冬深まり、色失せる山奥。
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初秋の味 今年の成果
気づけば9月ももう終わり
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いちじくの季節も、もうそろそろ終わりです。






今年食べまくりました。
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9月といえば大好きなプルーンの季節でもありますが、今年もその時期に長野に行っているつもりがすっかり行きそびれたので、「長野に行ったら思う存分食べるもんね」と思っていたプルーンもついでに食べそびれました(涙)。近所の八百屋で1回だけ買って食べましたけどね、、、なんだか不完全燃焼気味です。


で、その代わりというわけではありませんが、いちじくは買いまくり、食べまくりました。毎年この時期になると、そのままだったり、手を加えたり、ともかくあれやこれやと食べまくってますが、今年はどちらかというと簡単に手を加えたものが多かったように思います。それも圧倒的に「焼き」を入れたもの。


とても簡単でおいしかったのが、甘くない食べ方。
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半分に切ったクロワッサンに軽く潰したいちじくを塗り、トマト、ゴートチーズを載せてハーブとオリーブオイルをふってグリルで焼いただけのもの。元々のレシピでは、パンではなくてタルトでした。タルト生地を作るのが面倒だったので、何か簡単なものを・・・というわけで思いついたのがクロワッサンでした(え、手抜きしすぎ??)。


その元レシピでは、グリュイエールチーズも載せて焼くのですが、近所の店でみたらびっくりするくらい高かったので(汗)今回は省略。その代わりではありませんが、普通のクロワッサンの代わりにPAULのチーズクロワッサンを使ってみましたよ。あ、半分に切ったら上半分しかチーズないですけどね(汗)。
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焼きあがったところにバジルの葉を載せて、熱いうちにいただきます。これがまた予想以上においしくて、ぱくぱくぱくっと完食。タルトではなくパンを使った時点でこれはサンドイッチになるわけですが、いちじくとチーズのサンドイッチならそういえば何年も前から作って食べていたっけ、、と作りながら思い出したのでした。今年のもなかなかでした。


甘くないメニューをもうひとつ。
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サラダです。いちじくはチーズやナッツと一緒にサラダに使われることが結構よくありますが、このサラダが変わっているのは、いちじくを使うところではなくて、チョコレートを使うところ。シェリー酢を使ったドレッシングで軽くあえたルッコラに、刻んだチョコレートとピスタチオ、薄くスライスしたパルミジャーノチーズ、そしてスライスしたいちじくを添えます。


元のレシピは、英語の食べ物ブログでとても人気のあるOrangetteから生まれたエッセイとレシピの本 A Homemade Life: Stories and Recipes from My Kitchen Table (Molly Wizenberg, Simon & Schuster, 2009) より。ルッコラとピスタチオ、チョコレートのサラダ。チョコレート???と思われるかもしれませんが、ビターチョコを小さく刻んで使うので、全体的に特に違和感はないです。ナッツの延長みたいな感じですね。ちなみに、いちじくとパルミジャーノチーズは「たまたまあれば」入れるという話なのですが、味が合うのはもちろんボリュームも出るのでわたしもお勧めです。


今年は甘くない食べ物はこれくらいで、あとはだいたい甘いお菓子(それも加熱したもの)になりました。たとえばこんなふうにいちじくを焼きこんだお菓子。
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いちじくに桃、ぶどうも一緒に焼きこんだクラフティ。実はクラフティとかフランとかいった、卵っぽい味の焼き菓子が微妙に苦手なのですが(でもプリンは好き <なんでだ?)、何年か前にアーモンドパウダーが生地に入ったクラフティを作って結構おいしかった記憶があったので、レシピを探し出して作ってみたのです。


・・・みたのですが、、、これがまたびっくりするほどおいしくなかった(汗)。写真で見るとあまり判らないかもしれませんが、食べてみたら味がまさに「豆腐」。豆乳なんて入ってないし、甘い生地なんですよ。でも味が豆腐。半分泣きながら食べました(涙)。その数年前に使ったレシピは、少し経ってから思い出して探してブックマークをつけておいたのですが、その時点でレシピを間違っていたのか、それともうちの役立たずオーブン(何でも生焼け)のせいなのか、、理由はわかりませんが、ともかくものすごいおいしくなかったです。


あまりにおいしくなかったので、ショックから立ち直るため、藁にもすがる思いで(おおげさ)別のレシピを試してみました。
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ちょうど最近見ていた、こちらの美しいブログから。元はぶどうを焼きこんでいますが、わたしはいちじくも一緒に焼きこんでみました(トッピングはバターで軽くソテーしたぶどう)。生地は同じくアーモンドパウダーが入る、似たような感じのクラフティのレシピですが、こちらは卵白を泡立てて混ぜ込み、焼き上がりはふんわりスフレのような感じ。普通においしくできました。あー、よかった。。。


