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チョコレートの週末
バレンタインデーだから、というわけではないけれど
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・・・というわけでもないけれど(どっちだ)、チョコレートのお菓子をがーっと作ってみた週末。





大事にしまいこんでおいたチョコレートの出番です。
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ダークチョコにミルクチョコ、ココアパウダーに削りチョコ。大事にしまっていたという割にはしまい方が雑だったので(汗)紙袋が折れてますが、、シンプルながら遊び心のきいたパッケージがかわいいこちらはChocolate by Trishのチョコレート。


フランス在住のアイルランド人料理研究家であるTrish Deseine (※音出ます)のレシピは数多くの本や雑誌で見ることができます。わたしは彼女のレシピ本が好きで、フランス語が多いですが、シンプルなレシピが多く、写真も美しくて眺めているだけでも楽しい。これまでにいろいろ試したし、ブログにも何回書いたかわからないくらい


(ちなみに実はわたくし偶然、ご本人にお目にかかったことがあります。数年前にパリに滞在中、久しぶりに町中に出て、たまたまふらっと入った本屋で、たまたま新著のサイン会をしていたのです!そりゃもう大感激。舞いあがってお話をして、写真も撮らせていただいたし、もちろん本も買ってサインしてもらいましたよ。)
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たくさんの著書がある方ですが、お菓子の本が多く、そのなかでも特に多いのがチョコレートのレシピ本。こちらなどはもう10年(!)も前に出た本ですが、今でもフランスの本屋ではよく見かけます。


そんなわけなので去年、ご本人が主に製菓用のチョコレートのブランドを新たに立ち上げると聞いたときは興味しんしんでした。チョコレートはフランス製で、最初の店舗はロンドンのデパートSelfridges内に10月にオープンしました。残念ながら(今のところ)日本では買えないのですが、ちょうどそのあとに日本に来ることになっていたお友達にお願いして、発売直後にお店でいくつか買ってきていただいたのでした(しかもいろいろおまけつき)。
ありがとうよ~! >mappetさん


で、わざわざ運んできてもらったチョコレートですが、いつどうやって使おうか考えているうちに気付けば数か月。(一緒にお願いして持ってきてもらった超変わったチョコはすぐに食べたんですけどね、、。)で、バレンタインデーが近付いてきて、今年はサロンデュショコラも行っていないし、ちょっと自分で何かチョコレートのお菓子を作るか~と大事にしまいこんでおいたものを引っ張り出してきたのでした。
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ざらざら~っと。


メインとなる製菓用のチョコレートはダーク2種類(カカオ74%、64%)、ミルク、ホワイトの合計4種類。"Buttons"という名前のとおりまさにボタン状になっています。これがまた、計量したり溶かすときに刻まずに使えるので便利でよいのですが、そのまま食べるのにもちょうどいい大きさで、、ついついつまんでしまうのが困ります。。今回はダークの74%のほうとミルクチョコを入手。


そして削りチョコ。
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えーと、もともとはもっと細長くくるっとした形であったと思われるのですが、だいぶ壊してしまいました(汗)。でもまあ気にしない。そうそう、シンプルなパッケージではありますが、書いてあることが遊び心がきいていてなかなかおもしろいのです(とくに袋の後ろ)。


袋の後ろにはそれぞれちょっとしたレシピもついているのですが、ショップのサイトでもいくつかレシピが紹介されています(ちなみに彼女は今年から別サイトも始めて、そこでもときどきレシピが載ってます)。



というわけで、最初はそのお店のサイトに載っているレシピを。
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最初に作ったのはTrishさんご本人がお気に入りという濃厚なチョコレートケーキ。材料も作り方も至って簡単で、ひじょーに濃く、ひじょーに甘いですが、ひじょーにおいしいです。レシピはこちら。短い動画でも見られますよ。


こちらは材料はビターチョコレートにバター、砂糖、卵が(ほぼ)全部同量で、小麦粉が少しだけ入ります。この配合をみて、チョコレートの量が多いと驚くべきか、バターの量が多いと引くべきか、砂糖の量が多いと嘆くべきか迷うところですが(違?)、まぁ日本のお菓子にはない濃さがあるのは確かです。わたしは普段、海外のお菓子のレシピでは砂糖をざっくり減らすことが多いのですが、今回は少しだけ減らしておきました(きび砂糖使用)。


