冬深まり、色失せる山奥。
by zochika
最近の記事



☆去年の今頃☆



flickr
my travel photos
旅の写真。



(c) 2005-15 zochika. All rights reserved.
email

杏よりも杏らしく
d0008146_2211927.jpg






あんずじゃないですよ。似たようなものかもしれませんが、、
d0008146_22114066.jpg
これは梅です。母の家の庭には、窓のすぐ外のよく見えるところに梅の木が1本あるのですが、6月の終わり頃に、「そろそろ梅をとるかねぇ」と母が言いだすまで、それが梅の木だと気付きませんでした(汗)。言われてみれば、まるまると太った緑の実がたくさんついていました…。全然見ちゃいなかったんですねぇ。


まだ青くて固い梅は、梅干しに。
d0008146_2212998.jpg
梅干しはかりかりに漬けたのが好きだとかで、まだ熟れていない、こういう若い実を使うのだそうです。庭で採れた野菜や果物を加工するのが好きな母ですが、梅干しは今まで自分で漬けたことがなかったのだそうで、今年が初挑戦とのこと。もちろんわたしもやったことはないので、興味しんしんです。現在漬かり中。


そして、それ以外の梅は、もっと熟れるまで待ちます。
d0008146_22124560.jpg
7月の半ば頃には、多くの実がだいぶ黄色くなってきました。


落ちる前に採った実はもう少しの間、部屋の中に置いておきました。
d0008146_22134680.jpg
ふんわりといい香りがします。


数日置いておいたら、黄色かった実は赤みを増してオレンジ色になりました。
d0008146_22145356.jpg
こうなると、見た目はすっかり、あんず。そして、香りもあんずそっくりなのです。梅はあんずの仲間らしいので当然なのかもしれませんが、それにしても見た目も香りもよく似ていて驚きました。あんまり似ているので、思わず特によく熟れたのをひとつかじってみましたが、、やっぱり味はすっぱーーーーかったです。。(*梅は、種に有毒成分が含まれているため、完熟のもの以外は生食は避けるべきだそうです。完熟でも場合によっては当たることもあるらしいので注意!)


その、甘ーい香りの、すっぱーい梅を使って最初に(母が)作ったものは、これ。
d0008146_22184697.jpg
梅酒!。梅酒も、青い梅を使って漬けるものが多いようですが、母はここ数年は熟れた梅を使っているのだそうです(ただ、↑ここまでは熟れてないかも。もう少し若いかな)。そのほうがまろやかな味に仕上がるのですかね。上の写真は、左が今年漬けたばかり(写真を撮る1か月前くらい)のもの、真ん中が去年、右が2年前に漬けたもの(梅は取り出し済み)。少しずついい色になってますね。


その2年前の梅酒を市販の梅酒と比べてみる(↓右奥)。
d0008146_2219482.jpg
最近は梅酒もいろんな種類が出ていますが、ごく普通のやつは、薄い黄色~オレンジ色という感じでしょうかね。完熟梅のものはそれよりも少し色が濃い感じ。この2年物の自家製完熟梅酒も同じくらいの色。ちなみに、ほとんど透明の「すっきり梅酒」はさっぱりして結構おいしかったです(これは青梅でしょうね)。


2年物はまだ寝かせ中でしたが、少し味見を、、
d0008146_22191878.jpg
ちびちびと。まだ少しアルコールの角がある感じでしたが味はなかなか。あと5年くらい置いといたらいいかなと。(と言いつつ、またちびちび。)


さて、5年待っている間に(違)、完熟の(ちょっとすっぱい)梅を使って、他にもいろいろと。
d0008146_22153870.jpg
梅ジュース。わたしは梅酒も好きですが梅ジュースも好きです。これも母が作ってくれました。普通は、梅を砂糖で煮た汁を水で薄めるんですよね。甘くてさっぱりしておいしいので、以前は(市販のものを)よく飲んだのですが、かなり大量に砂糖が入っているので、最近は敬遠していました。


で、これは砂糖を入れずに煮てました。よーく熟れた梅は、確かにまだ酸っぱいのですが、それでも青梅と比べるとだいぶ甘いようで、煮汁はほのかに甘くできました。少しはちみつを足して飲むとちょうどいいですが、そのままでも飲めるくらい。暑い日には特にさっぱりしていいです。ちなみにこれは上の写真のようなオレンジ色の梅で作ったジュースですが、熟れて赤みを帯びた梅で作ったものは、かわいいピンク色になっていました。


さて、自分でも梅ジュースをもうひとつ作ってみました。
d0008146_2215577.jpg
梅のはちみつ漬けです。作り方はこちら。凍らせた梅をはちみつに漬けておくだけです。


ときどき瓶を揺すりながら置くこと約1週間。
d0008146_22161649.jpg
…えー、この頃までには、梅のエキスがはちみつに染みだしているはずだったのですが、見た目あまり変わらず。。色が変わっている部分は、瓶を揺するだけでは中身が混ざらないので、スプーンで混ぜようとしたら梅の皮が破れて、柔らかい実と果汁がしみ出したもよう(汗)。なので、そのあとはほとんど瓶をいじらなかったら、全体が混ざりませんでした(汗汗)。


この写真は、梅の実をいくつか取り出した後なので梅がだいぶ少ないように見えますが、実際、はちみつに漬けたあとは、だいぶかさが減っていました。それにしてもいい香り!


