し、1か所だけ残すことに決めたそうです。
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所有している畑のりんごは大半が当地の主力品種である「ふじ」で、これは来年以降も(おそらく当面は)栽培を続けていくようですが、紅玉の木がある畑は今年いっぱいで栽培をやめることに決めたということです。


したがって、紅玉については、今度の収穫で最後ということになります。
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古いものでは50年以上前から実をならせ続けているという紅玉の木を切ってしまうのはとても残念なことで、わたし本人の勝手な思いとしては、できればもっと残しておいてほしい、というのが正直なところです。でも、わたしが代わりに責任を持って世話をできるわけでもなく、そもそもわたしの判断で決められることでもないので、農家の決断を尊重して、最後の収穫をありがたく頂くだけです。


もっとも、畑のことについてはまだ完全に決めたというわけでもないのだそうで、今季の収穫を終えてから最終的な判断をするようなので、来年以降も紅玉の木が残る可能性もゼロではないかもしれませんが、とりあえずは、今回が最後の収穫ということになります。
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そして最後ならばなおさら、少しでもこちらで販売することができればよかったかもしれませんが、残念ながら収穫量も人手も足りないため、今回の分は親戚や友人などに少しずつお裾分けするだけになりそうです。


特に紅玉は昨年からお待ち頂いていた方もいらっしゃって、ついにご期待に応えることができないまま販売終了となってしまうのは本当に心苦しいのですが、どうかご理解をいただければと存じます。
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さて例年、他所よりもだいぶ遅めに完熟で収穫するこちらのりんご畑も、いよいよ紅玉の収穫になります。わたしは今回は(も?)お手伝いできないのですが、真っ赤で甘酸っぱい最後の紅玉を大事にいただくのを楽しみにしています。


昨年まで、短い期間ではありましたが、ご縁あってりんごをお届けさせていただいた皆様には、この場をもって改めて御礼申し上げます。山の上の小さな畑で大事に育てたりんごを、全国各地の皆様へ直接お送りして、「おいしい!」というお言葉をいただいたことは、何物にも代えがたい喜びでした。今まで本当にどうもありがとうございました。
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当方の畑のりんごをインターネット上で一般に販売することはもうないかもしれませんが、機会がありましたら、ぜひ信州立科産のりんごを召し上がってみてください。わたし自身は、(大きな)思い入れと(多少の)ひいき目があって「うちのりんごが一番!」と思っていますが、このあたりで採れたりんごは、もちろんみんなおいしいですよ。


それでは、また。
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by zo.chika | 2011-10-20 21:26 | 季節