減らすといえば、これも海外レシピ一般に言えることですが、レシピ全量で作るとかなり大量にできるので、わたしは全体を半分、ときには1/4くらいにして作ることが多いです。今回は全体の5分の2で作成(卵5個→2個)。
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それでも結構できましたけどね、、。小さめの丸型1個と、さらにひとり分サイズのが1個。しかしちょっと焼きすぎました・・・。これでも中は結構柔らかいのですが、もーーっとやわやわくらいで火を止めてよかったですね。


ちなみに、Trishさんのチョコレートケーキといえば、上にもリンクした本Je Veux du Chocolat! (Marabout, 2002) に載っていたフォンダンショコラが有名で、英語・フランス語の食べ物ブログでもあちこちで紹介されています(検索するといっぱい出てきます)。わたしも何度か作ったことがあって気に入っていたのですが、今回のレシピはそれと同じものだと思ったら微妙に違っていました。でもまあ、甘くて濃厚なのは同じですかね。いずれにしても、焼きあがってさめたらラップでびっちり包んでひと晩置くとよりおいしくなります。


さて、同じくChocolate by Trishのサイトのレシピからもうひとつ。
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今度はミルクチョコレートを使って、塩バター風味のキャラメルチョコレートムース。名前を聞いただけでもう、これは作らねば!と思ってしまいます。


もとはキャラメルを使ったレシピを集めた本Du Caramel Plein la Bouche (Marabout, 2005) に載っていたレシピですが、今はサイトで見られます(※動画になってます)。キャラメルを作り、クリームとバター、チョコレート、卵を足していくだけ。手間といえば卵白を泡立てるところくらいでしょうか。


全部混ざったら器に入れて数時間冷やしてできあがり。
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軽く泡立てた生クリームと、れいの削りチョコを少し載せてみました。でもクリームはなくてもよかったかもしれない。ごにょごにょ。


これ、なめらかで、濃厚で、そして甘いです。でもおいしーー。このグラスは割と小さめなのですが、いちどに半分も食べれば満足する濃さ。もっと小さい、エスプレッソカップくらいのサイズの器で作ってちょうどいいかなと思いました(日本人には)。


チョコレート菓子のレシピはビターチョコレートを使うものが多いと思うのですが、これはミルクチョコレートで作ります。ビターチョコでも作れないことはないと思いますが、まあミルクチョコを使うことを前提に作られたレシピですからその通りに。
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ミルキーで、ちょっと塩味がアクセントになっていておいしいです。それにしても濃いぃので、中に混ぜるクリームがもっと多くてもいいのかな~とも思いましたがどうだろう。。


ちなみにレシピのビデオでは、ほろほろのショートブレッドを添えて、と言っているので、チョコレート入りのショートブレッドを焼いてみたのですが、焼きすぎました(大汗)。味はおいしかったのですが見た目が相当お粗末なので写真はなし・・・。


次~
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チョコレートブラウニーです。ブラウニーにも星の数ほどレシピがありますが、これはシャンパンを生地に練り込んで作るシャンパンブラウニー。何せシャンパン(とスパークリングワイン全般)が好きで、自分で言うのもなんですが事あるごとにこれを使いたがるわたしにはぴったりのレシピではないかと。


そのレシピはこちら。最初に見つけて以来、絶対作る!と思っていたのにもう5年以上も経ってしまったのですねー(遠い目)。作り方は材料をぐるぐる混ぜていくなのでこれも簡単。焼いている間、ワインの香りがふんわり漂います。


焼き上がりには、シャンパンジェリーを溶かしたものを塗ってつやを出すのですが、シャンパンジェリーがたまたま家にあったりはしないので、少量のスパークリングワインと砂糖を煮溶かしたものを代わりに塗ってみました。さらにいい香り。
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ビターチョコレートの苦みがきいた濃いケーキに、ワインの香りがきいています。ブラウニーはお手軽で家庭的なお菓子の代表格ですが、これは庶民派のちょっと豪華版といったところでしょうか。