で、実を取り出した後の液体の部分がジュースのもとになります。
d0008146_22163972.jpg
よく混ぜたらきれいなオレンジ色になりました。水で薄めて飲むと、、、うーむ甘い。まあ、はちみつですからね。


これ、香りはとってもいいのですが、梅の味がやや弱い。味がするくらい濃くすると、わたしにはちょっとはちみつの甘みが強すぎるように感じました。思うに、梅のエキスが十分に出ていなかったのかもしれません。結局、上の、梅を煮だした梅ジュースと合わせて飲んでみたらちょうどよかったのですが、なんとなくズルをしているような、、、ははは。


さて、はちみつから取り出した実も使います。
d0008146_22165537.jpg
はちみつに漬けてさらに柔らかくなった梅の実を、少々の漬け汁と一緒に煮詰めてジャムに。これも同じレシピで書かれていたアイディアです。写真の手前の色が濃いのがはちみつ漬けの梅のジャム。砂糖は入っていませんが、がっつり甘く煮あがりました。


で、梅のジャムを他にも作ってみました。上の写真の中央のは、はちみつ漬けではなく、よーく熟れた梅の実を普通に砂糖で煮たもの。そして、梅以外に桃としょうがも足しています。


これは、ネットで梅のジャムのレシピを探していたら、梅と桃のジャムと、梅としょうがのジャムを見つけたので、両方のアイディアを拝借してみました。分量は適当。何回か煮こぼしてあく抜きした梅の実と、皮をむいた生の桃の実を同量くらいずつ使って、すりおろしたしょうがを適当に足し、全量の3分の1くらいの砂糖を入れて煮詰めました。
d0008146_2217113.jpg
砂糖の量はジャムにしては多くないでしょうが、それでもかなり甘くできました(でも保存は冷蔵庫)。あ、ついでに梅の種も入れました。種の周りにペクチンが多いので、ジャムを固めるのにいいみたいです。


そして、これを煮ている間の香りのいいこと!桃もいい匂いですが、熟れた梅もほんとうにいい香り。あんずを煮た香りに本当にそっくりです。こう言うとヘンかもしれませんが、あんずよりもあんずらしい香りがするというか。


で、味はというと、これもまたあんずのジャムみたいでした。桃の味もしたし、しょうがの味もしましたが、梅の味は、、うーーんどうでしょう。。。
d0008146_22173071.jpg
さて、何度も書いてますが、わたしはジャム自体はそれほど好きでないので、そのまま食べるというよりは他の使い方を。ここでは簡単にできるスコーンに。アフタヌーンティーで出てくるような、ジャムとクリームをつけて食べるスコーンではなくて、コーヒーショップで売ってるようなちょっと甘めのスコーンの生地に、ジャムを挟みこんで焼きました。


ジャムにしょうがが入っているので、しょうが味のスコーンにしようと思って使ったのはこちらのレシピ。しょうがの砂糖漬けがたくさん入ってます。
d0008146_22175158.jpg
スコーン自体はそれほど甘くないのだけれど、ジャムと合わせたらちょっと甘みが強すぎたかも。でもおいしかったです。また作ろうかな。


そして、ジャム2種類のほかにもうひとつ作ったのは、梅と桃のソース。あんずのときに作ったのと同じ感じで、砂糖を少なめに、さらっと煮て仕上げたもの。また桃を入れたのは、梅だけだとすっぱいかな、と思ったので。


しかし、また桃が多すぎたのか、あまり梅の味がせず。。
d0008146_2218484.jpg
おいしいんだけどねー、、と思いつつ、ヨーグルトにがばっとかけて食べてます。


そしてもうひとつ。泡立てた生クリームと合わせて凍らせて即席アイスクリーム。
d0008146_22181871.jpg
これもあんずソースでやったのと同じですが、これもおいしいのですよ。やっぱり梅の味はしないんですが。



というわけで、完熟梅でいろいろ試してみた1か月(くらい)でした。
d0008146_22193279.jpg
梅干しは好きだし、梅酒も梅ジュースも好きだけれど、それ以外の梅の加工品やらお菓子では、今まで特に好きだと思ったものはなかったのです。でも、よーーく熟れた梅はほんとうに甘い香りで、ジャムもソースもおいしかったです。


惜しむらくは、どれもちょっと梅の味が弱かったかな、ということ。これは梅が熟しすぎていたせいかもしれません。香りはいいけれど、ちょっと酸味が弱すぎて、砂糖や他の味に負けてしまっていたような気がしました。次に何かするときは、ここまで熟させずに、あともう一歩手前で止めたほうがいいかもしれません。


それから、甘いものとしては、ジャムとジュース以外にあまり梅を使ったレシピが見つかりませんでした。ゼリーとか、和菓子などはありますが、どれも梅のジュースとかペーストを加工したものみたいですね。わたしが作ったアイスやスコーンも、まずジャムやソースを作って、それを転用したものですし。機会があったらもっと他のものも試してみたいです。
d0008146_22183194.jpg
というわけで、梅はまた来年(あるいはそれ以降)までのお楽しみに待つこととします。
by zo.chika | 2010-08-10 22:31 | 一日一膳