クラフティも作るのは簡単ですが、このあとはさらに簡単路線で。
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いちじくとパンをスライスして重ね、カスタードを流し込んで焼き上げたブレッドプディング。レシピはこちらですが、パンはくるみとドライいちじくの入ったタイプのものを使ったので、生とドライのダブルいちじくになりました。


この写真だと見えないのですが、いちじくは先にはちみつをかけて焼いておきます。で、プディングの上にもちょっと飾って焼くのですが、飾る分が余らなかったので、上には生のいちじくをスライスして並べています。いちじくを焼くときに使ったはちみつと、プディングを焼く前に上に少々ふった砂糖以外は甘みを加えません。あとは焼いて濃縮されたいちじくの甘みだけ。作った翌朝、温めなおして食べたら、秋の初めのちょっと涼しい日の朝食にぴったりでした。


はちみつで焼いたいちじくでもう一品。
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フルーツにカスタード、生クリーム、スポンジ生地を重ねたデザート、トライフル。このレシピから、いちじくをはちみつで焼いて作るというアイディアだけ拝借して、あとは適当に作りました。上にふっているのはピスタチオ。


ここで使ったケーキは頂き物のブランデーケーキなのですが、ブランデーケーキというと、子供の頃、たまに外からお土産などでもらってくる、開けた瞬間酔っ払いそうなくらいにブランデーがきいたケーキという記憶があったのですが、久しぶりに手にした今回のブランデーケーキも、予想にたがわずブランデーの風味がぷんぷん。。トライフルは、スポンジにお酒をしっかり染み込ませて作るのですが、何もしなくても(カスタードに少々ブランデーを足しましたが)十分お酒の味がしてました。


そして手抜き手軽なお菓子をもうひとつ。
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栗の渋皮煮といちじくのパイ。えー栗もパイ生地も市販のものですので、本当に切って載せて(またはちみつをかけて)焼いただけの、本当に簡単なものですが、栗にいちじくという秋の味が詰め込まれたお菓子で大満足。ちなみに一緒に添えてあるのはいちじくのアイスクリームです。


そう、いちじくを焼いて作ったのは、焼き菓子ばかりではないのです。
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思えばこの夏は、はちみつを使ったアイスクリームをたくさん作りましたが、その流れは秋になっても続いていて、いちじくを使ったお菓子でも「はちみつ」と「アイスクリーム」がキーワードになりました。ここまでにも、はちみつで焼いたいちじくがいくつか登場していますが、この秋に作ったいちじくのお菓子でいちばんおいしかったのはアイスクリームかもしれません。


夏の終わりに、いちじくとネクタリンでフローズンヨーグルトを作っていますが、生のいちじくのピュレをアイスクリーム生地に混ぜ込むレシピは、実は去年に1回作っていて(写真は取り損ねました)、そのとき使ったのはこのレシピで、今年はどうしようかなあと考えていたところ、いちじくを生のままではなく、焼いてからピュレにして使うのはどうか、と思いつきました。


思いついたといっても、もともとのアイディアは、プラムをオーブンで焼いてピュレにして混ぜるというアイスクリームをやはり去年作っていて、それが非常においしかったので、いちじくでもいけるんじゃないか、と思った次第です。で、今年は砂糖の代わりにはちみつを使った、卵の入らないアイスクリームを作っているので、その流れに乗って試作してみました。
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で、これが大当たり!焼いてかすかにカラメルの風味がつき、もとの味もぎゅっと詰まったいちじくのおかげで、濃厚なアイスクリームの出来上がり。はちみつだけで焼いたいちじくでもおいしかったのですが、ちょっと酸味がほしいなぁと思い、2回目はバルサミコ酢もかけて焼いてみました。ついでにローズマリーも一緒に。


ローズマリーのほうは、焼いている間はすごーくいい香りでシアワセでしたが、アイスクリームになる頃にはローズマリーの香りはすっかり判らなくなっていたので、次に作るときは、クリームのほうにも香りを移したほうがいいかなぁと思いました。あと、写真で見るといまいちわからないのですが(今回はそんなことばかり言ってますね、、汗)、実物はごく薄いながらもかわいいピンク色に仕上がっています。味もしっかり、いちじく。