わたしはブラウニーはぎりぎりに火が通ったくらいの、柔らかいのが好みで、これも柔らかく焼きあげるレシピなのですが、そうするときれいに切れないので、写真はひと晩冷蔵庫に入れて固めたもの。ちょっと固まりすぎてますね、、。ゆっくり室温に戻したら柔らかくなりましたけど。


スパークリングワインとチョコレートの組み合わせでもうひとつ。
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生チョコレートです。ダークチョコレートで作り、スパークリングワインがたっぷり入ってます。そして写真では全然見えてませんが刻んだオレンジピール(自家製)入り。ずいぶん前に赤ワインをスパイスで煮出したものを入れたホットワイン生チョコ(?)を作ったことがあり、それが結構おいしかったのを思い出して作ってみました。


今回はスパイスはなしで、風味付けはレモンの輪切りだけ投入。スパークリングワインをはちみつと一緒に煮詰めたところに生クリームとチョコレートを入れ、冷めて少しだけ固まりかけてきたところにオレンジピールを混ぜ込んで型に入れて冷蔵庫で冷やし固めます。


・・・えー実をいうと、ちょっと分量を計算し間違え(汗)、もとのワインの量が多すぎました。。合わせて他の材料を増やすにも、余分のクリームがなかったので、思っていたのと配合がだいぶ変わってしまいました。。苦っ!
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でもまあ苦いなりにおいしかったのでよしとします。ブラウニー同様、これもワインの香りがしっかりきいていておいしい。なにせ不器用なもので、表面は平らじゃないし切り方も曲がってますが、ココアパウダーをたっぷりふるとそれなりに見えるので有難い。


ちなみに、巷では「シャンパントリュフ」と名のつくチョコレートが昔からありますが、「ぜんぜんシャンパンの味なんてしない」と思ったことはないでしょうか。実はここで言う「シャンパン」はいわゆるスパークリングワインのシャンパンではなく、マール・ド・シャンパーニュという蒸留酒の一種であることが多かったのですね。初めてそれを知ったときは騙されたような気分になったものでした…。もっとも最近では本当にシャンパンが入っているものも多いみたいですね。


トリュフといえば、トリュフに似たものも作りました。
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と言っても似ているのはぱっと見だけ。手に取るとやわらかーーーいこれは、ティラミスボールとでも呼べばよいでしょうか。Chocolate by Trishのココアパウダーの袋の裏に載っていたレシピです。


スポンジ(またはアマレッティ)を小さく砕いてマルサラ酒をふったものを、柔らかくしたマスカルポーネチーズに混ぜ込み、手のひらで丸めてココアパウダーをまぶすだけ。確かに材料はティラミスっぽくて、でも作るのははるかに簡単なので、ちゃっちゃっと作ってみました。マルサラはなかったので、濃く淹れたコーヒーに砂糖とブランデーを少し入れたもので代用。


生地が柔らかくて丸めづらいですが、潰さないように指先で軽くココアの上で転がしながら丸めていきます。
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全体にココアをまぶしたら、さっさと食べます。袋のレシピにも、ココアをまぶしたら次は「大急ぎで食べる」と書いてあるとおり、皿に盛るよりこのまま食べるのがいちばんいいかも。


できたてをすぐいただくものをもうひとつ。さっきは冷たいものですが、今度は温かいもの。
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ほうじ茶入りのホットチョコレート(ココア)です。作り方はだいたいこちらを参考に、ほうじ茶を少量のお湯で濃く淹れたところに牛乳を足して温め、ダークチョコとミルクチョコを溶かしいれました。白い泡は、チョコレートを入れる前の温かいほうじ茶ミルクを少量取り分けて、ブレンダー(ミキサー)でガーっと回して強引に泡立てただけ。削りチョコを載せて、軽く溶けかけたところを飲む(食べる)のがおいしい。


