すっきりしない天気がしばらく続いていたのですが、ようやく秋らしい青空が戻ってきました。
いや、秋らしいというより冬っぽいというべきか、、、。
昼間、太陽が出ている間はそれなりに暖かいのですが、朝晩は零度以下に下がる日も出てきました。
この日は朝まで起きていて、ふと外を見たら、霧で包まれた空がきれいだったので、全身重ね着してカメラを持って外に出てきました。これで6時半過ぎ。きーんとした青空が、霧でけむっている感じがわかるでしょうか(感覚的にはもっとけむっていた)。ここはかなり標高が高いので(海抜800mくらいあるらしい)、この霧も、下から見たら雲なんだろうなと思います。
青空とはいえ、目の前のものは霜に覆われ、霧に包まれて、一面もやのかかった世界。
それがあんまりきれいで、カメラを構えながらも頭がくらくら(いや、それは眠かったのか、、)。
でも、そうこうしているうちに、もう少ししたら霜が溶けて霧が消えてしまう、と思ったら、気づいたら半分駆け足に。そのあとは、山の上のりんご畑まで歩きながら、ただただシャッターを押していました。
ふじりんごも、うっすら霜に覆われていました。
こうして朝晩の気温が下がると、りんごはどんどん甘くなっていきます。気温が下がれば当然、外での畑仕事もつらくなってくるはずですが、りんご農家としては、りんごが甘くなることを思って「寒くなれよ~」と願わずにはいられないようです。
で、そのふじりんごも、収穫できるほど熟するのはまだ少し先なのですが、出来上がり具合を見るためにも、木の世話をしつつ毎日あちこちの木から少しずつ採っては(主に落ちてしまったもの)、皆で味見しています。
ぼちぼち色づいてきましたかね。(周辺には、もっと色づいている畑もあるので、うちは遅いほうかも。。)
かんじんの味のほうは、やはりまだ青みがあるものの、だいぶ甘くなってきましたよ。
なかには、こんなに蜜が入っているものもありました~。あともうひと息、ふた息くらいかな。
今年は、先日販売した紅玉同様、ふじも傷や虫くいが多く、収穫量が例年より少なめ(かつ、収穫時期も遅め)のようですが、ここまでみた感じでは、味はまったく悪くないと思います。できればまた販売することができたらいいな、と話しています。詳細が決まったらまたブログでご案内します。
さて、その紅玉ですが、先日無事にご注文者全員へ発送を終えました。
たびたび書いているように、今年はほんとうに見た目の悪いものばかりだったので、不安を抱えての販売となりましたが、多くの方から「おいしかった!」というご感想をいただき、とりあえずほっとしています(もちろん、「こんなに傷だらけで」とがっかりされた方もいらっしゃったかもしれないとは思いますが…)。
この場を持ちまして、メールをいただいた方、ブログでご紹介いただいた方はもちろん、ご購入いただいた皆様に、改めまして厚く御礼申し上げます。どうもありがとうございました!
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…そして、うちにはどうやっても売りには出せないような虫食いだらけの紅玉が残っているわけですが、今年はあんまりお菓子を作る余裕がなく、ここまでのところ
ジュースにして飲んだくらい。そろそろ使わないと、と慌てて台所に立ちました。
新しいものを試す時間がなかったので、とりあえず今までに作って好きだったものを繰り返し。ジャムと自家製ブランデーです。どちらも(ついでにジュースも)2年前に最初に作ったもの。
茶色いのは塩キャラメル風味のりんごジャム、またの名を「タルトタタン風ジャム」。その生い立ちについては
2年前に書いたとおりです。レシピは
こちら。今回はしょうがのすりおろしとシナモン、バニラ、そして仕上げにブランデーを少し入れてみました(ちょっと少しすぎたかも)。甘い香りが引き立って、さらにタルトタタンぽい(かな)。
ただ、去年の冬は紅玉で作るチャンスがなく、ふじでしか作ってないのですが、
そのときはレシピよりもかなり砂糖を減らしてみて大丈夫だったので、今回も少し砂糖を減らしてみたのですね。そうしたら、「気持ち甘みが足りない」と言われました。。確かに。ふじはりんご自体がかなり甘いですからね。なので、紅玉で作るときは、元レシピの通りでよかったかなーと思います。
ブランデーのほうは、いわゆるカルヴァドスのようなりんごを原料にした蒸留酒ではなくて、りんごの果実を普通のブランデーに漬けこんで香りを移すもの。今年の夏にも
山ほど作ってますけどね、、
2年前に作ったやつが結構おいしかったので、また作ってみました。作り方は
こちら。(今回はちゃんとクローブも入れてます!)
これで、ジャムとブランデーでそれぞれ1kg以上りんごを使っています。それでもまだ残ってますよ、、あとはどうしようかな~。ほんとはお菓子も焼きたいんですが、最近はすっかり無精になってしまってます(汗汗)。誰か代わりに焼いてくれないかなー(遠い目)。
というわけで、夜は湯たんぽが欠かせない山の上の11月の風景でした。