ローズマリーと一緒にいちじくを焼きながら、これはハーブのほかにスパイスでもいいかな、スパイスというとワインで煮たのでもいいかな、と連想がつながって、今度はスパイスとともに赤ワインで煮たいちじくを使って作ってみました。
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スパイスはホットワインをイメージして、今回はシナモン、しょうが、クローブ、カルダモンを使用。厳密にいうと、その少し前に作ってあった自家製ジンジャーエールのもと(スパイスを漬け込んだはちみつ)・・・の、残りのスパイスを使いました。レモンのスライスも少々。ちゃんとしっかり香りがつきましたよ(スパイス類はアイスクリームを作る前に取り除きます)。


どちらのアイスも、いちじくを皮ごとはちみつで焼いたorワインで煮たものをピュレにして、さらにはちみつを少々と酒、そして泡立てたクリームを混ぜて凍らせるだけ。
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基本的には夏に作ったメロンのアイスと同じなのですが、いちじくそのものの味はもちろん、火を入れて味が濃縮されたことで、同じ氷菓でもぐっと秋らしい味わいになったと思います。



ところで、ジンジャーエールといえば、忘れてはならないものがありました。
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ちょっと時間が経ってしまいましたが、そのジンジャーエールの記事で、このどこかにジンジャーエールが使われています、という写真を載せました。お解りの方もあったかもしれませんが、正解はなんとスコーンでした。


え?という感じだと思いますが、元レシピはこちらのLemonade scones。レモネードのスコーン??と名前だけ聞いてまず興味を持ったのですが、これはちょっと説明が必要で、ここで言う「レモネード」とは、いわゆる「スプライト」のような甘い炭酸飲料のこと。前にもちらっと書いたことがありますが、アメリカでlemonadeというと日本と同じようにレモン味の甘い飲み物ですが、イギリスではレモン味というわけでもなく、プレーンな甘い炭酸飲料を指します。で、このレシピは元はオーストラリアの方が書いたもので、オーストラリアでもイギリス同様にレモネード=甘い炭酸飲料のことを指すもようですね。


そういうわけで、特にレモン味のスコーンができあがるわけではないのですが、炭酸飲料を使って生地を作るのはおもしろいかも、と思い、ついでにスプライトじゃなくてジンジャーエールで作ったらしょうがの味になるかしらん、と一瞬思ったので試してみたのでした。
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結果的にいうと(半分予想はしていたのですが)、しょうがの味は全然しませんでしたー。。。しかも全粒粉を使ったので、その粉の味のほうが強かったかも。でも、生地はふわふわで、作るのもおもしろかったし、味もおいしかったですよ。


ちなみに、生クリームと一緒にスコーンに添えたのが、いちじくのジャムでした。厳密にいうと、ごく少量のはちみつでさっと煮ただけなので、ジャムというよりコンポートに近いかも。カルダモンの香りを効かせて、ついでに赤ワインもちょっと入れたら、なんだかよくわからない食べ物になりましたが(汗)、スコーンには合っていたのでよしとします。


以上、今年のいちじく話でした。
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本当はケーキとかタルトとか、もうちょっと焼き菓子も作りたかったのですが、今月は気分的に慌しく、落ち着いてお菓子を作る余裕がなかったので、こんなところで失礼いたします。せめてアイスクリームはあと1回くらい、まだいちじくが手に入ったら作りたいなと思っているのですが、そろそろいちじくも終わりですよねぇ。。。


でもそういえば今年は、前から食べてみたいと思っていた福岡産の「とよみつひめ」を初めて食べました。
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数年前に、福岡のいちじくのPR資料を作るお手伝いをしたときに、「とよみつひめ」という品種の話は伺っていて、東京にも少量ながら輸出(違)されていると聞いていたものの、今まで店頭で見たことがなく、今年初めて発見。値段も普通のものとそれほど違わなかったので迷わず1パック購入。


これ、見た目的には、普通のもの(って東京あたりで普通に出回っている、赤茶色の大きいやつです)とあまり変わらないのですが(上の写真の手前3個がとよみつひめ、奥3個が普通の)、半分に切ってみたら、中身は気持ち色が濃く、よりねっとりとした感じ。味も甘くて濃厚!でした。
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今年のいちじくは、最初のピーク(夏の初め)に食べたものはどれもいまいち味が薄くておいしくなかったのですが、秋に入って2度目のピークのものは、どこで買ったものもだいたいおいしかったです。それでもまだ食べたりない気がするので、今からラストスパートをかけて最後まで走り抜く(?)つもりです。がんばるぞ、おー。。
by zo.chika | 2009-09-27 23:57 | 一日一膳