お茶の味をつけて作るホットチョコレートは、抹茶やら紅茶やらは試したことがありますが、ほうじ茶で作るのは初めてかも(たぶん)。ほうじ茶とチョコレートの組み合わせ自体は、京都のこちらのほうじ茶生チョコをすっかり気に入って何度も何度も何度も買っては食べているくらいなので、絶対おいしいはずとは思っていたので狙い通り。ほうじ茶ラテというのでしょうか、いわゆるロイヤルミルクティーのようにほうじ茶を牛乳で淹れたものもおいしいですが、チョコレートが入ったのもおいしいです。


そして最後に、今度はもう少し日持ちのするものを。
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チョコレート入りのジャムを作ってみました。上はいちごジャム(ダークチョコ入り)、下は金柑のマーマレード(ミルクチョコ入り)です。


チョコレート入りの果物ジャム、というかジャム入りのチョコレートスプレッドなるものを最初に食べたのは数年前のサロンデュショコラでした。フランスのアルザスにお店を持つ、ジャム(コンフィチュールと呼べと言われそうですが)が特に有名なChristine Ferber のオレンジ、マンゴー、パッションフルーツ+ミルクチョコレート、そしてEl Ceibo の晩柑+ビターチョコレート。どちらもおいしくて、次の年(去年だ)はEl Ceiboのいちごとミント+ビターチョコレートを試しました。


わたしは普通のジャムがあまり得意でないのですが(マーマレードは好き)、こうやってチョコレートが入っているとおいしく食べられる!と感激し、自分でも作ってみようと心に決めたのでした。って作るまでにまたずいぶん時間経ってますが・・・。
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チョコレート入りのジャムのレシピは、ちょこっとネットで検索したら結構出てきました。今回参考にしたのはこちらのブログで紹介されていたビターチョコ入りのいちごジャム。もともとはフェルベールさんのジャムの本のレシピを参考にされているようです。ちなみに砂糖はだいぶ減らしました。


基本的には、普通のいちごジャムにチョコレートを溶かしいれるだけですが、いちごは半分は潰して半分は刻んで形を残す、チョコを入れたらひと晩冷蔵庫で寝かせてから再度煮て仕上げるなど、ちょこちょことコツがあります。


で、今回はついでなので、同じレシピを参考に金柑を使ってマーマレード版も作ってみました。きんかんは丸ごと10分ほど下茹でし、種とへたを取り除いたら皮も中身も全部細切りにして、少し水を足していちごよりもやや長めに加熱してからミルクチョコを入れました。
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そしてトーストとともに味見。この写真はジャムがさめる前に撮ったので、かなり柔らかく、だれ~っとしてますが、冷蔵庫でしっかり冷やすと塗りやすい固さになります。実際、冷蔵庫で1日置いてからのほうが、味もなじんでおいしいように感じました。今回は少量ずつしか作っていませんが、また作ろうと思います。スパイスとかハーブとか入れてもおいしそうです。




・・・えーさて、これ全部この週末(正確には木曜の夜から土曜の夕方まで)に作ったわけですが、これだけまとめてチョコレートものを作ると、正直言って気持ち悪くなってきます(←アホ)。ひとつずつはそんなに大量に作っていないし、食べるのもいちどにひと口、ふた口くらいなのですが、それでも2日間にこれだけチョコが続くと、いっぱいいっぱいな気分です。。(あ、ご覧になっている皆様もですかね、、すみません。。)


なもんで、ムースとティラミスボールとホットチョコレート以外は、すぐに食べずに、数日かけてちょこちょこ食べようと思います。
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この記事を書いている今現在は、チョコレート(というか甘いもの)は全然食べたくないですけど・・・。でもまあ家族も喜んで食べてくれるし、よかったことにします。数日経ったら、チョコのおやつがあってラッキー、と思うに違いない。そう思いたい。。



そうそう、いろいろ作ったら、たくさんあったチョコレートも残り少なくなりました。
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残りはちょこちょこつまんで食べようと思います。あ、しばらくの間は食べませんけどね。


ともあれ皆様、Happy Valentine's Day!
by zo.chika | 2011-02-13 16:07 | 一日一膳